北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

バンビラインと野風増

急に暖かくなってきた、

というよりむしろ暑くなってきて、

ぼちびち山歩きでもしたいな、

なんて考えていた。

 

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若かりし頃は3000メートル峰ばかり目指していたが、

40を過ぎたいまとなってはそんな気力もない

1000メートルとも言わない、

300メートルくらいで十分である。

電車で行って、風呂入ってビールを飲めればそれでいい。

 

ただ、書店や図書館に行っても、

山の本などというのは基本的に高山をあつかったものが多く、

低山となると恐ろしく情報が少ない。

あったとしても福井の場合はほぼ登山口まで車利用が前提となり、

下山後のビールは帰宅するまで味わえない。

 

そんな矢先、

日頃の徘徊からいろいろ参考にさせてもらってる

福井のベテランブロガーさんが、

電車に乗って山に行ってきた、そんな記事をあげられた。

駅を降りたらすぐ登山口、なんていうのもいい。

僕も早速向かってみることにした。

 

目指すは勝山の「バンビライン」。

 

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えちぜん鉄道の窓口で休日フリーきっぷを買い求め、

勝山行きの電車に乗り込んだ。

2両編成の電車は混んでるわけでもなく、

空いてるわけでもない適度な数のお客さんを乗せて福井駅を出発した。

 

さて、バンビラインとは何か、であるが、

福井県観光連盟のサイトによると、

以下のように紹介されている。

 

バンビラインは、標高300m、えちぜん鉄道勝山駅裏から比島観音まで約3キロメートル、2時間30分の手頃なハイキング登山道として人気があります。

春は、沿道に可憐な花として知られるカタクリが群生し、新緑や眼下のパノラマは訪れる人々の心の癒しの場を提供します。四季折々、44種の草木が様々な色彩を醸し出し、写真家、自然環境研究家にも大いに賞賛されています。

バンビライン | 観光スポット|福井県観光情報ホームページ ふくいドットコム

 

何となくこれだけ読むと、

お手軽なハイキングコース、

そんな印象を持ってしまうのだが、

どうも先輩ブロガーさんの記事を読むと「違う」らしい。

 

他の方のブログを見ても、

「予想外に辛い」そんな言葉が現れる。

 

僕のような徘徊者が「ふらっ」と足を踏み入れるのは、

案外難易度が高いのかな、

そんな気もしてきた。

だいたい最近の僕は足羽山でも息切れしているありさまなのだ。

 

ま、トレーニングにはなるであろうと、

一応足元だけはちゃんとした靴を履いている。

 

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さて、

バンビラインに関する先輩ブロガーさんお二人の記事を読んで

共通していたことがあるのは、

勝山駅から登って比島駅に降りてきたら電車がなくて、

結局勝山駅まで線路沿いに歩いた、

そんな記述である。

 

比島駅というのは勝山駅のひとつ福井寄りの駅なのだが、

日中の電車の半数は通過するのだ。

以前、この駅で下車したら、運転士さんに

「次に来る電車は止まりませんよ」

と教えて頂いたこともある。

 

勝山市のサイトによると、

平成27年度の比島駅の乗車人員は138人であったそうだ。

1日ではない。

1年で、だ。

 

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幸いにも今乗っている電車は比島駅に停車する。

そんなもので比島駅側から上がってみることにした。

 

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比島駅から登山口を目指すが、

下調べが甘かったこともあり、

さっぱり分からない。

 

草刈りをしていた地元の婦人に

「比島観音はこっちでいいですか」

と、聞いてみた。

 

すると婦人はまじまじと僕を見て、

「あ、うん、こっちだけど、、、大変よ」

などと言う。

 

以前は何処の山に上っても

「山小屋の人ですか?」

なんて言われていたが、

今やすっかり見た目も下界の人になったようだ(嬉)

 

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「頑張ってね」という婦人の見送りを受けて

バンビラインを目指す。

ただ、この道が方角的には勝山と反対側、

福井方面に向かっているもので、

何となく不安になってきて、

電動カーに乗っていたお爺さんにきいてみた。

 

すると

「もうちょい行ったら看板上がっとる。後はひたすら山道」

とのこと。

 

ほどなくして登山口が現れた。

ずいぶんと立派な石碑が立っている。

 

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ブナが入り交じる杉木立の中を、

想像以上に整備の行き届いた登山道が伸びている。

ただ、道はいいのだけれど、

自分の体力がついていかず、すぐに息が上がってくる。

気温も着々と上がっている。

汗が額からにじみ出てくる。

 

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しばらく上っていると、

下の方に建物が現れた。

あれが比島観音かな、とは思ったが、

道は上へと続いている。

 

お参りしていこうかと思ったが、

登り返す気力が沸かず、

そのまま上を目指す。

 

何となく稜線っぽいところに出たけど、

案外細かなアップダウンが続く。

 

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ただ、景色の変化には乏しく、

「あと◯◯メートル!」みたいな道標もないもので、

さっぱりどのあたりまで来たのか分からず、

だんだんとぐったりしてきた。

うーむ、もっとちゃんと調べておけばよかったか、、、

 

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ようやくバンビラインの道標や

第3展望台なるものが現れた。

ここでようやく「登山客」の姿を見た。

完全に格好は「登山」である。

 

