北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

富山駅周辺、うれしい変化、寂しい変化な徘徊

気づけばめっきり春っぽくなっていた。

医者いわく「フルスペックの花粉症」であるらしい僕にとっては

ただただ憂鬱な季節、とも言えるけれど、

今年くらいの大雪を経験すると

「やはり春はありがたいなあ」なんてことは思う。

 

一方で春と言えば年度も変わり、

いろいろ変化がある季節、ともいえる。

以下北日本新聞より抜粋。

 

温泉存続へ住民結集 白樺ハイツ 銭湯になって来月開業

富山市小見地区(大山)の住民有志が運営する銭湯「白樺の湯」が4月10日、同市亀谷(かめがい)にオープンする。3月で閉館する白樺ハイツの入浴ゾーンを活用するもので、亀谷温泉存続に向けた住民の熱意が実った。
(中略)
亀谷温泉は県内では珍しい単純硫黄泉で高いアルカリ性が特徴。神経痛やリウマチ、高血圧症などに効能があるとされ、白樺ハイツの入浴ゾーンで利用されてきた。根強いファンも多かったが、施設老朽化や宿泊客低迷に新型コロナウイルス禍が追い打ちを掛け、昨年、閉館が決定した。
(中略)
「このままだと、亀谷温泉を楽しめる場所がなくなる」。危機感を持った住民有志は温泉存続に向け、入浴ゾーンの活用法の検討を開始。昨年末に「白樺の湯を守る会」を立ち上げた。
(中略)
守る会は市と交渉を重ね、市有財産無償貸し付けの契約を結んだ。消防署や保健所などへの必要な届け出も終えた。施設は従来通り男女とも大浴場に露天風呂、サウナがあり、入浴料は440円を予定している。

 

僕が富山に来た頃からお世話になっているお風呂の存続が決定!!

閉館決定からの復活、であるから「うれしい変化」といえるだろう。

一方で残念に思えるニュース、「寂しい変化」も耳にする。

今回はそのあたりを意識しつつ、富山駅周辺をぶらぶらしてみることにした。

 

 

 

南富山駅から電鉄富山行きの電車に乗り込む。

 

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僕は長らく富山市内をうろうろする時は

地鉄の「市内電車・バス 1日フリーきっぷ」を愛用しており、

今回もまた然りであるのだけど、

このたび、このきっぷの「デジタル化」バージョンが発売された。

 

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このきっぷの最大のネックは

「市内電車では買えるけどバスでは買えない」という、

謎としか言いようのない販売方式であったが、

デジタルなものでスマホ上でちょちょいのちょいである。

 

さらに、このきっぷは元々スクラッチ式になっており、

使用年月日をコインで削るというのがお約束で、

「今日は○日だったっけ、間違いないよなあ」

なんていう不安を感じながら削るという作業からも解放されたのだ。

 

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いやはや、地鉄電車やバスにスマホで乗車できる日が来るとは、、、

おじさんにしてみれば「隔世の感」があるし、

僕にとっては「嬉しい変化」であったりする。

 

で、南富山駅の改札氏は、一瞬「・・・?」てな顔になり

すぐに「ああ」と冷静な表情をしていたが、

電鉄富山駅の若い改札氏はスマホをのぞきこみ、

「おお、これかあ」と声を上げていた(笑)

 

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市電やバスではこういった反応はなかったから、

まだ鉄道線ではあまり使われていないのかもしれない。

 

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さて到着した電鉄富山では寂しい変化、というか話題。

長らく待合室で営業を続けてきた「越中そば」が今月いっぱいで閉店するそうな。

今回は「食べ納め」なもんで、ケチな僕には珍しく海老天をトッピング(笑)

 

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JR側の「立山そば」が何となく関西風の出汁で、

地鉄の「越中そば」は何となく関東風の出汁だよなあ、

と長年思いながら食してきたが、

今回もまったく同じことを考えながら最後の一杯を最後の一滴まで頂いた。

 

ごちそうさまでした、そして長年お世話になりました。

 

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駅前に建設中の巨大なビルの商業施設の名称が「MAROOT」に決まったそうな。

以下北日本新聞より。

 

富山駅前で2022年春に開業する複合ビル「JR富山駅NKビル(仮称)」の商業施設の名称が「MAROOT(マルート)」に決まった。(中略)約80のテナントが入居する予定。
(中略)
複合ビルは12階建てで、1−4階が商業施設となる。1階には生鮮品やスイーツ、総菜など食品関連やカフェなどが入る。2階はファッション、3階は日用品や雑貨、4階はレストラン街やイベントスペースとなる予定という。5階以上はホテル。

 

こんなこと書くと立腹される方もいるかもしれぬが

1階に業務スーパー、2階にユニクロとGU、3階にPC、スマホ、ゲームに特化した電気店、4階に東急ハンズ

みたいな方が賑やかになるんではなかろうか、

なんてことを真面目に思ったりする。

 

