関西は私鉄各社の垣根を超えたフリーきっぷが充実しており、
結構な頻度で利用させてもらっている。
そんな中、これぞ最強といえるようなきっぷが発売された。
「KANSAI MaaS ワンデーパス」である。
他社とのフリーきっぷにあまり積極的とは思えない京阪や、
環状線など一部区間とはいえJR西も利用できるのはあまりにも魅力的である。
発売は1月27日だったもので、僕はその日を楽しみにしていたのだけど、
何と利用は2月27日から3月27日の1カ月のみであるという。
「・・・」
そしてようやく利用できる日がやってきた。
お値段は3000円なり。
永らく徘徊する時の朝食は元町の24時間営業のマクドナルドを利用していたが、
残念ながら閉店に。
その後別のチェーン店を利用していたのだけど、
たまたまかもしれぬがびっくりするくらい不味いコメを出され、
その後トラウマになって行けなくなってしまった。
朝から生ビールが飲めるのがサイコーなのよね。

さて、僕はこの時点まで阪急と京阪の有料座席を乗り比べるべく大阪京都を往復、
もう一回京阪の2階建て車両にでも乗って京都へ行き、
近鉄の特急を乗り継いで大阪に戻る、そんな予定でいた。
しかしながらよくよく利用可能エリアを見てみると、
普段から近鉄を使える「奈良・斑鳩1dayチケット」や「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」ではフリー区間に含まれない、奈良の天理や大和高田にも行けることがわかった。
まあ、阪急京都線の有料座席や京都ー大阪の近鉄特急乗り継ぎなら「奈良・斑鳩1dayチケット」の阪急版を使ってもできることなのだ。
そんなもので今回は今まで行ったことのない、けど気になっていた天理と大和高田を訪ねてみることにした。


そもそも高速神戸は改札機がそれほど多いわけでもないので、
特に何も考えずに乗ったのだけど、
むむむ、となったのは阪急大阪梅田の改札口である。
ずらりと並んだ改札機の中で、QR対応はほんの僅か。
かつ、改札機自体がスタイリッシュなもので分かりづらい。
写真は後で三宮で撮影したもの。

京阪の2階建て車両に乗車。

なかなか乗る機会に恵まれない京阪電車なのに、
車両そのものに馴染みがあるのはやはり地鉄で活躍していたからだろう。
1990年に最初の編成が譲渡されたらしいから、
僕が富山に行く機会が増えた頃と時期が一致する。

七条で下車。
ちなみに京阪の改札機はこんな感じで、床に案内がある分わかりやすい。

七条から京都駅まで歩く。
隣に座ったお姉さんの足元のキャリーバッグがデカく、
かつお姉さんが寝てたもので、
僕の短足ではそのキャリーバッグをまたぐ自信がなかった、
という切ない理由による。

近鉄京都駅の改札口。
ここも足元の表示がしっかりしててどれがQR対応の改札機がすぐわかる。

平端で乗り継いで天理駅に到着。


僕が天理を訪問したかった理由のひとつが「奈良県最長の商店街」がある、と知ったから。


天理本通のサイトによると、全長1キロの商店街に約180の店舗があるとのこと。
普段はのどかであるが、天理教の催しの際は相当な賑わいを見せるそうな。

長い商店街を抜けた先には天理教教会本部の神殿があった。

その巨大な建築に圧倒されて振り返ると、、、
巨大な建物の下を道路が貫いているのが見えた。


こんな巨大な建造物(おやさとやかた、というそうな)が
先ほど見た神殿をぐるりと囲むような形で配置されているという。
(僕が見たのはあくまで一部にすぎない)
うーむ、日本にいる気がしなくなってきたぞ。

商店街に戻り、目星をつけていた食堂に入った。
奥さんがニコニコとしてて感じがいい。
にぎりとうどんのセットを注文したら年配の板前さんが、
カウンターの中でにぎり始めた。
何はともあれこの日2杯目のビール。


