北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

こしき、へ行きたい徘徊

正月はまさに「食っちゃ寝、食っちゃ寝」というか、

「食って呑んじゃ寝、食って呑んじゃ寝」状態だったもので、

腹回りは随分ふっくらしてきたし、

内蔵が悲鳴を挙げているような気がしなくもない。

そんな正月休みも最終日、

とりあえず初詣にでも行くべと家を出た。

 

 

 

高速神戸駅で阪急・阪神のニューイヤーチケットを購入し、

まずは湊川神社を参拝。

 

 

今年も美味しい酒が飲めますようように、と例年通りのお願いをする。

とはいえ、僕と普段から酒を飲んでいる友人たちは(僕も含め)

いずれも50を過ぎて身体のアチコチにガタが来ている様子。

この正月もアホ見たく酒を飲みながら、

「いつまでこんな飲み方できるんだろうか」としみじみ思った次第。

 

高速神戸から阪急の特急に揺られて夙川で下車。

夙川線の電車に揺られること数分で苦楽園口駅に到着。

こちらに、かねてから参拝したい神社があった。

 

 

プロ野球阪神の監督だった岡田彰布さんが毎年参拝している神社、

その名を「越木岩神社(こしきいわ)」という。

さらにこの神社のご神体が「甑岩」というらしい。

ふと聞こえて来たこの「こしき」という響きに、

甑島に縁のある自分はぜひ参拝したいと考えていた。

 

 

そもそも甑とは酒米を蒸す道具、すなわち蒸し器のことらしく、

甑岩はその蒸し器に形が似ているから、

甑島もその蒸し器に似た形をした岩を「甑大明神」として崇拝していた、

というのが由来であるらしいから両者に直接のつながりがあるわけではない。

とはいえ「こしき」とはそうそう耳にする地名ではないし、

心惹かれるものがある。

 

 

苦楽園口駅からは緩やかな坂道を上がり続ける。

この正月、運動とは無縁だっただけに、なかなか応えるものがある。

20分弱ほどで越木岩神社に到着。

 

 

この神社の存在を知ってはや2年、ようやく来れた、そんな気がする。

 

 

ご神体である甑岩へ。

 

 

ぐるりと一周してみたが、

どう見れば「蒸し器」に見えるのかはさっぱり分からなかった(涙)

近々、甑島の甑大明神と比較してみたいものだ。

 

本殿に戻ると多くの野球少年たちで賑わっていた。

越木岩神社には岡田さんだけでなく、

多くのプロ野球関係者が参拝する、そんな記事もお見受けした。

この中にも未来のプロ野球選手がいるのかもしれない。

 

 

越木岩神社からは甲陽園駅を目指した。

 

 

かれこれ30年近く前になるが、僕は甲陽園を訪れたことがある。

当時製菓の専門学校に通っていた妹がこの地にあるケーキ屋でアルバイトをしていたのだ。

永らく会っていなかったこともあって、僕は様子を見にきた「はずだった」。

 

で、甲陽園の駅近くにあるケーキ屋さんの外見を撮影し、

妹に「懐かしかろ」てな具合でLINEを送ったのである。

しかしながら妹からの返信は「懐かしい、よく買いに行ったわ」というものだった。

「え、バイトしてなかった?」と返すと、

「そこのオーナーさんと仲が良かった灘の店ではバイトしてたけど」

との返信。

 

うーむ、30年近く前の僕はいったい誰を訪ねてこの地を訪問したのだろうか、、、、

 

 

夙川、西宮北口で乗り継いで今津へ出た。

せっかく阪神・阪急のフリーきっぷを持っているのだから京都まで行こう、

と考えた次第で、さらに阪神も乗ってやれ、とこんなルートにした次第。

 

 

今津駅前で朝からやってるうどん屋さんで親子丼とミニうどんを頂いた。

セットで590円だったかな、安い、早い、うまい、

いや、サイコーでしょ。

 

 

今津の駅前ってこのうどん屋さんだけでなく、

松屋に松のやといった一人でも入りやすいチェーン店もあるし、

スーパーのライフはあるし、

ライフは小さい缶ビールが充実しているし、

(PBのジンジャーエールがめちゃくちゃ美味!)

ある意味理想的な駅前だなあ、と個人的には思っている。

 

 

梅田で阪急京都線の特急に乗り継いだ。

僕はクロスシートの4人がけに着席。

車内はなかなかの賑わいだった。

河原町のひとつ手前の烏丸で大勢のお客さんが降りていったが、

僕の向かいに一人の婦人が座った。

そして彼女は目を閉じた。

僕は何となく彼女は河原町で降りないだろうな、と思った。

電車は河原町に到着した。

電車を降りてから彼女の様子を見ていると、

しれっと転換クロスシートの向きを変え、そのまま座っていた。

 

 

八坂神社へ。

道中もまさに人、人、人。

いったいこの瞬間に何万人の人が京都の街を歩いているんだろうか、と思う。

 

 

二階建てのオープンバスで京都周遊ってのも楽しげだなあ。

今年はぜひ乗っていたい。

 

 

縁切り神社として知られる安井金比羅宮へ。

縁切り縁結び碑には長い行列ができていた。

それだけ何かと縁を切りたいという人が多いということか。

むろん、僕もその一人であるからこの地を訪問したわけであるが。

 

 

梅田に戻り、再度阪神電車に乗り換えて西宮で下車。

西宮神社を参拝してから神戸に戻った。

 

 

今年に入ってから日帰り温泉施設としては明石の龍の湯と、

相生のペーロン温泉は入浴しているのだけど、

まだ純粋な銭湯は入っていない。

そんなもので今年の銭湯はじめとして湊河湯を訪問。

 

 

兵庫県内の銭湯の料金は490円だけど、

神戸市内は補助が出ていて450円。

湊河湯さんはボディソープ、シャンプーの備え付けがあって、

レンタルタオルが50円だから、手ぶらでも500円ポッキリで入浴できるのよなあ。

 

浴室内は様々な年代の客で大いに賑わっていた。

よくぞ復活してくれたものだ、とただただ感謝。

 

 

最後は西明石の神社に参拝して帰宅。

帰宅しての楽しみは、、、、

 

 

越木岩神社で購入した干支の置物を眺めつつ、

甑島の焼酎、甑州をぐびり。

 

今年こそは甑島に帰りたいなあ、と思う。

祖父母の墓参りすら一度も行っていない。

墓があるのは下甑島。

数年前に上甑島と橋でつながった。

ぜひ上甑島にも行ってみたい。

そんな話を父にしたら「わしも上甑は行ったことがないから行きたい」と笑っていた。

まあ、島暮らしなら珍しいことではないのかもしれない。

 

そんなことを思いつつ甑州がぐびぐびすすむ。

いやはや、美味いし、シアワセだわ。

今年もきっと美味いお酒が飲めるに違いない。