北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

南越前町今庄・南条〜おばちゃんの店・花はす公園・温泉と芸能人〜

あえて恥を承知で書けば、

「蕎麦」の味、つうのがよく分からない。

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基本的には「好き」な食べ物なのだ。

ただ、自分が好きな「蕎麦」は

きっと「そば」なんていう平仮名が似合う、

いわゆる「駅そば」のような「そば」が好きなんだろうと思う。

 

スーパーで売ってる安い「そば」だって、

創味みたいなちょっと高い「つゆ」を使えば

それなりにウマイと思う。

創味 つゆ 500ml

我が家の場合、

相方が「蕎麦」好きなもので

たまに「蕎麦屋」にも行ったりするが、

「ほぼ」めんたま飛び出そうなほどいいお値段がする。

 

福井には「おろしそば」なる、

これはこれでウマイ食べ方があるのだが、

恐らく男性なら1皿では物足りない。

だからといって2皿食べると高い。

 

そんなもので相方が

「今日は蕎麦が食べたい」なんて言うとちょいと構えてしまう。

この日はまさにそんな日であった。

 

朝起きるなり「蕎麦」を食べたいなんていう。

僕としてはガッツリ「焼き肉」でも行きたい気分であったが、

余計なことは言ってはならぬ。

 

せっかく「蕎麦」を食するのであるなら、と

今庄へ向かった。

 

福井市内から車で約1時間。

着いた先は「おばちゃんの店」

この店名だけで決めた。

何となく敷居が高くなさそうだし(笑)

気難しそうなオヤジがやってそうな店なんて嫌だ。

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建物の割に店内はこじんまりしている印象がある。

11時過ぎだったが、ほどよくテーブルは埋まっていた。

店員さんは「おばちゃん」というよりは、

地元の「奥さん」といったほうが正しいか。

 

メニューを見て相方は「おろしそば」を、

僕は「おろしそばと厚揚げ焼き」のセットを注文。

 

作業着姿の地元のおじさんたちも現れ、

「おいなりさんもらうでー」と

中の奥さん方に声をかけ、

棚にあった稲荷ずしのパックをつまみながら

そばを待っていたりする。

 

ほどなくして注文の品が到着。

ちょいと太めで噛みごたえのある蕎麦だ。

フツーにウマイ。

いつも食べてる19円の「そば」とは当然違う。

だが蕎麦以上にウマかったのが隣の「厚揚げ焼き」だ。

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ちょいとショーユを垂らして食せば、

う、うめー、と思わず笑顔になった。

よーく冷えた日本酒でもあれば完璧であろうが、

余計なことを言うと

相方のパンチが飛んできそうなので黙っておく。

 

「おろしそば」単品だと物足りないし、

もう1品と考えた時、

この「厚揚げ焼き」はありだなーと思う。

シンプルだけどある意味とても

「福井」らしい組み合わせだ。

 

これで足りなければ

「おにぎり」なんかもある訳で、

元気な「奥さん」ともども

なかなか楽しいお店であったりした。

 

ちなみにJAFカードの提示で1人50円、

2人で100円引きになった。

何だか嬉しい(笑)

 

「おばちゃんの店」にポスターが掲げてあったもので、

南条の「花はす公園」に行ってみることにした。

南越前町のサイトによると

日本を代表する花はすの生産地。その花はすの郷を象徴するのが「花はす公園」です。花はす公園では、世界の花はす池や観賞園をはじめ、子供たちが大好きな迷路やフィールドアスレチック等のわんぱく砦があります。毎年7月上旬~8月上旬、はすまつりを開催します。園内に咲き誇る世界の花はす(約130種類)は、園内を優美に彩ります。

 とある。

第23回はすまつりチラシ.jpg 

http://www.minamiechizen.com

 

満開の時期は過ぎた感はあったが、

普段「はす」などそうそう目にすることもないもので、

見入ってしまう。

「極楽浄土」とはこんなところなんだろうか、

そんなことをぼんやり思う。

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相方は「鯉」の餌やりに夢中になっている。

すると婆ちゃん2人組がやってきて、

「その餌は何処で売ってるの?」

なんて聞いてくる。

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「そこで売ってますよ」と相方が答えれば、

婆ちゃんが早速背後の無人販売所で買ってきた。

すると「袋が開けられない」なんて言う。

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相方が開けてあげると

婆ちゃん2人は「うわー、すごーい」なんて声をあげつつ

隣で餌をやり始めた。

何だか平和な光景だった。

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ちょっと歩いただけですっかり汗だくになったので、

隣にある「花はす温泉そまやま」へ。

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少し年季の入った建物であるが、

浴室は広く明るく、何より外の緑が眩しい。

 

露天風呂に出てみると、

何だか森の中にいるようで、

空気もひんやりしている感がした。

寝湯に使って木々を眺めていれば、

「あー、極楽」てな気分になる。

 

うう、ビール飲みたい、、、、、、、、、、

 

帰り道、

盆のきっぷを買おうと武生駅に寄った。

すると駅前に黒塗りのハイエースが止まっており、

何だか物々しい雰囲気に満ちあふれていた。

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若い女性も何人おり、

あきらかに誰かを「待って」いる。

 

金沢へ向かう特急列車が到着すると、

駅舎の脇からハイエースに向けてロープが貼られた。

駅員に先導されて若い男の子たちが何人か出てくる。

 

そして黒塗りのハイエースと、

後ろにあったワゴンタクシーに分乗するなり

駅前のロータリーを出て行った。

 

この間、出待ち?をしていた女の子たちも

「わー、きゃー」と歓声を挙げることもない。

そんな暇もないほど

あっという間のデキゴトであった。

 

「結局誰だったのだ」僕は言った。

スマホでサンドームのライブをチェックした相方が

「◯◯だったのかな」なんて言う。

 

聞いたことがあるアイドルグループであったが、

僕には普通の兄ちゃんたちにしか見えなかったし、

相方とて同じようであった。

 

「本当に芸能人なのか」

「全然オーラがなかった」

好き放題いいつつ、僕らは福井に帰った。

 

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