あまり話題にも上がっていないようであるが、
4月から富山ー金沢の高速バスの運賃が値上げされた。
運行開始から長らく900円(だったと思う)、
消費税が8%に上がって930円に、
昨年の4月に980円になったのだけど、
このたび一気に1000円超えて1100円に、、、
うーむ、あいの風+IRが1240円だからまだ安いとはいえ、
だいぶ差が縮んできたなあ(涙)
このご時世だから仕方ないとは思う反面、
交通機関というのは適度な「競合相手」が必要だよなあ、
とも思う。
ま、コロナもまたキナ臭い状況になってきたし、
おとなしく近所でもウロウロして気分転換でもしておこう。
今回の徘徊のテーマは「新」と「復活」。
まずは4月1日に運行が始まった「富山まちなか病院」行きのバスに乗車することにした。
時刻表を眺めると、四方ー総曲輪間の路線の一部が延伸されたようだ。
乗り場はロータリーではなくパティオさくらの前の8番のりば。
(この日からスカイバスの運行も復活というか再開)
富山駅から乗車すると、車内にはそれなりの数の乗客がいたが
みんな総曲輪で下車してしまい、その先は貸し切りとなった。
総曲輪を出ると、交差点を右折。
越前町のバス停の先、八尾や速星に向かうバスが左折する旅籠町の交差点を直進。
これだけで十分くらい新鮮な感覚だわ(笑)
「病院」行きのバスは玄関前に乗り入れることが多々あるが、
この路線に関しては、病院の前を通り過ぎて、
護国神社前の交差点を右折した場所が降車場となっている。
同じ場所に4月1日から運行経路が変わった
まいどはやバスの「護国神社・富山まちなか病院前」バス停もある。
そしてこのバス停からほんの少し北上した場所にあるのが、
さらに北上すると「安野屋」電停に到達するので市電に乗車して、
次の「トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)」で下車。
五福公園の手前で左折して、富大の工学部や富山商業高校がある方角を目指す。
今回お邪魔したのは「富山県市町村会館」なる施設にあるレストランで
4月1日にオープンしたばかりだそうだ。
ネットで調べると以前は別の名のレストランが入っていたようであるから
これもまた「復活」と言えるかもしれない。
基本的には社員食堂的なスタンスなのか、
日替わりランチは600円、カレーも600円、
かけそばやうどんに至っては350円と良心的なメニューが並ぶが、
唯一違和感があるのが2400円もする「ステーキ丼」なるメニューが存在すること。
富山から41号線を南下して大沢野を走っていると、
特に看板が上がっている訳ではないのに、
随分賑わっている「お屋敷」があってかねてから気になっていたのだけど、
そちらが「ろこん」なる肉料理のお店で、
こちらはその2号店となるそうな。
ステーキ丼にも惹かれたが
僕には到底無理な金額なので「日替わりランチ」を注文。
この日のランチは「黄金ラーメン」とのこと。
日替わりランチでラーメンっていうのも変わってるような気がしなくもない。
(僕の後に来た方は「持ち帰りでステーキ丼」を注文してたけど、、、)
ほどなくして配されたのがこちらのラーメン。
間違ってたら恥ずかしいから余計なことは書かぬが、
めちゃくちゃ美味い。
平日、11時〜14時のみの営業らしいけど、
かなり楽しめそうなお店ができたのは喜ばしい限り。
さ、頑張って昼にステーキ丼を食せるようにならねばww
ごちそうさまでした。またお邪魔します。
食後は天気もいいので運動不足解消も兼ねて呉羽山へ。
呉羽山には散策路があるが現在は旧8号線によって分断されており、
その両側を結ぶ連絡橋の起工式が先月末に行われたそうな。
ネットでは「余計なものを作って!」と辛辣な意見も数多く見受けるが、
以前にも書いた通りで個人的には大歓迎。
ただ、やはりこれも以前書いたことを繰り返せば、
県外の観光客の方が電車やバスで行きやすいような
環境を整えることも必要だと思う。
呉羽山公園のバス停から住宅街をショートカットして、
呉羽山に至る車道に出たところで
「すみません」と声を掛けられた。
振り返るとキャリーケースを引いた女性が立っていて
「展望台はまだだいぶ上りますか」と言う。
