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北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

えちぜん鉄道725Mの学生たち

土曜の朝のこと。

相方は研修やらでトーキョーになんぞ行って不在である。

ここぞとばかりに家のことをやろうとは思うのだが、

どうにもこうにも気が進まない。

天気はいい。

 

またどっかでビールでも飲んでくるか、

そう考えて福井駅へ向かうことにした。

とはいえまだ6時20分とか、

そんな時間であったりする。

駅前に着いたのは6時50分前である。

僕は東口の利用者なので、

高速バスのりばを眺めつつ、

バスで福井から名古屋行って富山行ってなんて考えた。

 

で、窓口に行けば

「満席です」とそっけなく言われる。

「・・・」

 

JRでどっか行くか。

しかしもうすぐで青春18きっぷ使えるしな。

うーむ、北陸おでかけパスでも買っておけばよかった、

としばし悩んで西口の路線バス乗り場を目指した。

 

信号を渡ろうとしたら三国駅前行きのバスがやってくるのが見えた。

おっしゃ、乗りバスじゃ!!

と駆け出したのだが、三国駅前行のバスのりばはどえらい先で、

追いついたと思うなり出発してしまう。

「・・・・」

 

なら福鉄はと思ったら、

ちょうど越前武生行きの電車が出発していったところだった。

「・・・・・」

 

40を過ぎたオッサンが、

朝の7時から福井駅前で何をやっているのだろうと思う。

セブン-イレブンでビールでも買って飲むか、

そこまで思ってからまだ「えち鉄」があるではないかと東口へ。

DSC07532.jpg 

DSC07534.jpg

ちょうどいい時間に三国港行きの電車があったので、

休日フリーきっぷを買った。

7時25分、2両編成の電車は福井駅を出発した。

車内は各ボックスに1人か2人と、

わりと閑散としていた。

 

僕もボックスを独占していたのだが、

福井口のホームには学生がわんさといて、

慌ててドア横の席へ移動。

ただ、賑やかしかったのは福大前西福井までだった。

再びガラガラになったのでボックスに移動する。

 

九頭竜川を渡って中角、

そして鷲塚針原。

車内はいたって静かで、

何だか眠くなってきた。

 

勝山方面と違い、

三国方面のえち鉄の車窓はわりと単調である。

この時間はアテンダントさんの乗務もないようだ。

緑が美しい田園地帯を電車は淡々と進む。

 

だが、太郎丸には随分と学生の姿が見えた。

次の西春江には三国方面にも、

福井方面のホームにも大勢の学生が待っていた。

 

車内は立ち客も出る盛況ぶりとなった。

三国へ向かう流れもあるのだと驚いたが、

ローカル私鉄の車内が賑やかしいことは喜ばしい。

 

いや、ところが正確には全然賑やかではない。

これくらい学生が乗っていれば

もっと騒がしくてもよさそうなものだが、

実に静かなのだ。

 

みーんなスマホを見ているか、

音楽(?)を聞きながら目を閉じているかのどちらかだ。

誰も「なあなあ、きのうのテレビ見た?」なんて会話はしていない。

 

とりあえず目に見える範囲で、

本を開いているのは1人だけだった。

これが今どきの通学風景なのか、

いや土地柄なのか?

 

僕が高校生の頃なんて、

フツーに電車内でタバコ吸ってる奴とかいたよなー、

なんてことを思い出す。

 

僕自身は自転車通学だったが、

たまーに電車に乗ると見てるだけで恐ろしくなるような

学生がわんさといたし、

わあわあとやかましかった記憶がある。

 

しかしながら

冷静に考えればこの子たちは僕に子供がいれば

息子や娘であってもおかしくない年代なのだ。

そう考えたら急に恐ろしくなってきた(笑)

 

実際、僕には高校3年になる甥っ子がいる。

高校3年なんて僕が富山の山小屋でバイトを始めた年だ。

大学に行きたいなんて言い出して妹が青ざめてる、

そんな話も先日母から聴いた。

 

で、僕はどっかでビールを飲むことしか考えていないのだから

お気楽といえばお気楽である。

何だか妹に申し訳ないよな、

なんてことを学生達を見ながら思ったりもした。

 

三国駅で静かな学生たちは一気に降りて車内はガラガラになった。

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8時14分、電車は終点の三国港駅に到着した。

客は僕を含めて3人。

1人は三国から自転車を持ち込んだおじさんで、

「どっから出ればええんじゃ」と戸惑っている。

 

さて、どうするか。

まだビールを飲むには早過ぎるような気がするし、

何よりこの駅の周辺にはコンビニすら見当たらない。

近くに「ゆあぽーと」なる温泉施設はあるが

まだ開いていない。

 

しかしながら再び電車に乗って引き返す気分にもならなかった。

 DSC07540.jpg

せっかく来たし、

と僕は東尋坊に向けて歩き始めた。

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