以前から連れと上市にある大岩不動の湯に行こう、
なんて話をしていて、日曜に行くことになったのだけど
春から秋は12時から営業しているが
冬は14時かららしい、ならそれまでどこかに行くか、となり、
「そういや富山をぐるっとまわれるきっぷってまだ売ってんのかな」
という話になって、
ああ、「とやま1日乗り放題きっぷ(中央エリア)」のことかと思って調べたら、
今年度分は3月28日まで販売しているとのことなので出かけることになった。
そんでもってこのきっぷ、
以前は利用エリアが
・あいの風とやま鉄道(高岡~富山間)
・万葉線(全線)
・富山ライトレール(全線)
・射水市コミュニティバス(海王丸パーク・ライトレール接続線)
・加越能バス(高岡駅~新高岡駅間)
で1000円で販売していたのだけど、
昨年の路面電車南北開通後は1200円になったかわりに
富山地鉄の市内電車全線も利用できるようになった。
これはこれで別にいいのだけど、
問題があるとすれば発売カ所が
・あいの風とやま鉄道 駅窓口
(富山駅、呉羽駅、小杉駅[北口・南口]、越中大門駅、高岡駅)
・新高岡駅観光案内所
に限定されているもので、
せっかく市内電車が利用できるようになったにもかかわらず、
富山駅にきっぷを買いにいく必要があるということだろうか。
仮にこのきっぷを市電や万葉線の車内でも販売するなり、
コンビニ発券に対応するなりすれば
沿線の住民ももっと気軽に公共交通機関を使おうという気にもなると思うが、
なぜかそういったことは一切やらない。
これは市電車内では販売しているけど
バス車内では販売しない、地鉄の電車バス1日フリーきっぷにも言えるけど、
富山の公共交通機関を見ていると、
「乗ってほしい」のか「別に乗っていらん」と考えているのか、
よく分からなくなることが多々ある。
富山駅で連れと落ち合ってまずは朝飯を。
以前と比べると、富山駅は朝飯の選択肢が増えたのが嬉しい限り。
この後、9時ちょうど発の岩瀬浜行きの電車に乗るつもりであったが、
調べてみるとこの電車は8時46分にグランドプラザ前を出発することが分かったので、
せっかくなので日枝神社にお参りに行くことにした。
天気もいいし気分もいい。
この時はまだ天気も良かったのだ、この時は。
射水市のコミュニティバスに乗り換えて、神通川を渡ったあたりから、
ポツポツと雨が降り始めた。
そして射水市に入る頃には土砂降りに。
当初は新港東口から渡し船を利用する予定であったけど、
あまりに雨がひどいので断念、そのままバスで新湊大橋を渡った。
終点の新湊大橋西桟橋口に到着すると雨はやんだ。
うーむ、船に乗ればよかったかな、とも思ったけれど、
連れも「何回か乗ったし」なんて言ってるし、
ま、いいか。
ただ、結果的に乗り通して正解だったと思ったのは、
越ノ潟に現れた万葉線の電車がいわゆる「旧型車」であったこと。
基本的に電車なんて新しいにこしたことないと思ってるし、
富山市内でも低床車にあたった方が嬉しいと考えるが、
なぜか万葉線に関しては別で旧型車にあたると
「ラッキー」という気分になる。
なぜなのかは分からぬが(笑)
正直言って、この日に関してはあくまで「午前中のひまつぶし」的なものだったので、
何ら予定を決めておらず、
新湊をぶらついても良かったのだけど
この週末は射水市が「PayPay」でちょっとした騒動になっており、
新湊あたりだとそれほど関係もないだろうとは思いつつ、
結局下車せぬまま電車は高岡市内へと入っていった。
せめて射水神社でもお参りしておこうと、
急患医療センター前で下車。
昨年まで神社に行くたびに
「今年も美味しいお酒を飲めますように。みんなが笑顔で過ごせますように」
と願っていたが、今年は前半部分が省略となった。
今となってはお酒を飲めるのかという不安の方が大きい(笑)
射水神社からは高岡大仏へ。
射水神社〜高岡大仏、そして関野神社を結ぶルートは「願道」と呼ばれ、
「ねがいみち駅伝」なるものまで開催されているのだけど、
これは特に古くからの言い伝え云々ではなく「町おこし」的なものではなかったか、
と調べてみたら2011年2月の中日新聞の記事が見つかった。
以下引用。
高岡市内の若手経営者らのグループ「元気たかおか未来会議」は、市中心部にある射水神社(古城)、高岡大仏(=大仏寺、大手町)、高岡関野神社(末広町)の3カ所を結ぶ約1キロの通りを「願道(ねがいみち)」と名づけて沿道や周辺の活性化に取り組む。手始めに3社寺を回って願を懸けてもらうための「簡札」を作った。“願いがかなう通り"として売り出し、にぎわいにつなげたい考えだ。
未来会議は、全国各地で神社や仏閣が、心の癒やしなどを得られる「パワースポット」として人気を集めている例があることに着目。3社寺をアピールし、イベントの時に限らず年間を通じて市の中心部に人を集めたいと「願道」を企画した。
特製の簡札は1月15日に発売した。3社寺のスタンプを押し、願い事を書いて奉納するという趣向。絵馬のような形で、市の花のカタカゴをあしらった。3社寺前の通り沿いに簡札の奉納場も設けた。
こういったことを「続ける」ってことが大事だと思うのだけど、
射水神社でも高岡大仏でも「願道」に関する案内は見かけることがなかった。
それだけじゃない、
一昨年、所ジョージさんの番組で「高岡は日本一のコロッケのまち」と紹介してくれたのに、
街を歩いても「コロッケのまち」を連想させるものは何ひとつない。
「氷見市の雨晴海岸」なんて書かれてしまう有様だ。(昨年11月)
高岡の中心部には電車とバスを利用できるフリーきっぷがあるが、
おそらく多くの人はその存在すら知らないだろう。
もう少しうまくアピールできぬものか、
と元住民としては「はがやしい」思いでいたりする。
昼食は「願道」をいったんそれて、
何度か行きそびれているこちらのお店へ。
やっと入れたぞ(笑)
連れも僕もラーメン(470円!)とおにぎり(120円)を注文。
連れも僕も「うめえ」以外の言葉はひとことも発さず、
もくもくと食べ続け、
完食して「ごちそうさまでした」と言った。
このあと関野神社に向かいつつ、
松乃湯によって見たらもくもくと煙が上がっていた。
ああ、良かった、営業してる。
個人的には入っていきたい気分だったけど、
この日はもともと「大岩不動の湯」に行く予定だったので、
見送ることに。
再来週あたりにこれるかな、、、、
それでもまだ12時すぎだったもので、
連れに「どーするよ、もう一回新湊まわって帰るか、乗り放題やぞ、乗り放題」と訪ねてみたら、
「寒いし早く風呂に行こう」と連れはあっさり答えた。
まあ、一般的な感覚とはそんなものであろう。
僕らはあいの風とやま鉄道の電車に揺られて富山に帰り、
その後車で大岩不動の湯へ向かった。