一見して元気そうな方なら「もう少しですよ」と答えただろうけど、
彼女はすでに随分疲れた様子だったもので
「そうですね、だいぶ上がりますね」と正直に言ったら、
何だか絶望的な表情を浮かべた。
うーむ、嘘でも「すぐです」って言った方が良かったのかな、、、、
それにしても、果たして彼女はどこから歩いてきたのだろうか。
この日も「市電バス1日フリーきっぷ」利用だったもので、
利用可能エリアとなる民俗民芸村まで下ってバスに乗った。
富山駅でもうひとつ「復活」をみていこう。
それは南北をつなぐ「地下道」。
長らく閉鎖されていたが、このたび復活した。
高架化前は駅の南北を結ぶ唯一の自由通路であったし、
それなりに賑やかであったが、
平面移動できるようになった今は閑散としている。
今の北口は工事で導線が複雑なので、
もう少し利用客がいてもおかしくないように思ったが、
今回復活した区間に関しては「人っ子一人」いなかった。
まあ、人だけでなく電車も南北直通してるのだから、
少ないのも当然といえば当然か。
地下道を上がった先に「オークスカナルパークホテル富山」の電停があるので、
無駄に富山港線を一往復。
考えてみればこのかつてのライトレールこそ、
富山で「復活」した最たるものかもしれない。
最後は「復活」した銭湯を訪ねることにして
不二越駅から東へ10分ほど歩き、
右折した先に復活した銭湯「入船湯」はある。
こちらも以前紹介した銭湯であるが、
2019年10月の北日本記事の一部を再掲。
富山市長江本町の銭湯「入舟湯」が今月、約2年3カ月ぶりに営業を再開した。近くの同市西長江4丁目で、かみや釣具店を営む紙屋郁子さん(75)が前オーナーの要望に応え「地域の憩いの場を復活させよう」と経営を引き継いだ。
(中略)
入舟湯は1958年に開業。井戸水で沸かす滑らかな湯が人気で、常連客からは「せっけんがなくても肌がすべすべになる」と評判だった。前オーナーの井田豊之さん(64)が体調を崩したため、2017年6月末にのれんを下ろした。
今年に入り、紙屋さんは井田さんから「お風呂を引き継いでくれないか」と相談を受けた。釣具店の他に別の事業に取り組めるか悩んだが、戦後に公衆浴場が人気だった思い出や復活を望む声もあり、6月に引き受けることを決めた。
(中略)
今月1日にオープンすると、なじみの客らが早速、訪れた。「よく復活させてくれた」「これからも長く続けてほしい」との励ましの言葉を受け、紙屋さんは「たくさんの人が集まり、ゆっくりとくつろげる空間にしたい」と笑顔で話した。《北日本新聞》
入船湯の浴室で目を引くのは
何とも凄まじくパワフルな泡風呂であろうか。
パワフルすぎて湯が浴槽からあふれそうになっている。
で、その隣は白湯の浴槽なのだが、
恐ろしく熱い。
埋める水の蛇口もない。
以前ならちょこっと手をつけて
「むりむりむりむり」と引き下がったであろうが、
何だか最近、妙に「熱い湯」につかりたい、
そんな欲望があったのだった。
で、意を決して入ったのだ。
めちゃくちゃ熱い、
けど何とも心地良い。
その昔、社員寮にいた頃、
夕方最初に風呂に入るのは年配の社員さんで、
揃いも揃って浴槽の湯を熱くしまくっており、
後から入る若手との「世代間抗争」的なものを生じさせていたが、
今こうして熱い湯につかれるようになったのは、
やはり自分も「年配」の部類に入ったのかもしれぬ。
逆に水風呂はキンキンに冷たく交互に入れば身体もスッキリ。
やっぱり銭湯はいい。
いい気分のまま、僕はバスに揺られて帰路についた。
そうそう、どうして今回「復活」を意識したのかを
書き忘れてました。
拙ブログでも何度か取り上げている亀谷温泉の「白樺ハイツ」が、
このたび、地元有志の方々の手により、
「白樺の湯」なる温泉銭湯として復活!!
入浴料金は440円、
営業時間は13:00〜20:00、(11月〜3月は13:00〜19:00)、
受付〆切はそれぞれ1時間前、
定休日は毎週火曜日。
銭湯になったのでシャンプー、石けんは持参が必要、
ですが今のところ男湯には1本だけシャンプーはありました。
僕が富山に来た頃からお世話になっている温泉が、
紆余曲折を経て復活したのは何より嬉しい限り。
さ、来週も行こっと(笑)