とてつもなくリッチな気分に浸れた昼食となったが、
お代は1500円でお釣りがきた。
ただただシアワセ。

天理からは平端、大和八木で乗り継いで大阪線の大和高田で下車。


駅を出ると右手にゆるやかな坂道が続いており、
突き当たると右側に先ほど下車した大和高田駅、
左側にも踏切が見えた。
はて、あれは何だと調べればJR和歌山線であるらしい。
さらにJRの高田駅からは桜井線が分岐しており、
さまざまな路線が入り組んでいるように見える。


大和高田市には銭湯が3軒あるという。
今回はそのうちの一軒、中央温泉さんにお邪魔した。

ご主人に湯銭を支払い、脱衣場に入れば50年くらいタイムスリップしたような、
そんな気分になる。
ロッカーは木製で漢数字が記されており、
古びた体重計とマッサージ椅子が隅におかれている。
浴室に入れば先客は3人。
中央に仕切りのあるタイル張りの浴槽がひとつ。
床も壁も補修の跡が目立つが、湯はどこまでも澄んでいる。
何もかも昭和レトロなのに、奥の壁一面のタイル画はヨーロッパの湖畔っぽい。
身体を洗い終えると2人出ていって、相客は1人だけになった。
浴槽につかると、女湯側から蛇口の音が時折聴こえる程度で、
ただただ静寂の時間だけが過ぎていく。
この慌ただしいご時世に、何て贅沢な時間なんだろうか、と思う。

中央温泉さん、商売っけがないのか、
脱衣場のショーケースは空っぽだった。
まあいいか、外で飲むべ。
いいお湯でした。


大和高田の街は商店街もあちらこちらにある印象。
今度はぜひ半日ほどかけて徘徊してみたい。


阿倍野橋からは大阪メトロ御堂筋線の電車でなかもず駅へ向かった。
けど途中で腹が減ったもので我孫子で下車。
大阪メトロの改札機はこんな感じ。

我孫子のたこ焼きやさんでたこ焼き8個にドリンク2杯のせんべろセットで小腹を満たした。ああ、シアワセだ、だんだん酔ってきたぞ。

今回の徘徊で「どこにQR対応の改札機があるのか」と頭を悩ませたのが、
ここ、中百舌鳥駅で、柱を挟んだ一番端にQRとタッチ決済対応の改札機が設置されていた。


大阪メトロ側の改札口はこんな感じで、
どれがQRに対応しているのかさっぱりわからない。

普段から愛用している「エンジョイエコカード」は夢洲駅の利用が不可なので、
今回が初の訪問となる。

それにしても何と格好いい駅なのか。
駅見て格好いいなんて感じたのは富山の市内電車の高架下新駅以来かもしれぬ。

改札口も流石にわかりやすい。

まあ、分かりやすいだ、分かりにくいだの書いてきたけど、
本来なら案内表示は足元ではなくて目線の高さより上にしてほしいと思う。
足元だと混雑時に見えないのよなあ。
普段使っているカードタイプのフリー券はIC専用機では使えず、
いつも「うーむ」となっている。

何よりタッチ決済だのQRコード云々じゃなしに、
JR東日本のSuicaでフリーきっぷが使える、みたいな形にしてほしいよなあ、
というのが最たる願いであったりする。
あと、構造上仕方ないのかもしれぬが、
QRの読み取り部が各社とも手前にありすぎて、
普段のタッチの感覚で改札を抜けようとすると、
微妙に手が後ろに引っ張られるような感覚に陥るのよなあ。。。

夢洲で折り返して大阪港で下車。


夕暮れ時で雰囲気もよく、
対岸につくとおばちゃんの一人が「ええ眺めやったしこのまま乗って帰るわ」といい、
すると下船かけてたおばちゃんのグループが
「それができるんやったら私らも乗って帰るか」なんて言っていた。

JRの桜島駅まで歩く。
桜島駅は関西万博を控え絶賛工事中。

JRの改札機はQRの読み取り部がはっきり色分けされていて分かりやすい。
西九条で下車して阪神に乗り継ぎ。

こちらはQRではなくタッチ決済の案内が目立つ。

そんなこんだで無事に神戸に帰る。
「KANSAI MaaS ワンデーパス」の感想は率直に「楽しかった」これに尽きる。
期間内にもう一度ないし二度は再利用したい。