連日の猛暑にすっかりバテて、
いつしか食欲すらなくなり、
ついに点滴のお世話になることに……
ただ、冷房の効いた病院の一室でしばし安静にしていると、
気分だけはそれなりに晴れてきて、
それなりに食欲も湧いてきた。
そんでもって点滴の針が刺さった状態のまま、
真っ先に思い浮かんだ食べ物が「カツカレー」で、
体調が回復したら真っ先にカツカレーを食べに行こう、とは決めていた。
そんなこんなで体調も回復したもので高岡へ。
この日はお盆の真っ只中ということもあってか、
久々に日中の高岡駅に多くの人がいたような気がした。
商店街を歩いて閉店迫る高岡大和へ。
1階から6階までは相変わらず閑散としていて、
閉店間際とは思えぬ寂しい雰囲気であったが、
驚いたことに7階のレストランフロアは大勢の人でごった返していた。
客層を見ていると、僕と同世代くらいの方々が多く子連れで訪れている。
帰省中に閉店を知って寄ったのかもしれない。
同時に、僕の世代くらいまではデパートに何らかの思い出があるのかもなあ、
とも思う。
僕の地元に近い姫路のヤマトヤシキも閉店しちゃったけど、
幼心にデパート特有のキラキラした雰囲気は覚えているし、
ヤマトヤシキの袋を抱えた母はいつも嬉しそうだったなあ、とか、
みゆき通りを抜けて姫路駅に帰ると、
電車に乗る前にいつも「御座候」を買ってくれたなあ、とか
いろんなことを思い出す。
たぶん、この場にいる人たちも、
高岡大和に来て、食事して、何かを買ってもらって、
駅に向かって、といったような一連の思い出みたいなものがあるのだろうな、
と勝手に推測したりした。
御旅屋通りの商店街を抜けて大仏へ。
BS12でやっている「まんが道」の舞台が高岡から東京へ移り、
高岡の町並みがほとんどでなくなったのが最近寂しいところ。
「まんが道」を視聴してるだけで高岡に行きたくなるのは、
決して僕だけじゃないと思うんだけどなあ(笑)
大人の事情もあるのだろうけど、
高岡市にはこうしたコンテンツももっと活用してほしいなあ、、、、
ゆるやかな坂道を下って坂下町へ。
今回の最大の目的は「岩田屋」さんでカツカレーを食すること。
冷房の効いた店内で、
メニューを確認するまでもなく、女将さんに「カツカレー」を注文。
すぐに奥の厨房で旦那さんが肉を叩く様子が伺える。
ほどなくしてカツカレーが配された。
カレーの好みなんて千差万別だから決して「おすすめ」なんてする気はないが、
それなりに富山や福井の食堂でカレーを食べてきて、
個人的に一、二を争うカレーは
「うめえ」以外の言葉が出ない(笑)
そんでもって店内のテレビでは夏の甲子園を放送していたが、
高岡商業の試合なんかをこうした食堂で瓶ビールでも飲みながら眺める、
なんていうのも最高だろうなあ、なんてことを思う。
今年の夏の甲子園は北陸3県の高校が調子いいので、
ヨソモノながらも嬉しいものがある。
あー、うまかった、ごちそうさまでした。
せっかく高岡に来たので銭湯にも寄っていくことにする。
本当なら新規開拓といきたいところだけど、
暑すぎて頭がまわらないし、
以前もお邪魔した「内免湯」を目指す。
しかしながら「内免湯」ののれんはかかっていなかった。
営業時間は13時からとなっているが、
内免湯には14時から営業と記してある。
この時点で13時すぎ。
一度すべての銭湯の営業状況を確認した方がいいと思う。
うだうだ言っても仕方ないので高岡駅近くの「松乃湯」をめざした。
道中、中島町にある「中島湯」さん。
近所に渋い中華料理店もあったりと、
近々お邪魔してみたいエリア。
すっかり汗だくになったところで「松乃湯」さんに到着。
富山の銭湯というのはわりと早い時間からとーちゃんたちで賑わっているが、
この日の松乃湯さんは思いの外静かだった。
常連客は今頃、帰省している孫の世話にでも明け暮れているのかもしれない。
で、この日、私は人生初体験となる、、、、、
水風呂入浴。
どうしてもこれまでは入ることができなかったのだけど、
テレビ東京でやっている「サ道」というドラマや、
先日朝の情報番組でのサウナ後の水風呂のシーンが何とも心地よさげで、
この年になって、ようやく入ってみたくなった次第(笑)
この日はよほど身体が火照っていたからか、
しばし手を浸していたら何とも気持ちよく、
「エイヨっ」と浸かってみればこれがまた極楽♪
もっと若い頃から入ってりゃよかった。。。
熱い湯と水風呂に交互に浸かれば、
身体が内部からスッキリしてくる、そんな気がした。
いい気分になって高岡駅に戻る。
構内のコンビニで炭酸水買って、
コンコースの椅子で飲もうと思っていたら、
いつも椅子がある場所に何もない。
「…」
邪魔だから撤去したのか、
お盆の一時期だけ撤去しているのか定かじゃないけど、
この場所にはテーブルと椅子があったもので、
多くの学生が集う空間になっていた。
どこが主導でやっているのか定かじゃないけれど、
そんな印象を受けるのよな。
一方で年配者には何かと優遇、
そりゃ若い子もいなくなる訳だ(涙)
帰りの電車内、見上げればそこいら中に
「青春18きっぷの利用はできません」とのチラシが。
このチラシを見るたびに思うことだけど
3セク同士でしっかり手を組んで、
金沢駅で直江津まで、直江津駅で金沢駅までの乗車券を販売した上で
(現在は販売していない)
「2日間有効で途中下車できます」という点をアピールした方がいいのではなかろうか。
そういったことが「青春18きっぷ」の利用者にも、
北陸を訪ねてくれるきっかけになると思うのよな。
「できません」という注意書きより
「できます」という部分を増やした方がいいと思うんだけどなあ、、、、
これ以上書くとしつこくなるので、
今回はこの辺にしときますが(笑)
今の時期、富山県内各地で見かけるのが
「越中富山ふるさとチャレンジ」ののぼりで、
かれこれ10年以上前からやっている「ご当地検定」であるが、
これまでは興味がありつつも試験日が仕事だったこともあり、
さっぱり縁がなかったのだけど、
この日、帰宅してからようやく本格的に取り組んで見る気分になってきた。
要項を眺めると、試験は上級、中級、一般とあるそうな。
何だかんだいっても自分は10代の頃から富山にいる訳だし、
せっかくだから上級にチャレンジしてみたい。
僕はさっそく過去問を見てみることにした。
第13回検定・上級の問題1は以下のようなもの。
弥陀ヶ原周辺や白木峰などで多く見られる橙黄色のユリ科植物は。
ニッコウキスゲ、よな。
問題2は
平成19年(2007)に「日本の◯◯百選」として、富山県から「立山カルデラ」と「魚津埋没林」の2件が 選ばれた。◯に入る漢字は。
うーむ、さっそく分からない。
以下問3、問4、問5も分からない。
上級は難しすぎる。中級はどうだ。
中級は4択から選ぶ方式となっていたが、1問目から分からない。
では一般はどうかと言えば半分以上分からない(涙)
僕はそうそうに「越中富山ふるさとチャレンジ」の受験を諦めて
ビールを飲むことにした。