北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

JR加古川線・市場駅〜小野町駅徘徊、プラス番外編

JR加古川線西脇市行きの電車は市場駅に到着した。

この駅があるのは兵庫県小野市黍田(きびた)町。

神戸電鉄粟生線にも同じ名前の駅が存在するが、

加古川を挟んだ対岸にあり、案外距離がある。

 

 

今回はいつもの街歩きではなく、

「日本一低いアルプス」といわれる「小野アルプス」を縦走してみようと思う。

 

 

 

 

市場駅からぶらぶら歩くこと15分弱で白雲谷温泉ゆぴかに到着。

今回は入浴しないけれど、非常に広くかつきれいな施設。

(正確に言えば最初は戻って来るルートも考えたが、予想外にハードだったので断念した次第)

こちらは「水辺の湯」「森の湯」と2つの湯が週替りで楽しめるのだが、

僕は何度か来ても「森の湯」ばかりで、一度も「水辺の湯」には入ったことがない(涙)

小野アルプスに車で来られる方はこちらの駐車場を利用しているそうな。

 

 

いよいよ登山開始。

先に小野アルプスについて、観光協会のサイトから抜粋。

白雲谷温泉ゆぴかから福甸峠まで連なる高山・前山・愛宕山・安場山・総山・アンテナ山・惣山・紅山・岩山の山並みを総称して「小野アルプス」と呼ばれています。
日本一低い小野アルプスは、100mから200mぐらいの山が連なっており、最も高い惣山の標高は198.9m、最も低い高山の標高は127.1mになります。

小野アルプス | 小野市 観光ナビ

 

 

ちなみにどのサイトにも、山歩きの動画にも小野アルプスは

「100mから200mぐらいの山が連なっており」と記されているのだけど、

僕の場合どういう訳が「100m前後の山が連なっている」と

勝手に脳内変換されていた。

当然のことながら前後で全く意味合いは異なる。

 


一般的な縦走といえば

適度な上り、下りの繰り返しであるように思うが、

小野アルプスの場合、独立峰が連なっている、そんな印象で、

ガッツリ上ればガッツリ下り、の繰り返しであった。

要するになかなかハードなのだ。

無論、覚悟してくればなんてことはないのだろうが、

「100m前後の山が連なっている」と考えていた僕にはなかなか厳しく、

うーむ、となる。

 

 

一方でまだ木にそれほど葉がついていない状況もあってか、

全体的に視界は良好、

道沿いを様々な花が彩っているのも癒やしになる。

 


小野富士と呼ばれる惚山を過ぎると樹林帯の中を一気に急降下、

さらに一気に上ると目の前に岩肌が現れた。

紅山だ。これぞ「ラスボス」っていう雰囲気。

 

 

紅山からは北側の鴨池を目指して下山。

これまで歩いてきた山々を眺めつつ、

里山の集落をぶらぶら歩いた。

 

 

この時点では満開とは言えなかったが、

桜並木を堪能しつつ、小野町駅を目指した。

 

 

今回の徘徊で楽しみにしていたのは

小野市駅に併設されたお蕎麦屋さんを訪問することだった。

かなりの人気店のようであるが、お昼にはまだ早い時間だったこともあってか、

すんなり席につく。

店のおばちゃんたちがみんなニコニコしてて、いい雰囲気。

メニューに「おろしそば」の文字を見つけ、定食を注文。

ショーケースに缶ビールの姿も見えたので注文。

 

 

福井で生活してから、

家でも冷たいそばを食べる時は「おろしそば」にするようになったけど、

福井以外ではほぼ見たことがないのが不思議なくらい、

大根おろしとそばと鰹節というのはよく合うよなあと思う。

それが兵庫県のお店でいただけるとはただただ感激。

いやあ、美味かったなあ。

ごちそうさまでした、またお邪魔します。

 

 

ここから10分ほど歩けば「きすみのの郷」なる温泉もあったのだけど、

1時間に1本の電車の時刻を気にしながら風呂に入るのもなあ、

なんて気がしてきて、おとなしく加古川の銭湯に行くことにした。

 

 

小野町駅で待っていると、先に西脇市行きの一両編成の電車が入ってきたが、

恐ろしいほどに混んでいた。

やがてやってきた加古川行きは2両編成であったが、

それなりに混んでいて、厄神をすぎればラッシュ時さながらになってきた。

 

僕は普段の加古川線の様子を知らないから、

加古川線についてはこれ以上何も言うつもりはないけれど、

JR西日本はコロナでダイヤを間引いた区間については、

そろそろ元に戻してほしいよなあ、と思う。

山陽線網干以西の日中1時間に1本なんて、

(あくまで数時間とはいえ)混み過ぎなのよなあ。

 


加古川に到着した僕は、

すっかりお気に入りの銭湯となった千代の湯さんで汗を流し、

ぐびりと喉も潤して帰路についた。

 

 

 

以下番外編

 

小野アルプスに出かけた翌日、

地下鉄に揺られて新神戸へ。

生田川沿いは桜の名所となっているらしく、

多くの方々が花見を楽しんでおられた。

 

 

そんな様子を横目に、僕は近くの神戸芸術センターへ。

この日はかねてから楽しみにしていたボクシングを観戦。

 

 

兵庫県は著名なボクサーを輩出している。

中でも長谷川穂積さん、西岡利晃さん、佐藤修さん、小國以載さんはいずれも世界チャンプまで登り詰めた。

そして今、兵庫県でもっとも注目されているといっていいボクサーの一人が、

神戸市出身の松本海聖選手だ。

2022年の全日本バンタム級新人王、プロでの戦績は7戦7勝。

 

 

今はネットでボクサーから直接チケットを購入できる仕組みがあり、

僕は松本選手から購入した。

届いたチケットには手書きのメッセージも添えられていた。

否が応でも期待が高まる。


結果から言え松本選手は判定勝ち、

当人は「しょうもない試合をしてしまいすんません」と述べていたが、

今後も期待できる戦いぶりであったのではなかろうかと思う。

同時に対戦相手の坂本佳朗選手がなかなか良かったのよなあ。

完全アウェイの状況下、何度もエグいボディを喰らいつつ、

結局倒れることなくゴングがなる瞬間まで戦い続けた。

 

さらにメインに登場した見村徹弥選手は兵庫県太子町の出身と知り、

「(太子町育ちの)うちの甥っ子たちの先輩なのかもしれぬ」と

がぜん興味が湧き、かつ鮮やかなTKO勝ちを収め今後が楽しみになった。

 

4回戦の試合でも注目したくなる選手がいたし、

ベテラン選手の引退セレモニーもあり、

半日近くボクシングを満喫。

いやはや、やはり現地観戦は楽しいし、はまりそう。

問題はチケット代をどう捻出するかだなあ、、、、(汗)

 

最後は松本選手の地元である新長田の銭湯でひとっぷろ浴びて、

いろいろ忙しかった週末が終わった。