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この先からにわかに道標が現れる。

やっぱり道標って大事よな、

山歩きにしても、

人生においても、、、(笑)

 

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第2展望台へ。

勝山市内の眺めが良い。

そこで「・・・?」となった。

 

市街地の手前には九頭竜川が流れている。

その九頭竜川に架けられた、

「勝山橋」が、

視界の真下に見えた。

 

この勝山橋は市街地とえちぜん鉄道勝山駅を結んでいる。

今回歩いている「バンビライン」のゴールは、

勝山駅である。

と、いうことはこの先、一気に下るということか。

それも案外高低差があるような。。。

 

こりゃ上るの大変だな、

ってのが下ってみた感想(笑)

勝山駅側から上っていたなら、

第2展望台どころか、第1展望台あたりで引き返していたかもしれない。

おまけに比島側と違ってずいぶん日当たりもいい。

 

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福井市内と比べれば勝山は幾分高地にあるが、

それでもこの日は暑かったのだった。

勝山駅の裏手に着いた時には足もガクガクになっていた。

 

時期は外れてますが、

このバンビライン、カタクリの花で有名だそうです。

 

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飯でも食うべと勝山橋を渡って市街地へ。

 

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この時点で11時。

以前から気になっていた「おいしい、ちよ鶴」さんにお邪魔した。

「ランチは11時半からなんです」

「・・・」

 

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でも、奥さんが

「どうぞ中で掛けてお待ちください。準備ができ次第お出しします」

とのこと。

すみません、ありがとうございます。

 

しかし、

僕と同じく入ってきたお客さんには

みんな同じように案内していたようで、

ランチタイムが始まる頃には、

店内の席はみんな埋まっていた。

 

まわりの方々は圧倒的に観光客の方が大多数だったようで、

みなさん「ソースかつ丼」や「おろしそば」を注文されていたが、

僕は「今週のおいしいものランチ」を注文。

 

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いつものこのブログに出てくる食事とずいぶんイメージ違うけど、

こういったのも好きなんですよ(笑)

 

一品一品丁寧に作られてるなあ、

そんな印象だったけど、

特筆すべきは「お味噌汁」だった。

この日はお肉がごろんと入った豚汁で、

野菜の旨みもにじみ出た何ともほっこりする一品。

 

ごちそうさまでした。

 

この時点で勝山駅を電車が出発する8分前だったか。

急ぐ気力もなかったもので、

その次の電車にしようと

ぶらりと町中をまわって駅へ戻った。

 

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いつもなら三国かあわらまで行って

風呂だけ入って帰ってくるのだけど、

どうも今日はそこまでの気力もわかず、

越前開発駅で下車して極楽湯へ行った。

 

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風呂上がりに砂肝つまみに生ビールを飲んでいると、

珍しく甥っ子からメールが入っていた。

先日送った「誕生日プレゼント」が届いたようだ。

 

流石に両親と妹と相方の誕生日くらいは憶えているが、

僕は記念日とか覚えるのがさっぱり苦手で、

妹に最初の子供が出来たのも「春だった」

そんな認識くらいしかなかった。

 

ただ、先月、大台を突破した妹に

「おめでたくないかもしらんけどおめでとさん」

と、そんなメールを送った時、

ふと気付いたのだった。

 

「もしかして◯◯(チョーナン)、20歳になるんか?」

 

今年の正月に僕が実家に帰省した時も、

チョーナンはバイトで実家に現れず、

僕が前に会ったのは一緒に台湾に行った

1年以上前の春だった。

長らく会わないうちに随分しっかりしたなア、

そんな印象は、あった。

 

あの時が確か高校卒業したばかりだったはずで、、、、

僕が富山の会社を辞めた年が、

確か高校に入学した年だったはずで、、、、

初めて富山に来たのは小学生だったはずで、、、

初めて敦賀に来たのは幼稚園に入る前だったはずで、、、

 

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そんな甥っ子が、20歳になる。

今まで誕生日プレゼントなんて送ったことなかったけど、

今回は「まあ、一つの区切りだし」そんな気分になったのだった。

 

甥っ子は平成9年生まれ。

 

ペルーで日本大使公邸占拠事件があって、

ナホトカ号重油流出事故があって、

ほくほく線秋田新幹線が開業して、

酒鬼薔薇聖斗事件があって、

長野新幹線が開業して、

山一證券が経営破綻した年。

 

それから、20年たった。

 

甥っ子からのメールは、

「今度帰ってきたら一緒に飲みましょう!」

そんな一文だった。

 

え、マジかよ、

あいつ、酒飲めるのか、、、

前会ったのが高校卒業したてだったけど、

今は大学生。

まあ、飲んでてもおかしくはないか、、、

 

何か急に「うるっと」くるものがある。

 

河島英五の「野風増」がぐるぐるまわりはじめる。

 

「お前が20才になったら〜酒場でふたりで飲みたいものだ〜」

「ぶっかき氷に焼酎入れて〜つまみはスルメかエイのひれ〜」

「お前が20才になったら〜思い出話で飲みたいものだ〜」

「したたか飲んで〜ダミ声あげて〜お前の20歳を祝うのさ〜」

 

いい気分になった僕は、

生ビールと酢モツを追加注文して、

1人で甥っ子の誕生日を祝うことにした。

 

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