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北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

福井徘徊 〜足羽山神社めぐり・たぬきや〜

僕みたいな9割9分アルコール依存症の男でも

何かちょっと行き詰まったり、

将来に不安を感じたりした時は、

神様にすがりたくなる時がある。

 

相方のいない祝日の午前、

その時もまたそんな状況だった。

 

神頼みをして飯でも食って風呂でも入ってこよう、

そう思ってカメラを片手に家を出た瞬間に雨が降り始めた。

「・・・」

 

しばし待って再度出発。

 

行き先は決まっている。

足羽山のふもとにある毛谷黒龍神社だ。

「福井・パワースポット」で検索をかけると

ほぼ間違いなく紹介されている。

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毛谷黒龍神社のサイトによると、

次のような文面がある。

 

強い力で邪氣を払い ネガティブな氣持ちを払拭

地元で「くろたつさん」と呼ばれ親しまれている毛谷黒龍神社。
九頭龍川の守護神として創建され、日本古来の四大明神の一つとされるお社であり、降魔調伏のパワーを授けてくれる神様です。
人生の節目に心の浄化としあわせ祈願の神社として崇敬され、邪気を祓い、”力”と”知恵”を授かり、願いごとが叶いますよう、またご家族が平安でありますよう祈られることをおすすめいたします。
厄除けや生命力の向上、子授け・安産祈願や商売繁盛の神社とされています。

心をこめてお祈りすればあなたの”力”になってくれるでしょう。
ぜひ、清純な心で訪れてみてください。

 

自宅から歩くこと40分ほどで毛谷黒龍神社に到着。

普段は猫背気味の僕も、

境内に足を踏み入れた瞬間に

ピンと背筋が伸びる。

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境内の脇から石段が伸びている。

いつも気になる存在ではあったが、

未だ足を踏み入れたことはない。

時間もあるので登ってみることにした。

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しばらく進むと車道に出た。

左手に朱色の鳥居が見え、「藤島神社」とある。

南北朝時代の武将である新田義貞公をご祭神としてお祀りしている、

とのこと。

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日本史に疎い僕でもその名は聞いたことがある。

確か鎌倉幕府を滅ぼしたのが新田義貞であったような。

鎌倉幕府が滅亡してから後、いわゆる後醍醐天皇建武中興の政治が始まりますが、この時足利利尊氏が天皇に謀叛を起し、 南北朝の動乱の時代となりましたが、新田義貞公は盡忠報国の精神を以て後醍醐天皇に尽くされ、楠木正公が湊川で戦死された後も、形勢不利の中を延元元年 (1336)、天皇の皇子恒良・尊良両親王を奉じて敦賀の金ケ崎に籠城され、翌年3月金ケ崎落城と共に、杣山へ、更に延元3年(1338)足利軍と福井平野で奮闘中、閏(うるう)7月2日灯明寺畷(新田塚)の戦で壮烈なる戦死を遂げられたのであります。

藤島神社公式サイトより

 なるほど、新田義貞公が最期を迎えたのが福井であったということか。

そういえばえちぜん鉄道に「新田塚」という駅がある。

 今度訪ねてみよう。

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藤島神社からさらに車道を登ると

福井市自然史博物館に出た。

今年の春、京福バス「さくら号」で訪れた場所である。

 

この地の桜が満開であったのはつい先日のことにように思うが、

はや半年がたち、

気づけば冬の足音が聞こえつつある。

 

自然史博物館からもう一息登ると、

石像の後ろ姿が見えた。

継体天皇、とある。

下った先にある看板には「継体大王は、古代国家の形成に大きな役割を果たした指導者で、歴史の表舞台に登場した最初の福井人である」と書かれていた。

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天皇、大王?

