北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

神戸電鉄・右往左往な徘徊

兵庫県に住んでいながらなかなか乗る機会に恵まれない鉄道のひとつに

神戸市内と小野・三木、有馬温泉、三田を結ぶ神戸電鉄がある。

ちょこちょこ神戸市営地下鉄版の「太閤の湯クーポン」で有馬温泉に行っているけど、

神戸電鉄の乗車区間は谷上−有馬温泉とほんの僅かである。

さらに湊山温泉に行くのに新開地から湊川まで乗ったりしているが、

この区間に関しては神戸高速鉄道に乗り入れている神戸電鉄の電車に乗っている、

と言った方が正しいであろう。

 

とはいえ、神戸市内の地下区間から一気に六甲の山越えに挑み、

鈴蘭台に達する区間など、何度乗ってもワクワクするし、

自社の収入を考えれば間違いなく不利になるであろう、

谷上での地下鉄との乗り換えの秀逸さ(上り、下り列車とも同じホームを使用)など、

応援したくなる鉄道であることには間違いない。

 

一度心ゆくまで神戸電鉄を堪能したいとは思っていたが、

なかなかいい切符が発売されていない。

案外神戸電鉄版の「太閤の湯クーポン」を利用するのが一番いいのかもしれぬ、

云々と考えていた先日のこと、

やはり湊川まで神戸電鉄の電車に乗ったら

GW期間のみ一日フリーきっぷが販売されることを知った。

その時点で湊川駅で購入し、今回の徘徊に至る。

 

 

 

 

4月末の日曜日、新開地から小野行きの準急に乗車。

準急とはいえ通過するのは丸山と鵯越の2駅のみ。

この準急の3分前に普通の三田行きが出発していったが、

鈴蘭台でちゃんと緩急接続をとるようになっていた。

 

新開地からはそこそこのお客さんが乗っていたが

鈴蘭台西口、西鈴蘭台駅で一気に下車。

それでも三木市内までは多少は乗っていたが、

三木市最後の駅である大村をすぎると車内は一気にガラガラになった。

先頭車両にいるのは僕ひとりのみ。

 

 

電車は終点の小野に到着。

線路はこの先、加古川線との接続駅である粟生まで伸びているが

運行本数は少ない。

しばらく小野駅周辺を徘徊。

 

 

精算機にはコカ・コーラの広告が。

途中駅でも見かけたが、この場所に広告というのは珍しいのではなかろうか。

一瞬、コーラの自販機かと思ったけどww

 

 

小野といえば小学生の頃に「そろばんの町」みたいなことを習った記憶があったが、

駅周辺に「そろばん」を印象づけるものは見当たらなかった。

一応僕は高校3年までそろばん教室に通っていたので、

それなりに「そろばん」には愛着があるし、

今の仕事でも使えそうだし、

売ってれば買ったかもしれなかったのだけど。

 

ただ、後で調べてみると小野駅から南下したあたりに

「そろばんビレッジ」なる施設があるそうな。

今度仕事で近くに来たら寄ってみるかな(笑)

 

 

駅からほど近い場所にアーケードの商店街があった。

各柱に巻き上げ機?みたいなものが設置されたいたから、

手動で開閉できるのかもしれない。

 

 

商店街のなかほどに銭湯の看板が掲げてあったが、

調べてみると2013年1月末で廃業されたようだ。

10年経っている割には看板はきれいな印象。

 

 

商店街を抜けた先に池があった。大池というそうな。

この隣には権現池があり、

かつては権現池のほとりに市役所があったらしいが、

現在は大池の対岸にみえるイオンの先に移転したそうな。

 

小野市にはJR、神鉄北条鉄道と3つの鉄道が走っているにも関わらず、

いずれの駅からも遠いというのはもったいないような気もするが、

よそ者が口を出す話でもあるまい。

とはいえ「乗って残そう粟生線」みたいな看板を見た後だと、

なんだかなあ、とやはり思う。

 

 

小野駅に戻り、粟生まで行って引き返し、

三木上の丸駅で下車。

 

 

この日粟生線の電車に乗ってて思ったけど、

車窓の緑の濃さといい、駅の雰囲気といい、

富山地鉄で旅をしているような気分になってくる。

 

