北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

富山の大好物をめぐる徘徊

 

前回の記事で大阪駅サンダーバードを見ておセンチな気分になった、

云々と書いたけど、

相方と珍しく休みがあったこともあり、急遽富山に行くことにした。

スマホのゲームで富山市内をうろつきたい相方と、

大好物を食べたいだけの僕の思いが一致した結果である。

 

 

 

 

富山駅の改札口を抜けると恐竜がいた。

どうやら新幹線の敦賀開業を控え、福井県に関するイベントが開かれるようだ。

富山にも福井にも住んだ身としては嬉しい限り。

 

それにしても富山駅のコンコースは完全にイベントスペースと化してるなあ、と思う。

高架下とは思えぬほど天井が高いから、恐竜ものびのびしているように見える。

 

 

あいの風とやま鉄道の普通電車に揺られて高岡へ。

万葉線のりばに行くと、狙ったわけではないけれど

ドラえもんトラムがいた。

親子連れや外国人観光客に大人気の様子。

 

 

志貴野中学校前で下車。

富山に行くと決めて真っ先に頭に思い浮かんだのは

デリーのタンドリーチキンだった。

富山市内の店でも良かったのだけど、

今回は JRの「tabiwa とやま周遊2dayパス」を所持しているもので、

高岡のあわら店を訪問した次第。

 

 

このドレッシングが美味いのよなあ。

初めてこの店に来た20歳ごろの記憶が一気に蘇ってくる。

今は岐阜で民宿経営している女の子、富山のテレビ局でカメラマンやってる男と

3人で来たこともはっきり覚えている。

 

 

いろんなところでインド料理屋さんに入って、

タンドリーチキンも食べてるけど、

デリーのタンドリーチキンって唯一無二であるように思う。

未だに似ている、と感じたことすらない、

僕にとってまさに「富山の味」であったりする。

ああ、本当にシアワセ。

ごちそうさまでした、またお邪魔します。

 

 

デリーを出ると雨が降り始めた。

相方と出かけると、何故かいつも雨に見舞われる(涙)

 

この後は相方のスマホゲームに付き合って呉羽の富山市民芸術創造センターへ。

駅へ戻る過程でずいぶん流行っているパン屋さんがあったので寄ってみた。

 

 

呉羽から富山に戻り、

さらに相方のゲームに付き合う。

まずは環水公園へ。

 

 

 

市内電車に揺られて城址公園へ。

 

 

相方はコンプリート?したのかご満悦である。

そんなもので次の大好物を目指し、

荒町から市内電車に揺られ、南富山へ。

 

南富山からぶらぶら歩いてアピタ富山店へ。

こちらでのお目当てはもちろん糸庄のもつ煮込みうどん。

 

本店は中休みがあるのでこちらにお邪魔した次第。

とはいえ本店はいつも大行列なので、

近年はずっとこちらばかり来ていた(笑)

 

 

富山ではいくつかの店でもつ煮込みうどんを食せるけど、

糸庄のもつ煮込みうどんは秋吉のやきとりみたく、

完全にひとつの固有名詞をもつ食べ物であるように思う。

初めて連れてきてもらったのが18の時だったから、

かれこれ30年以上食べ続けていることになるが、

最初に食べた時の「富山には何て美味いものがあるのか」という感動は、

いまだに何ひとつ変わらない。

 

いやはや、美味かったなあ。

富山に来てよかった。

 

 

食べ続けていることもあり流石に「腹うい」。

本当は銭湯も行きたいけど、

雨だし、寒いし、はて、どうするか、と決められないまま、

市内電車に乗り込んだ。

 

そこでまさかのトラブルが発生した。

tabiwaのとやま周遊2dayパスがスマホに表示できなくなってしまったのである。

 

 

うーむ、これはどうすればいいのだ。

チケットが表示できない=無札と同じではなかろうか。

まあ、運転士に聴いてみて駄目ならICカードで支払おう。

 

このパスを購入した際のメールには今日の日付が入っている。

僕はそのメールの画面を運転士に見せ、チケットが表示できない旨を伝えた。

運転士は「ならいいですいいです、どうぞどうぞ」と、

こころよくおろしてくれた。

 

しかしながらこの運転士は良かったが、

他の運転士は駄目という可能性もある。

僕はJRのみどりの窓口へ向かった。

どうやらこのタイミングでネット予約のe5489もダウンしていた様子で、

前にいたおじさんが「列車変更したいがだけど変えれんがよ」と言っている。

SNSで調べると、同様の現象が各地で起きていることがわかった。

 

みどりの窓口の女性は「お手紙を書きますのでしばらくお待ちください」と、

業務連絡書なるものを書いてくれた。

「このお客様はとやま周遊パスを購入済みです」云々、といった内容のものである。

仕事が早いなあと感心すると同時に、

JRはトラブルを現場まかせにするのではなく、

関係各社(地鉄やあいの風など)にきっちり連絡することが必要だったのではなかろうか、と思う。

 

ホッとしたところで富山駅のコンコースで開催されていた

「とやま駅ナカ酒BAR」で一杯ひっかける。

駅でこんな素敵なイベントが開催されるのも富山のいいところやよなあ。

 

 

雨もひどくなってきたので、銭湯その他もろもろは諦めて、

エスタのアルビスで昆布締めやら買い込んでホテルに入った。

 

 

翌朝、相方が別のゲームの関係で氷見と高岡に行きたいと言うので従う。

 


相方のミッションをクリアし、

この時間ならいくらなんでも空いているだろうと

魚市場食堂を覗いたら、98組待ちだった。

午前9時40分ですぞ、、、、

 

 

氷見線ディーゼルカーに揺られて越中中川で下車。

ここでも相方は無事にミッションクリアしたみたいでご満悦である。

さあ、昼飯にしよう。

富山に来たのに寿司すら食べてないと相方がポツリと言い、

近くにある粋鮨・高岡店さんへお邪魔した。

こちらは初めて入ったお店だったけど、ヒットだったなあ。

 

 

店員さんとのやりとりも楽しくて、

ついいろいろ注文してしまった。

あー、シアワセ、ごちそうさまでした。

 

そしてこのお店、前日に訪問したデリーあわら店のならびにあり、

デリーの先には糸庄の高岡店もオープンしたようだ。

すなわち万葉線の志貴野中学校前で下車すれば、

僕の富山の大好物がすべて食せる、ということになる。

 

 

高岡から富山に戻る。

今回富山に来て最も衝撃を受けたのは、

高速バスの富山ー金沢線が廃止されるというニュースだった。

乗客の減少、運転手不足、さまざまな要因があるようだけど、

まさか一気に廃止とは。

 

僕は2004年の運行開始時(当時は2時間毎だったと思う)からちょくちょく利用していて、

2年前まで富山に住んでいた時も回数券を買っていた。

かつては補助席までいっぱいになり、西上袋からは乗車できない、

なんて場面も記憶にあるだけに、何とも寂しい気分。

 

確かに以前なら富山駅ののりばには列ができていたが、

この時眺めていると、数人しかいなかった。

これも時代の流れか。

長らくお世話になりました。

 

 

最後はちょっとおセンチな気分に浸りつつ、

僕はスモーキーハイボールとワンカップを買い求め、

帰りの新幹線に乗り込んだ。

相方の冷たい視線を感じたが、気にしないことにした。