ちょっと混乱したので調べてみると

天皇」と呼ばれる前は「大王(おおきみ)」と呼ばれていた、とのこと。

 

継体大王とは第26代天皇であったのだ。

福井出身の天皇のお姿。

再び猫背が伸びたような気がした。

 

その継体大王を祀っているのが足羽神社で、

石像から下った先にある。

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僕は今年、こちらの神社で「厄払い」をして頂いた。

酒ばかり飲んでいる割には

それなりに健康体でいるのも足羽神社での厄払いのおかげと信じている。

ただただ感謝。

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愛宕坂を下ると、

ぼちぼち腹が減ってきた。

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長らく実家に帰っていないこともあるが、

無性に「おふくろの味」を欲する時がある。

料理人が作る「うまい」料理じゃなくて、

どこか「ホッ」とする味。

 

スマホで調べてみると、

「乾徳亭」なる店を見つけた。

口コミに「私が訪問した日も、お酒を楽しく飲んでおられる常連さんが何人もおられました」とある。

健全な店の証拠だ。

 

定休日は水曜日、とある。

この日は火曜日。

場所は福井大学の近く。

 

電車に乗っても良かったが、

天気もいい。

ぶらぶら歩いて花月橋通りを北に向かった。

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松本通りとの交点を過ぎた先に、

「ラーメン・お食事処」の看板が見えた。

自然と足早になる。

 

ところがのれんはしまわれていた。

「・・・」

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松本通りの方が店がありそうな気がして、

引き返して西へ向かう。

 

まっすぐ進めば福井鉄道が走るフェニックス通り、

さらに進めばえちぜん鉄道福井口駅

以前に行った大陽食堂でもいいな、とも思う。

となれば極楽湯でビールと串かつも捨てがたい。

 

そんなことを考えた矢先、

一件の食堂をみつけた。

「たぬきや」とある。

軒先には昔ながらのショーケース。

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店内は薄暗いが、

テーブルはほどよく埋まっていた。

メニューは豊富だし、全般的に安い。

日替わり定食なんて580円だ。

 

壁には「ルウから手作りのカレー、ホワイトソースから手作りのクリームコロッケ」

とマジックで書かれた張り紙もある。

うーむ、悩む、悩む。

 

さんざん悩んで「たぬきや定食」とビールを注文。

「クリームコロッケ切らしちゃったからヒレカツになりますけど」と奥さん。

「それでいいです」と届いたビールをぐびり。

歩き疲れた身体に染み渡る。

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お客さんが出て行っては入ってきて

出て行っては入ってきてと途切れない。

ほとんどの方が入ってくるなり「日替わりちょうだい」と

カウンター奥の厨房に声をかけている。

 

厨房内では旦那さんらしき白衣の男性が忙しげに動きつつ、

出て行く客にはニコリと「ありがとうございました」を欠かさない。

 

しばし待っているとお盆が運ばれてきた。

メインのお皿にはヒレカツ、エビフライ、ハンバーグ、

マカロニサラダ、キャベツ、ハム、キーウィフルーツ。

お味噌汁とおしんこと山盛りの白飯。

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眺めただけでシアワセになれるラインナップだ。

揚げたてのヒレカツを白飯にのせて頬張れば、

四十すぎのオッサンも

少年のような笑みを浮かべていたと思われる。

 

支払いはビールとあわせて1220円(だったと思う)。

ごちそうさまでした。

 

腹も満たされたので、

再び松本通りを西へ向かう。

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えちぜん鉄道福井口駅へ。

旧駅舎は看板も窓も取り払われていた。

線路も撤去されて何だか物悲しい。

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写真を撮っていると、

自転車に乗った高校生くらいの少年がやってきた。

自転車にまたがったまま、

スマホでかつてのホームの写真を撮っている。

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何か思い出でもあるのか聞いてみようと思ったら、

目があうなり少年は恥ずかしげに小さく笑い、

どこかへ行ってしまった。

 

さ、歩き疲れた。

あとは風呂である。

僕は福井県公衆浴場業生活衛生共同組合のサイトを開いた。

そして自宅にもほど近い「荒川湯」を目指すことにした。

営業時間は14時から、うん、ちょうどいい。

定休日も確認、定休日は土曜日、うん、完璧だ。

 

新福井駅周辺の様子を見てから

松城町にある荒川湯へ。

いったい今日は何歩歩いたのだろう。

もうクタクタだ。

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すると玄関のガラス戸にこんな張り紙がしてあった。

「お知らせ 毎週火曜日、土曜日を休ませて頂きます」

 

思わず見入ってしまうような達筆である。

そしてこの日は火曜日である。

「・・・」

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僕は近所のスーパーで缶ビールを買った。

そして、小比類巻かほるさんの

アスファルトの帰り道」を口ずさみながら家に帰った。

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