北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

なぎさの湯と福井鉄道バス鯖浦線

長谷の間で福浦線のバスを下車して、

今回の目的である「なぎさの湯」へ向かう。

 

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随分と立派な建物だけど、

これは地域福祉センターなる建物で、

入り口には「一般の方もどうぞ」という

張り紙があった。

 

福祉センターある浴室を一般にも開放している、

といった方が正しいのかもしれない。

 

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案内板に従って2階に上がると、

ロビーでおばちゃんがカラオケを歌ってた。

なーんかえーわー、この雰囲気(笑)

入浴料金は410円なり。

 

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浴室は三角形の浴槽があるのみと

至ってシンプルなもの。

ボディソープはあったけど、

シャンプーの類はなかった。

 

www.town-echizen.jp

 

先客はいかにも地元の漁師さんといった風情の方が2人。

あくまで観光客向けの施設というよりは、

地元の方向けの施設なんだな、と思う。

 

浴槽は海に面した窓側にあるけれど

湯に浸かるとすりガラスというか目隠しになっていて

外は見えない。

どこのお風呂もそうだけど、

この「目隠し」って必要なのかな?(笑)

 

休憩室で「カラオケ」聞きながら一息ついて

「なぎさの湯」を後にした。

 

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せっかくバスで来たしビール飲みたいなア、

そんな思いで梅浦の集落をさまよっていると、

一件の酒屋があったがやっている様子はない。

 

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目の前に自販機があったがかなり年季が入っている。

小銭を確認すると200円くらいしかなかったもので、

1000円札を入れてみたけど、

何度入れても跳ね返される。

 

仕方ないので酎ハイを買ってグビリ。

後から来たお父さんの1000円札は普通に入っていった。

「・・・」

 

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海を見ながら酎ハイを飲んで、

梅浦の集落をうろついていると、

バスが走り去っていった。

運転士と目があう。

このバスは福井市内から乗ってきたバスで、

かれい崎まで行くと車庫まで回送しているのだ。

 

福井鉄道は武生の会社だけど、

福井市内にも8号線沿いにバスの営業所がある。

福浦線ってどっちが担当しているんだろう?

そんなことを考えているうちに、

前武生行きのバスがやってきた。

 

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先客は1人のみ。

何てことはなく、

田原町から福浦線のバスに乗っておられた方である。

要するに自分を含め普通のお客さんはいない、

といえる。

 

武生まで乗って行ってもよかったのだが、

この春から何度か利用している路線であるし、

織田で下車して鯖浦線のバスに乗り継ぐことにした。

 

織田と神明駅を結んでいる鯖浦線のバスは

4月1日からアルプラザ鯖江を経由して

JR北鯖江駅まで乗り入れるようになった。

せっかくなので体験してみたい。

 

前武生行きのバスは織田で5分ほど停車する。

その間に、JR北鯖江行きのバスが入ってきた。

 

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誰も乗っていなかったので、

これも回送してきたのかと思ったけれど、

時刻表を確認すると

JR北鯖江駅を15時22分に出発した

ちゃんと営業してるバスだった。

 

前武生行きのバスは16時18分に織田を出発。

追うようにして16時20分、鯖浦線のバスも出発。

旧宮崎村の下江波まで越前武生行きと同様のルートをたどり、

堅津地区から現在の越前町役場がある

旧朝日町へと向かう。

 

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行きの福浦線のバスは旧朝日町から直接織田に入ったが、

旧宮崎村を経由するこちらの方が、

かつての福井鉄道鯖浦線の線路沿いをたどるようだ。

 

途中に陶の谷というバス停があるのだが、

すぐ脇にほんのわずかだけど

福井鉄道の線路が残っている。

(画像は冬に撮影したもの)

 

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鯖浦線のバスは淡々と走り続ける。

何処のバス停にもお客さんの姿はない。

 

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西田中か越前町役場まで行けば、

せめて1人くらい乗ってくるかと思ったが、

何処のバス停にも誰一人いない。

 

僕は段々と不安になってきた。

日頃からちょこまかバスに乗ってうろうろしているが、

何だかんだで1人や2人は乗っているものだ。

 

途中ですれ違った織田行きのバスには数人乗っていたけれど、

このバスには始発から誰一人として乗ってこない。

 

前方に神明駅が見えてきた。

あれ、随分早い到着だなあ、

なんて思ったのもつかの間で、

バスは駅の手前の交差点で右折して公立丹南病院へ。

 

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そして再び戻って神明駅へ。

ちょうど田原町行きの急行電車が到着して、

何人かお客さんが降りてきたけど、

バスに乗り継ぐ人はいない。

 

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この先からが、

4月から延長された区間となる。

 

バスは福井鉄道の踏み切りを超えてアルプラザ鯖江へ。

自家用車で埋まった駐車場を、

バスはそろりそろりと抜けていく。

アルプラザの玄関前に設けられたバス停にも、

無論バスを待つ人の姿はない。

 

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アルプラザ前から、ほんの少しだけ8号線のバイパスを走るが、

すぐさま右折。

工場が立ち並ぶ一画をすぎて、

バスは17時13分、

終点のJR北鯖江駅に到着した。

 

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始発から終点まで貸し切りだったなんて、

人生初の経験だったかもしれない(涙)

 

想像にすぎないが、

武生行きのバスもまた、

同好の士以外は誰も乗らなかったであろうと思われた。

 

まあ、この日は土曜日であったし、

平日ならもう少し利用客もあったと信じたい。

 

今年は頑張って福井鉄道のバスに乗ることにするかな。

フリーきっぷでしか乗れないけど(笑)

 

さて、どうするか。

平日なら17時27分に織田行きのバスがあるのだが、

土曜日のこの日には運行されない。

バスは回送の表記を出して出発していった。

次は18時38分。

 

神明駅まで歩いて福井鉄道の売り上げに協力してあげたいところだけど、

残念ながらもう風呂にも入ったし、

酒も飲んだ後となってはそんな気力もわかない。

 

僕はおとなしく北鯖江駅からJRで福井に帰ることにした。

 

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