北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

福井鉄道・久々右往左往な徘徊

夕方、福井県敦賀で所用があったもので

(単に酒飲む約束)

せっかくなので朝のうちに出発して武生まで足を伸ばしてみることにした。

 

 

始発のサンダーバード1号は武生を通過するもので3号に京都から乗車。

車内は非常に混雑していた。

「この列車は12両編成で運転しております。本日、指定席は満席のため、自由席から指定席への変更はできません」

そんな放送が流れている。

 

僕は窓側のD席の指定席を確保していたのだが、

すでにD席には男が座っており、

お菓子を頬張りつつ大判の時刻表を覗き込んでいる。

 

僕は男に乗車券を見せてくれるようお願いした。

すると男はめんどくさそうに乗車券を示した。

男の乗車券にはC席との記載があった。

しかし男は「俺は間違っていない」とばかりに動く気配を見せない。

 

男は金沢まで向かうようであった。

すでにお菓子をこぼした形跡も見受けられ、

なんだか面倒なので僕は大人しくC席に座った。

 

まあ、いいや。

この冬、福井までサンダーバードに乗った時なんて

11号車の指定券を持っていたのにやってきたのは9両編成だったのよな(笑)

席があるだけ、まだいい。

 

 

 

敦賀を出たあたりでトイレに行ったりしつつ車内の様子を観察していたが、

僕が乗っていた車両では半数以上の方が眠っていたように察した。

来春からみなさん敦賀で強制的に起こされる訳で、

なんだか気の毒だなあ、とも思う。

サンダーバード3号は定刻に武生に到着した。

 

 

武生まで来たのは言うまでもなく福井鉄道に乗るためである。

北府駅には鉄道ミュージアムもオープンしているとのこと。

これはぜひ行っておきたい。

 

 

新幹線に「越前たけふ」の名称を奪われたかつての「越前武生」駅は

「たけふ新」駅になっていた。

 

僕は基本的に駅名のひらがな化には反対の立場であるが、

今回のきっぷを購入した際、

某駅(西明石ではない)の窓口氏は僕の書いたメモを見て

武生を「たけお」と読み上げていたから、

ひらがな化は駅員に恥をかかせぬ為のものではなかろうか、

なんてことを思いつつある。

 

 

クレジットカードにもバーコード支払いにも対応している

素晴らしい券売機で一日フリーきっぷを購入。

ただ、年配の方には購入が難しい様子も見受けられた。

(この駅では窓口でも買えるし、駅員さんも丁寧に説明していたけれど)

 

 

福井鉄道はグッズ販売にも力を入れているので、

微力ながらも協力。

 

 

フクラムの長男坊(勝手に僕が命名)に乗車して北府駅へ。

 

 

久しぶりに200形電車に対面。

いやはや、これがあの側線で朽ち果てていた車両なのか、

よくぞここまでキレイになったものだ、と、

ただただ感動。

 

 

↓2016年3月

 

飲み物を買いに近くのゲンキーへ。

何だかこの2店、「青山」と「はるやま」のような関係になりつつあるようなww

 

 

北府駅に戻りレトラムに乗車。

 

 

車内には家族連れが数組と、

僕と同好の士であろう中年男性が数人。

みんないい表情を浮かべてレトラムに揺られている。

 

 

現在のレトラムは空調設備がない故に春秋のみの運行となっているが、

新幹線の開業を控え、空調設備を設置、通年運行とすることが計画されているそうな。

この扇風機も見納めかな。

 

 

赤十字前で下車してキーボで西鯖江へ戻る。

朝が早かったこともあり、すでに腹はペコペコ。

そんなものでかねてからお世話になってた食堂で

醤油カツ丼とおろしそばのセットを注文。

最近絶賛体重ゾーカ中であるが、せっかく福井まで来たのに、

そんなことは気にしてられない。

 

 

久々に福井の味を堪能。

いやはや満足、満腹、ごちそうさまでした。

 

 

西鯖江からは普通列車福井駅へ。

 

 

福井駅前のハピリンが開業7周年と知りちとびびる。

そりゃ僕も年とる訳だ、、、、

 

 

福井駅からはえちぜん鉄道を経由して田原町へ。

2両編成だったけど席は埋まり、立ち客もいる盛況ぶり。

何より客層が若い。

 

ずいぶん前にも同じことを書いたけど、

えちぜん鉄道にしろ福井鉄道にしろ、

休日に若い世代が多数乗車しているっていうのは

何とも素晴らしい光景だなあ、と思う。

 

 

田原町で福鉄にのりついで赤十字前で下車。

ぼちぼちひとっ風呂、ということで銭湯を目指す。

 

 

今回お邪魔したのは松葉湯さん。

フロント式の番台では物腰の柔らかそうな男性が笑顔で迎えてくれた。

 

相客は白髪頭のおっちゃん1人。

目を閉じ、湯を堪能している。

 

浴室内は小さめの主浴槽と水風呂、サウナもあったが停止中。

すぐ目の前の道路は多くの車が行き交うが、

浴槽内のジェットとバイブラの水流音だけが心地よく響いている。

 

なんだかんだで朝に明石を出て福井まで来ているもので

それなりに身体はぐったりしていたけれど、

浴槽と水風呂を交互に入っているうちにだんだんスッキリしてきた。

さ、これで今宵もがっつり飲めそうだ(笑)

 

松葉湯さん、いいお湯でした。

 

 

松葉湯さんを出たところで、

確かこのあたりに激渋な食堂があったよな、

としばしうろうろしていたが、

それらしき建物が見つからない。

 

あれ、記憶違いだったかな、

もう少し花堂寄りだったっけ?とあれこれ考えていたが、

松葉湯さんの目の前に不自然な三角のスペースがあり、

ああ、ここだったか、と思う。

 

 

愛想のいい女将さんが一人でやってて、

ラーメンとカツ丼みたいな凄まじくボリュームのある定食を食わしてくれる食堂だった。

 

↓2016年5月

 

日頃からpoptripさんのブログを拝見してて、

福井在住時代に訪問したお店も数多く閉店していることは分かってはいたが、

こうして建物もまるまるなくなってしまうと

寂しさもまたひとしおだなあ、とも思う。

 

ちょっとおセンチな気分に浸りつつ、

赤十字前から再びフクラム長男坊に乗車。

 

 

武生のアルプラザは日頃から愛飲している焼酎ハイボールが充実しており、

うちの近所のスーパーじゃみたことないやとつい購入。

駅前広場でぐびりと飲み干して、

僕はようやく敦賀へと向かった。