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北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

始発電車に乗ってあわら温泉で朝食を 〜ホテル八木の朝食バイキング〜

午前6時の福井駅前はまだ闇の中。

日曜なのに5時前に起きて、

ぶらぶら歩いてきたけれど、

別に県外に行くわけではない。

 

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えちぜん鉄道の窓口でフリーきっぷを購入して

ホームへ上がる。

三国港行きの始発電車の出発時刻は6時15分。

この時6時05分。

 

肌寒かったし、電車の中で待っていよう、

そんなつもりでいたが、

ホームに電車の姿はなかった。

 

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6時10分、暗闇の中に前照灯の光が現れ、

真っ暗な電車が入線してきた。

えちぜん鉄道に乗る時は明るい時間ばかりなもので、

何だか新鮮な光景。

 

6時15分、出発。

いつもなら車窓に目をやっているけれど、

今朝はただ暗闇が続くのみ。

車内にいる数人の乗客は皆一様にウトウト。

僕もまた、ウトウト。

 

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こんな早い時間に何処に行こうとしているのかと言えば、

あわら温泉に朝飯を食べに行く。

 

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当然といえば当然、なのかもしれないけれど、

福井に来て、あわら温泉に行く機会は多々あれど、

すっかり泊まることがなくなったよなー、

と、昨年あたりから思ってた。

 

何だかんだで富山に住んでた頃は、

社員旅行であったりプライベートでも然りで、

年に1、2回程度は宿泊していたように思う。

 

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そんな矢先、

縁あってこの年末年始、

たて続けにあわら温泉に宿泊する機会に恵まれた。

年末に伺ったのがグランディア芳泉で、

年始に伺ったのがホテル八木。

 

共にあわらで古くからやってる宿で、

久々にゆっくり温泉を堪能させてもらった。

うまく表現できないけれど、

旅館の風呂ってやはりいい。

 

あわら温泉には「湯めぐり手形」ってのがあるのだけれど、

僕が徘徊する時間帯はほぼ使えないのよな(涙)

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あわら温泉 湯めぐり手形のご案内 | あわら市観光協会

 

年末年始に宿泊した2軒のうち、ホテル八木は、

たまにスイーツバイキングみたいなことをやっており、

相方は友人と行って「良かった良かった」なんて言っていたが

僕みたいなおじさんにはちょいとスイーツバイキングは厳しい(笑)

 

で、先日宿泊した際に

朝食のみの利用もできることを知った。

7時から9時30分までで朝食バイキングに入浴付き。

 

7時半くらいから朝食会場が混んできた印象があったもので、

始発電車に乗っている。

あわら湯のまち駅到着時刻は6時58分だから、

ちょうどいい時間、のような気がした。

www.hotel-yagi.co.jp

始発電車はコトコトと走り続ける。

うっすらと空が明け始めた。

福井市内では月も見えていたが、

窓には雨粒が。

「・・・」

 

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あわら湯のまち駅に着くと雨は本降りになっていた。

おまけに風も強い。

それなりに学習して今回は折り畳み傘を持ってきているが、

ちゃんと準備している時に限って傘も役にたたぬ風である。

 

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雨風の中をホテル八木を目指した。

あわらの宿は駅近くにまとまっているように見えるが、

案外広範囲に点在しており、

5分も歩けばたどりつける立地にあるのは何だかんだで便利。

 

フロントで受付を済ますと

ストラップ付きのカードを渡された。

朝食券代わり、ということか。

そのまま2階の朝食会場へ。

会場には僕と同じストラップをかけた方が何人かいた。

結構知られているものなんですな。

 

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画像は公式サイトより

http://www.hotel-yagi.co.jp/dining/morning_buffet/

 

こちらの朝食バイキングは、

派手さはなけれど、

ちゃんとした「料理」並んでいるのが何よりありがたい。

ごはんのお供も色々あって、

あれもこれもとつい手を伸ばしてしまう。

 

