北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

富山ライトレール・富山駅北〜下奥井徘徊

富山はまるで梅雨のような雨つづき。

雨音もおとなしくなったし、飯でも食いに行くべかと思ったら、

いきなり雨脚は強くなるし、

うーむ、やっぱ家でラーメンでも食べるか、

なんて思ったら、ラーメンのストックすらない。

「・・・」

 

近所ですまそうかと思ったが、

どっちにせよ濡れるのだ、

ついでに風呂も入ってこよう、

そうだ、ライトレールの富山駅北電停が仮駅になってから、

まだ乗っていないではないか、

なんて気にもなってきて、とりあえず富山駅に向かった。

 

 

 

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駅北に抜けると、あたりまえのようにそこにあったはずの

富山駅北電停は姿を消していた。

来年の3月に南北が接続すれば、この場所に電停があったことすら、

記憶から消えてしまうのだろう、なんてことを思う。

 

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ライトレールの線路に沿って奥田の商店街を目指す。

このエリアでの食事を考えた時、

最初に頭に浮かんだのは「飛騨ちんかぶ」という、

神岡ラーメンを食わせてくれる定食屋さんであったが、

今年の頭に閉店したそうだ。

 

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そんなもので、奥田商店街の北端あたりにある、

中華料理「萬寿」さんをめざした。

 

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「萬寿」さんは一応中華料理屋ということになっているが、

ちょっと古めの喫茶店そのもので、

実際に朝から営業してモーニングもあり、

昼はうどんからラーメン、丼に定食まで何でもあり、

さらには酒のつまみも充実しているという、

もはや何屋と表現すればいいのか分からないお店であったりする。

 

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この日は朝から「ラーメン」を食べる気満々であったので、

愛想のいいママさんに

ラーメンと半チャーハンのセットを注文。

 

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ほどなくして配されたラーメンは至ってシンプルなものであったが、

特筆すべきはチャーハンであろう。

刻んだ蒲鉾と焼豚、卵、紅生姜、

何つうか、べらぼうに旨いのだ(笑)

これならフルサイズでも楽勝で平らげることができそうな気がした。

 

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似たようなタイミングで入店してきたおじさんたちは、

完全にご近所の常連さんといった感じで、

ある意味「シモネタ」にも近い言葉にも、

笑って返すママさんとのやりとりが楽しいし、

「はい、野菜炒め定食、味付け、ちょっと薄めにしといたからね」

なんていう配慮もみてとれる。

 

次はカツ丼でも食べに来ようかな、

いや、やっぱりチャーハンかな(笑)

ごちそうさまでした。

 

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奥田の商店街を歩いていると、

ここが団地の一画であることを忘れそうになるが、

裏側にまわると、やはりここは団地なのだ、と実感する。

 

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それは令和でも、平成でもない、明らかに昭和の光景であり、

僕はいわゆる「歴史的建造物」云々より、

どこまでも「昭和的な光景」が好きなんだろうな、

なんてことを改めて思う。

 

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ぶらぶら歩いていると住宅街の中に立派な鳥居が現れた。

「奥田神社」とある。

 

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手水舎に「無病の水 ご神水」とあったが、

うーむ、この水は飲んでいいものであろうか、としばし悩みつつ、

口に含んでみれば、何と冷たく、清涼感のある水であろうか。

ついそのままゴクリ(笑)

 

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さらに境内で目をひくのが金色に輝く八咫烏像。

「導き八咫烏 自己の生まれ干支や方位を左手でおさえ、右手で八咫烏を撫でれば、良い人生に導かれます」とある。

実際に石台に記してあった干支と方位を左手でおさえつつ、

八咫烏をなでなで、、、

 

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なんだかいいことがありそうな気がして、

十分わくわくしてきたから、

これだけでも十分ご利益といえるのだろうな、なんてことも思う。

 

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奥田神社を後にしてすぐ近くにある銭湯「奥井鉱泉」さんへ。

この前の道はたびたび通っているが、

建物が奥まった場所にあることもあってか、

今までまったく存在に気づいていなかった。

 

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フロント式の番台には何とも上品な雰囲気の奥さん。

420円支払っていざ入浴。

開湯まもない時間であったが既に先客は2人。

 

ちゃっちゃと身体を洗って浴槽へ。

一番手前の浴槽がジェット風呂になっており、

なかなか勢いもあって心地よい。

そして浴室内には懐かしの昭和歌謡が響いている。

 

この時流れていたのは松山千春さんとか、

工藤静香さんとかであったが、

先客がいなければ間違いなく口ずさんでいただろう(笑)

 

で、いつもながらに思うが、

富山の父ちゃんたちというのは、

めちゃくちゃ身体を丁寧に洗う。

 

僕が身体を洗って、浴槽につかり、身体を拭いて浴室を出ていく、

という過程の中で、先客のお2人とも、

まだ身体を洗っていたりする。

やはり僕が雑なだけなんだろうか、、、

 

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帰路は下奥井駅からライトレールに乗車。

最近のライトレールのラッピングは洗練さがなくなってきたように感じるのは

僕だけであろうか。

 

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ライトレールは富山駅北の仮駅に到着。

 

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ささいなことかも、だけど、

せめて地下道の入口まで屋根を設けることはできなかったのかな。

 

南側のJRが仮駅舎だったころは地鉄との仮設連絡通路にも

ちゃんと屋根を設けていたような気がするのだけど、、、

 

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先日の北日本新聞によると南北の接続開業は来年の3月21日で調整している、とのこと。

 

どういったダイヤになるのだろうという点も楽しみであるが、

今現在ライトレールで実施されている「信用乗車」や、

競輪場に通うおじさんたちが愛用している「競輪場パスカ」とか、

「市電・バスフリーきっぷ」と「岩瀬まちなかフリーきっぷ」はどうなるんだろうか、とか、

フィーダーバスの営業も地鉄になれば、四方あたりはややこしいことになりそうだな、

などとあれこれ想像するのは楽しい(笑)

 

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雨もやんだし、飯も食ったし、風呂も入ったし、

何より今日はそんな暑くないし、

といい気分でバスに揺られて帰路についたのだけど、

バスを下車してすぐに猛スピードで突っ込んできた乗用車が、

思いっきり水をはねてズボンがびしょびしょに。

 

たびたび経験していることだけど、

これ、取り締まってもらえないものなんだろうかね(涙)