北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

北陸おでかけパスの旅2 金沢駅の裏の顔

金沢駅と聞いて「もてなしドーム」や「鼓門」を

思い浮かべる方は多いと思う。

新幹線開業に合わせ、

金沢の「顔」として各種メディアに取り上げられていた。

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(3月に撮影したもの)

 

1階のコンコースも明るく、モダンにリニューアルされた。

新幹線に乗ってきて首都圏から金沢に来たら

「何て素敵な駅なの」と思うだろう。

帰りも新幹線ならやはり素敵な印象のままだろう。

 

米国のサイトでは「世界でもっとも美しい駅」のひとつに

選定されている、らしい。

 

ところが、だ。

実際に地元民が使う在来線のホームに目をやれば、

恐らくこう思うに違いない。

 

「何て真っ暗な駅なの!」

 

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以前も書いたが金沢駅は本当に暗い。

気が滅入るほどに暗い。

今どき地下鉄の駅の方が明るいと思う。

ちなみに外はこれだけ明るい。

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12両編成に対応したホームが3本並ぶ構内は

北陸では随一の規模で、

新幹線が出来る以前から石川県の、金沢市の、

いや北陸本線の中心駅としての貫禄を誇っていた。

 

しかしながら駅は立派なのだが、

雪対策のため屋根で覆われているために「暗い」

とにかく暗い。

 

今回訪れてみて、

その暗さがいっそう増しているような気がした。

理由はすぐに分かった。

まず、閉鎖された売店。

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さらに乗車位置表示だ。

以前はこれも「電光式」であったから、

照明としての役割も果たしていたと言える。

 

これがいまやシートで覆われている。

一ヶ月前は紙で塞いであったから、

進歩したといえば進歩したが、

何ともみすぼらしい。

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↓一ヶ月前

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構内を見渡すと、売店が営業しているのは

大阪・名古屋方面への特急が出発する1本だけだ。

そのホームだけが明るく華やいで見える。

 

だが、こうとも言える。

 

近い将来、北陸新幹線が延伸されれば、

そのホームの売店も閉鎖されるであろうし、

電光表示も消えるだろう。

 

3本全てのホームが暗闇になる日も近い。

 

廃墟、そんな言葉が脳裏をよぎる。

 

これが一大観光都市(らしい)金沢駅の現状だ。

 

新幹線ホームの柱に金箔を貼る予算があるなら、

在来線を何とかせえよと突っ込みたくなる。

 

以前にも書いたが、

北陸(分断)新幹線なんぞという馬鹿高い乗り物を使ってまで

石川県を訪れる客なんて言うのは

多少なりとも「鉄道」に興味がある方であろう。

 

その点を石川県は完全に見落としている。

 

だいたい七尾線の先端部や能登線を路線存続のために

のと鉄道」なんて3セクを発足させた割に、

早々に路線縮小させた恐ろしい県である。

地元ケンミンの足ですら、採算がとれないとすぐに見切るのだ。

こんな冷酷な県は、全国的に見ても石川くらいであろう

 

石川県内各地に路線を有していた

北陸鉄道もいまや二路線が細々と走っているだけだ。

浅野川線金沢駅に乗り入れていることすら

気づかない観光客も多いのではないか。

 

ましてそれなりの観光地と(思われる) 鶴来町へ向かう

石川線の起点である「野町」など、

いったい何処にあるねん、

と突っ込みたくなる場所にあったりする。

 

色々考えても石川県は鉄道に対し「冷たい」

にも関わらず「新幹線、シンカンセン、、、」とは

やはりけったいな光景であると言える。 

 

北陸新幹線で首都圏から訪れた方が、

この真っ暗な在来線ホームを見れば

金沢が「鉄道に優しくない町」であることは

容易に察することが出来るだろう。

 

ま、鉄道に乗り継いで行ける観光地が思いつかないのも事実だが(笑)

 

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それでも

10月からはこんな観光列車も運行されるらしい。

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(↑七尾市のサイトより)

 

そもそも何で3月14日に間に合わせなかったのも謎だが、

どんな立派な列車を走らせたとしても、

こんな薄暗い駅で列車を待っているだけで

気がめいりそうだ。

 

いや、

現に私は10分ほどホームで次の電車を待っていたが、

すっかり気がめいっていた(笑)

 

JRはもう何もしないだろうし、

石川県なり金沢市でもう少しホームを明るくしてほしいものだと

切に願う。

 

在来線ホームだって県なり市の顔であるはず、だ。

 

7時45分、富山行きの列車が入線してきた。

JRどころか国鉄時代の車両である。

私は同じ料金を払うなら古い車両より

新しい車両の方が嬉しいタイプの人間である。

 

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駅に列車別の乗車口を示す表が掲げてあり、

7時57分発のこの列車を逃せば

次は521系電車であることは分かる。

しかし1時間近く開く。

 

真っ暗な駅ですっかり気が滅入っていた私は、

ブルーな気持ちのまま古い電車に乗り込んだ。

 

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