北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

京福電鉄北野線・北野白梅町〜妙心寺駅徘徊

先日、幼馴染みと2人で四国を半周ドライブしてきた。

 

赤穂から明石に迎えに来てもらって淡路島経由で徳島、高知は室戸へ。

かねてから願っていた母方の祖父母や叔母の墓参りも無事になしとげ、

安芸て一泊。

高知の味覚や酒を堪能、

香川でうどんを食べて赤穂に帰り、

打ち上げと称してまた飲んで、と非常に楽しい1泊2日であった。

 

で後日である。

明石に帰ってから幼馴染みが送ってきた1枚の写真に、

「むむむ」となった。

それは僕が祖父母の墓に手をあわせている様子を後ろから撮ったものであったが、

髪の毛が真っ白、かつ、つむじのあたりの地肌が露出しているのである。

 

 

びびった僕は相方に写真を見せた。

「なあ、俺の後頭部はこんなに白いのか、これは光の具合よなあ」

すると相方は「白いよ」とそっけなく答えた。

「ついでにこんなに肌見えてる? 雨で濡れたからたまたまよなあ」

すると相方は「前からそうやで、知らなんだん」とそっけなく言う。

 

うーむ、そろそろ髪の毛に関しても本気で色々考えた方がいいのかもしれぬ。

 

 

 

日曜の朝、

久しぶりに京都にでも行くべと阪急京都線の電車に乗ったら「準特急」であった。

西院で嵐電に乗るつもりだったもので、

特急なら桂で準急に乗り換えだなあと思っていたら、

準特急は西院と大宮にも停車するとのこと。

こりゃラッキーだなあと考えていたけど、

車内はめちゃくちゃ混んでいた。

 

そりゃ天気もいいし京都は大混雑だわなあ、、、、

嵐電もめちゃくちゃ混みそうだなあ、

大宮まで行ってから乗り換えるかなあといろいろ考えていたが、

この時間なら嵐山から乗った方が空いているのではなかろうか、

と桂で下車して嵐山へ。

 

 

いつもかも混んでるイメージのある嵐山であるけれど、

さすがにまだ人通りは少ない。

嵐電も到着した電車には大勢の観光客が乗っていたが、

嵐山から乗ったのは僕も含めて2人だけだった。

(次の駅からはかなり乗ってきたけど)

 

 

帷子ノ辻で乗り換えて北野白梅町に到着。

以前はわりとレトロな駅舎が建っていたと記憶しているが、

随分スタイリッシュな駅に変貌していた。

 

 

 

まずは北野天満宮を参拝。

 

 

境内は多くの修学旅行生で賑わっていた。

駐車場のバスの表示を見ると九州から来たようだ。

この日だったか翌日だかのニュースでは

佐賀の有明海で「潟開き」が行われ、

兵庫県の中学生たちが泥まみれになっている様子が報じられていた。

日本各地で日常が戻りつつあるのはやはり喜ばしい。

 

 

この日は何となく「朝風呂」に入りたい気分であった。

京都の銭湯の多くは15時なり16時なりに開くようであるが、

日曜は朝から開いているところも幾つか見受けられる。

それが今回北野白梅町に来た理由のひとつ。

 

 

銭湯を目指すつもりで今出川通を渡ったら、

奥にアーケードらしきものが見えた。

へえ、こんなところに、と思いつつ、端っこまで歩いてみたら思いのほか長い。

 

 

えびフライの文字とイラストだけが描かれたお店があった。

扉に「テナント募集」とあるところを見ると、

もう閉店しているのだろう。

えびフライ専門店だったのか、お惣菜屋さんだったのか、

食堂だったのか、

あれこれ想像するのもまた楽しい。

 

 

 

住宅街の一角に神社があった。

大将軍八神社とある。

鬼門を恵方に変える「方除け、厄除け」のご利益があるそうな。

 

 

僕の場合、わりと若い頃は方角を意識していたように思うけど、

最近はだんだん適当になってきたような気がしなくもない(笑)

 

さて、今日のひとっぷろは山城温泉さん。

平日の営業時間は15時から25時であるが、

日曜は8時から営業とのこと。

 

 

ロッカーの上を眺めると

かごが伏せた状態で並んでいるが、

持ち主なのか借り主がいるのかネームが付けられていた。

伏せた状態で読めるように、

あえて上下逆にネームがついているのがユニークであったりする。

貸しロッカーは各地でお見受けするが、

これは貸しかごとでも言うのだろうか。

 

浴室へ。

初めてお邪魔したはずなのに、

何故か見覚えがある。

あれ、昔来たことあったっけ?

 

屋外の水風呂に「めっちゃ冷たいで」とあった。

ああ、テレビの探偵ナイトスクープで「水風呂が冷たすぎる」と紹介されたところではないか。

しかしながら、サウナから出てきた猛者たちは平然とした顔で浸かっている。

ヘタレな僕はハナから無理でしたけど(笑)

 

風呂上がり、脱衣場に戻ると「下宿生募集」のポスターが目に入った。

銭湯に下宿かあ、楽しそうだなあ、と思いつつ、

自分も山小屋に下宿してたようなもんか、とも思う。

 

山城温泉さん、いいお湯でした。

 

 

 

さて、ぼちぼち腹も減ってきたが、

日曜日ということもあってか、

単に時間が早いだけなのか、

見当をつけていた店がのきなみやっていない(涙)

 

何となく西へ向かっていると

若かりし頃に何度かお邪魔したお好み焼き屋さんが現れた。

いまはテイクアウト専門となっているそうな。

つうことは山小屋時代からの連れの実家もこのあたりだったか。

 

 

何度かその連れの実家にも泊めてもらったけど、

いつもばあちゃんが縁側でタバコ吸ってて、

姿勢もよくて、

めちゃくちゃカッコ良かったのよなあ。

ついでに連れ曰くめちゃくちゃ麻雀が強かったそうな。

 

先日、思いもよらないタイミングで、

その連れの子どもに十数年ぶりに合う機会があったのだけど、

めちゃくちゃ好青年になっていた。

そりゃ僕も年をとったわけだ(汗)

 

 

食堂を求めてさまよううちに妙心寺の前まで来てしまった。

すると「カツ丼」の、のぼりがみえた。

これはありがたい、と入店。

 

 

腹ペコだったので中華そばにおかずがついたセットを注文。

するとおかずは目玉焼きと冷奴だった。

長年いろんなところで外食をしているけれど、

中華そばのおかずが目玉焼きであったのは初めてであるような気がする。

 

 

中華そばは武生の中華そばを思い起こさせる優しく素朴な味。

ああ、武生も近々行きたいなあ、と思いつつ完食。

ごちそうさまでした。

 

 

適度に歩いたのでのどが乾き、

妙心寺駅近くのコンビニで何か買ってから電車に乗るかと思ったけど、

ちょうどいいタイミングで電車が現れたのでつい乗り込んでしまう。

 

さらに帷子ノ辻で乗り換えた四条大宮行きは2両編成のツーマン運転だった。

一般的に、鉄道におけるツーマンというのは編成の前後に乗務しているものだが、

嵐電の場合、2両目も前に乗務して運賃収受を行っているのが楽しい点。

 

 

見ているだけで楽しくで、西院で降りるつもりだったのに四条大宮まで行ってしまう。

 

僕はようやくコンビニで焼酎ハイボールを買い求め、

阪急のホームでぐびりと飲み干してから帰路についた。