以前から挑戦してみたいと思っていたのが、
福井鉄道を使った「食べ歩き」である。
それがいつも「FUKURAM」が来た、
などと嬉しくなってしまい延び延びになっていた。
八王子食堂さんでは中華そばを一杯頂いただけなので、
まだ腹に余裕はある。
慌てて帰ったところで迎えてくれる方もいない(涙)
北府駅からFUKURAMに乗り込み、
まずは西鯖江駅で下車。
とりあえず「コメ」を食べたかったので、
「ミート&デリカ・ささき」さんに向かう。
こちらに伺うのは2回目。
うまそうな惣菜が多々あって目移りするが、
やはり当初の目的通り「サバエドッグ」(税込み280円)を注文。
注文を受けたおばちゃんが「ちょっとお待ち下さいねー」と
その場で揚げてくれる。
5分も待てば出来上がり。
お店の前のベンチで熱々をほおばる。
「歩くソースカツ丼」とはよく言ったもので、
割り箸にごはんを巻き、それを豚肉で巻いて、フライにして
たっぷりのソースをまとっている。
小腹がすいた時にちょうどいい大きさ。
うーむ、ビールが欲しいよ、、、、
西鯖江駅に戻り、
新入社員さんかな、
初々しい駅員さんから神明苑の入浴割引券をもらって、
続けて目指すのは「三六サラダ焼き」。
駅からは5分もかからない。
サラダ焼き1個(税込み108円)を買って、
近くの公園で頬張った。
見た目は「御座候」である。
(兵庫県西南部出身なもので・笑)
最初はポテサラでも入っているのかと思ったが、
いや、違う。
ハムとカイワレと、マヨネーズだ。
写真はぶれた。
マヨラーにはたまらんな、、、
うーむ、ビールが欲しいよ、、、、
神明苑の温泉でさっぱり汗を流し、
休憩室で地元のおばちゃんたちの会話に耳を傾けつつ
缶ビールをキューッと飲んで、
あと一品くらい食べることが出来そうだと
あれこれ考える。
軽くて、さっと食えそうな一品。
うーむ、何にするか、、、
それも、福井鉄道の駅の近くで。
そこで思いついたのは「たこ焼き」であった。
確か赤十字駅の近くにあったはず。
神明駅で電車を待っていると、
隣に座ったお婆ちゃんが
「私は水落やから神明は自転車の方がえんやけど、家族に自転車はあかん、言われてなー」
などと言う。
「電車は待たなあかんからなー。自転車なら待たんでえんやけど」
と、ちょっと不満気である。
別に僕から年齢を聞いた訳ではないが、
このおばあちゃん、80歳を過ぎているそうな。
その割に随分と話し方もしっかりしているし、
肌ツヤもいい。
けど、実年齢を聞くと、
僕が家族でも「自転車はやめとき」と言ってしまうだろう(笑)
福井には元気なお婆ちゃんが多いと以前から思っていたが、
最近はそれが確信にかわりつつある。
先に急行の鷲塚針原行きがやってきたので
お婆ちゃんに「お元気で」と言って電車に乗った。
赤十字前で下車。
路地を抜け、フェニックス通りに出て、
「どっかこのあたりにあったはず」と左右を見渡すと、
目の前に「たこやきうえたに」さんはあった。
メニューを見ると、
少数から注文できるみたいであったので、
8個250円を注文。
元気なお婆ちゃんがテキパキと容器に入れてくれる。
「袋いる?」
「いや、要らないです」
駅前の公園でたこやきを食す。
見た目は、大手のチェーン店のように整っているとは
とても言えないのだけど、
8個で250円なんていう格安価格にも関わらず、
しっかりタコも入っている。
1個あたりの大きさが小さいからか、
タコの存在感が抜群だ。
そして、いわゆる「カリッ、とろっ」と言った
今どきのたこ焼きではない。
「ふにゃっ」とした感じが何ともいいのだ。
どうしても自分で作ると表面が「カリッ」とはならず
単に「硬い」だけになっちゃうし、
この「ふにゃっ」とした感じはなかなか出せないのよなーと思う。
うう、ビールが飲みたい(笑)
今回お邪魔した3件は
いずれも近所にビールを売っていそうな店が見当たらなかったのが
至極残念な点であった。
ま、あったらあったでヘロヘロになっていたかもしれぬ。
福井駅に戻ったら、
ビールでも飲んで帰ろうかと思ったが、
空はどんよりした雲に覆われていて、
今にも雨が降り出しそうだったので、
おとなしく帰ることにした。