目の前で焼いてくれるだし巻き卵も、

具だくさんの味噌汁もしみじみ美味しい。

ふだんの朝食なんてごはん1杯で十分だけど、

ついつい調子にのって3杯も食べてしまう。

 

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腹も満たされたら入浴。

朝イチであわらの宿の風呂に入れるなんて、

何よりの贅沢であるような気がする。

 

ちなみに朝食バイキングに入浴がついて、

お値段なんと1100円(税込み)である。

タオルなどは持参しないといけないが、

どう考えても格安に思える。

(基本的に予約制)

 

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こちらの宿は

以前は「あわらの宿八木」と称しており、

そこそこいいお値段のするいわゆる老舗旅館だった。

 

僕はこの宿にちょっとした思い入れがある。

それは高卒で富山で働き始めた僕が、

社員旅行とかではなく、

初めて自分でお金を出して泊まった温泉宿だったという点。

 

当時は何処かに出かけても

サウナやカプセルホテルばかり泊まっていたのだけれど、

久しぶりに地元の友人たちと会おう、

そんな話になった時、

せっかくだし温泉で1泊してみるか、となって

ここ、あわら温泉で合流したのだった。

20代初期の頃だ。

 

みんな安月給なのに車のローン抱えてて、

さらに結婚した奴もいて、

財布事情など決してよろしくなかったはずだったけど、

ちょっといい部屋を予約して、料理も奮発した。

 

あまりにもきらびやかな雰囲気に圧倒されつつも、

「せっかくだし」の言葉のもと、

若い僕らは初めての温泉旅館を存分に満喫し、

調子にのって酒も散々飲みまくり、

支払いの時に青ざめたと記憶している(笑)

 

それから20年。

 

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新年早々、かつて八木に一緒に泊まった地元の連れと、

再び八木に泊まることになった。

僕はサイトでその料金を見た時、

最初は「え?」と思ったし、

それは連れも同様だった。

 

八木は1泊2食、朝夕バイキングの、

実に気軽に泊まれる宿に変化していた。

仲居さんもおらず、部屋に入れば既に布団も敷いてある。

 

ネット上の口コミなんかでは、

この老舗旅館の方針転換を嘆き悲しむ声も見受けられるが、

生き残り競争が激しいこの業界、

時代に合わせた変化をしたのだろう、と思う。

 

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僕も連れも

風呂入って酒が飲めればそれでシアワセな人間なもので、

これはある意味ありがたい変化とも言えた。

 

元々老舗旅館だけあって部屋なんて十分過ぎるくらい広々してるし、

浴室も重厚なものでそれだけで優雅な気分になれる。

 

食事時のアルコールなんて一律400円という、

居酒屋も驚きの価格設定で、

僕も連れも大いに飲んで食べて

新年早々「八木」を満喫したのだった。

 

それから2週間ほどで再び来てるのだから、

僕にとってはかなり居心地がいいのだろうな、といえる。

 

ここ数日あんまり体調もよろしくなく、

すっかり出歩く気力も失いつつあったが、

朝からちゃんとしたごはんを食べて、

温泉入って、至って体調もいい。

早起きして来てよかった、とつくづく思う。

 

唯一悲しい点があるとすれば、

とにかく雨がやまない、ということか。

 

ロビーでしばらく空を眺めていたが、

やむ気配はない。

新聞で天気予報を確認すれば雪マークがついていた。

いつ雪に変わっても何らおかしくはない。

 

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時計をみればまた9時前。

 

最初は冬の東尋坊で人生でも考えるつもりでいたが

そんな気力もなくなった。

えちぜん鉄道のフリーきっぷを所持してるし、

勝山あたりまで足を伸ばそうかと思ったが、

あわらで雨なら勝山は確実に雪だろう。

 

こんな日に徘徊すれば、

せっかく温泉で身体があたたまったのに、

湯冷めしてえらいことになりかねない。

 

こんな日はおとなしく家に帰って寝るに限る。

僕は雨が小降りになるのを待って駅へ向かい、

福井行きの電車に乗った。

 

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