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続けて21日に開業した富山港線の新停留所を目指す。

 

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この新しく生まれた「オークスカナルパークホテル富山前」停留所の

最大の魅力は歩道から車道を渡ることなく電車に乗れることだろう。

 

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普通は道路の真ん中を走っている路面電車が、

ここでは道路の端っこを走っているから

当然といえば当然の話かもしれぬが、

「車を気にせずに路面電車を利用できる」というのは、

安心感がケタ違いだなあと改めて感じた次第。

こちらは今後の期待も込めて「うれしい変化」としよう。

 

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そして、この停留所は富山駅方面の電車が「通過」するので、

路面電車らしからぬ楽しい光景が見れたりする。

 

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続けて「龍谷富山高校前(永楽町)」で下車。

ここの横断歩道には「押しボタン式」の信号が設置されているのだけど、

これが案外時間がかかるなあ、というのが正直な感想。

 

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いったん歩道に渡って、もう一度ボタンを押したけどなかなか信号が変わらず、

乗ろうと思っていた富山駅方面の電車は走り去っていった。

「・・・」

 

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電鉄富山駅の東寄りにあるガード下でしばらく行き交う電車を眺めた。

地鉄電車は4月1日にダイヤ改正を行うが、

それは随分寂しい変化になりそうだ。

 

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以下北日本新聞より。

富山地方鉄道は4月1日に鉄道線のダイヤを改正し、電鉄富山駅発の終電時刻を最大27分繰り上げるほか、観光用特急列車を大幅に減便する。新型コロナウイルス感染拡大による深夜帯の利用者や観光客の減少に伴う対応。22日に発表した。

終電時刻は電鉄黒部行きが午後10時10分発、上市行きが同11時半、寺田経由岩峅寺行きが同10時25分、南富山経由岩峅寺行きが同10時57分となる。朝夕のラッシュや昼の時間帯は、ほぼ現行ダイヤを維持する。

観光用特急列車は現在、平日13本、休日17本を運行しているが、改正後は宇奈月立山駅間の1本だけ残す。

 

大阪発のサンダーバード立山駅や宇奈月温泉駅に乗り入れていた頃がただただ懐かしい。

 

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うろうろしつつ、総曲輪へ移動。

ここは「越前町」なるバス停であるが、

こんな張り紙が。

 

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富山まちなか病院延伸のお知らせ

令和3年4月1日(木)より、八幡四方線を“富山まちなか病院”まで延伸し、新たに「越前町」「富山まちなか病院(新設)」バス停に停車いたします。どうぞご利用ください。

 

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地鉄のサイトを確認すると、平日の一部の便が延伸するようだ。

廃止や縮小はもはや当然みたくなりつつあるが

延伸とは珍しいのではなかろうか。

せっかくなので延伸区間を歩いてみることにした。

 

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途中にあるのは「まいどはやバス」のバス停であるが、

4月に路線の統合が行われ、こちらのバス停に関しては「廃止」となる。

 

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「清水町ルート」「中央ルート」を統合し、両周りのそれぞれ30分毎になる。

ここまでは自分が以前から望んでいたことであるが、

運賃は100円から200円に値上げ。。。。

 

1乗車200円なら、せめて射水市コミュニティバスのように300円くらいで1日券のような設定があってもいいように思う。

 

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チラシを見ると「えこまいか、パスカを利用すると割引」云々と記してあったが、

どこを見ても値段が記してなかったもので、

確認してみたら180円になるそうな。

こちらも前向きにとらえて「うれしい変化」としよう。

 

さて、富山まちなか病院に到着。

富山市民の方なら「逓信病院」といった方がピンとくるかもしれない。

 

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さて、多くの病院にあるバス停といえば、

玄関前にバス停が設けられる印象があるが、

こちらに関しては、のりばは病院前の路上、

降車場に至っては護国神社前の交差点を右折した先にある。

 

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この先に地鉄北斗バスの車庫があることを考えれば、

あくまで回送の間合い運用、みたいな感じなんだろうか(笑)

来月には早速乗ってみよう。

楽しみが増えたという点で「うれしい変化」といえるかもしれぬ。

 

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さ、今日もよく歩いた。

銭湯でも行って帰るべ、と思ったのだけど、

風呂セットをまるまる忘れてくるという痛恨のミス。

「・・・」

 

何だかやりきれぬ思いで帰宅したのだけど

ポストに「チューリップテレビ」から封筒が届いていた。

何かと思えば、以前に参加した万葉線のイベントの景品のようで、

高岡の「陽だまりの湯」の入浴券が2枚入っていた。

 

いやはや、ありがたや、ありがたや。

 

ぼちぼち風呂上がりのビールが美味い季節、

禁酒もまもなく140日になるし

そろそろ解禁しよっかな(笑)