 

この駅で下車したのは

数日前、仕事でこの駅前を車で走っていたのだけど、

気になる看板を見つけていたのだった。

それが以下。

 

 

ナメラとはかつての地名「滑原」からきてるとのこと。

 

 

神戸電鉄の線路をくぐった先には

予想外に渋いアーケードが残っていた。

いやはや、たまらん。

 

 

商店街を抜けると案外三木駅が近いことがわかったので、

三木駅へ向かった。

 

 

三木駅の駅舎は2018年3月に火災で消失、

2022年3月に現在の新駅舎が開業したとのこと。

ただし、この駅舎はあくまで小野方面の「下り線」の駅舎らしく、

新開地方面は踏切を渡った先に昔ながらの駅舎が残っていた。

 

 

新開地行の電車は立ち客もいる適度な混み具合。

普段からこれくらい乗っていれば廃線云々の話もでないのだろうけど。

 

 

鈴蘭台で下車して有馬線・三田行きの電車に乗り継いだ。

当初は三田まで行って昼飯、のつもりであった。

しかしながら箕谷で下車したのは、

単にトイレに行きたかったから。

 

 

つい先日も幼馴染じみと朝から尼崎、大阪、神戸とはしごしながら飲み歩いたけど、

1時間おきくらい2人して「小便、小便」とトイレを探していたりした。

甥っ子たちが幼かったころ、四六時中「おしっこ」云々と言っていたような気がするが、

50手前になった自分が同じことを言っているとは、

夢にも思わなかった(涙)

 

 

箕谷で下車したついでに近くに食堂でもないかと調べてみたら、

新神戸トンネルの入り口あたりによさげな店がある感じがした。

 

 

先客のあんちゃん2人組がホルモン定食を注文していたのでそれに習う。

にあんちゃんたちの元に定食が運ばれ、

店のおばちゃんが「ごはんこれくらいで足りる?」と問うている。

 

 

僕のもとにも定食が運ばれてきた。

大きめの茶碗にごはんがたっぷり盛られているが

おばちゃんはやはり「ごはん、これくらいで足りる?」と言ってくれた。

十分です、ありがとう、と答えたけど、

こんな一言があるだけでめちゃくちゃ幸せな気分になれるのよな。

 

ホルモン炒めもボリューム満点、かつ美味い。

次回「太閤の湯」に行くときは新開地経由となる山陽電鉄版を購入して、

ぜひ再訪しよう。

ごちそうさまでした。

 

 

箕谷から三田行きの電車に乗り込む。

すでに昼飯も食べてしまったので横山で乗り換えてウッディタウン中央にも行ってみた。

いい意味で僕の思ってる神戸電鉄とはまったく違った印象。

 

 

三田本町で下車して町中を徘徊。

銭湯もあってのれんもかかっていたもので「おお」となったが、

まだ営業前だった。

うーむ、再訪確定だな。

 

 

三田の町を歩いてて感心したのは、

信号のない横断歩道で待ってるとほとんどの車が止まってくれたことか。

この点だけでもめちゃくちゃ町の印象がいいし、

また是非再訪したいと思った次第。

当たり前、っちゃ当たり前のことなんだけど、

うちの近所の横断歩道なんて10台に1台くらいしか止まらないんよな(涙)

 

 

再び新開地行きの電車に揺られて唐櫃台で下車。

 

 

今回のひとっぷろ駅にもほど近いは「からとの湯」さん。

有馬温泉に行くたびに気になっていた施設だった。

入浴料金は750円であるが、

フリーきっぷに割引券がついていたので今回は500円だった。

 

すぐ先に有馬温泉があるという立地ゆえか、

館内はそれほど混雑しているという訳でもなく、

露天で温泉を堪能。

目を閉じてボーッとしているおっちゃんばかりで、

僕もその一員となる。

山間の空気が何とも心地よい。

 

 

風呂上がりには当然ぐびり。

こちらの施設、フロントの女性も食堂の女性も非常に感じがよくて、

好印象。

またお邪魔します。

 

 

最後は新開地行きの電車に乗って帰路についた、

で終わりのはずだったけど、

鈴蘭台でやはりトイレに行きたくなって下車して、

その後の電車でようやく新開地に向かった。