北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

北陸新幹線・かがやき+あさまで高崎へ

午前5時45分の福井駅前。

人の姿は少ないが、

ハピリンテラスのスピーカーからは

何やら音楽が流れ続けている。

 

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これから友人を訪ねるために群馬県の高崎を目指す。

乗車券は毎度ながら福井発福井の一周きっぷ。

 

改札を抜けてのホームへ上がる。

大阪方面の乗り場にはそこそこお客さんの姿があったが、

金沢方面の乗り場は閑散としていた。

ホームの中ほどに、

今年3月のダイヤ改正で6両から3両に減車された

特急「ダイナスター1号」の姿があった。

 

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この日は祝日だったけど、

平日の利用者も低調ということだろうか。

 

「皆様に快適に過ごせて頂けるような運転を心がけて参ります」

と、運転士の丁寧なアナウンス。

続けて

「自由席は1号車の1両のみです。2号車、3号車は指定席です。グリーン車はございません」

車掌のアナウンスが流れる。

6時ちょうど、ダイナスター1号は福井駅を出発した。

 

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1号車の自由席には4人。

6時11分に芦原温泉、6時21分に加賀温泉、6時30分に小松と停車していく。

いずれの駅からの乗車も1ケタ。

さらにこのいずれの駅にも新幹線の駅が設置される訳で、

やはり多すぎると思うのは僕だけなんでしょうか。。。。

 

金沢到着は6時48分。

 

さて、今回は「かがやき」に乗ってみようと思う。

北陸新幹線が開業して1年少々。

これまで「はくたか」しか乗る機会がなかったもので、

「かがやき」は初乗車となる。

 

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「この列車はかがやき502号東京行きです。かがやき536号ではございませんのでご注意ください。全車指定席です。お乗り間違いのございませんようご注意ください」

 

7時ちょうど、「かがやき502号」は金沢駅を出発した。

長野で「あさま610号」に乗り継げば、

高崎着は9時11分で、これが福井から高崎にもっとも早く着ける方法となる。

 

「かがやき」が出た後に「はくたか」が続いてくれたら、、、

と、いつも思うが残念ながら改善されることはなさそうだ(涙)

 

出発してまもなく車内販売が現れた。

昨年、高崎に行った時に乗った「はくたか」では

安中榛名まで車内販売が来なかったが、

今回は早い。

でもまだビールという気分でもない。

せめて8時をまわってからにしよう(笑)

 

7時7分、トンネルを抜けて富山県に。

7時11分に新高岡を通過。

 

新高岡については何度かこのブログでも取り上げてきたが、

頂いたコメントや、他のブログを拝見していて、

北陸新幹線の開業でもっとも恩恵を受けたのは、

車を持ってる高岡周辺の方なのかな、

そんな気になってきた。

 

何せ駐車場は新幹線を利用さえすれば無料、

金沢にも富山にも特定料金が適用されるから

自由席特急料金も格安。

大阪、名古屋方面の特急も乗継割引の適用で安くなる。

富山市内の方も、大阪に行くなら車で新高岡に出たほうが安上がり。

 

しかしながらいよいよこんな記事も出てきた。

高岡市は、昨年3月の北陸新幹線開業から一部無料化し、恒常的な満車状態に悩まされていたJR新高岡駅周辺の市営駐車場6カ所すべてを7月から有料化する。同時に、6カ所とも1時間以内は無料とし、利便性を損なわないよう配慮する。高橋正樹市長が22日、会見で発表した。《2月23日・北日本新聞》

そりゃ誰がどう見ても不公平なやり方だったし

仕方ないだろうと思う。

 

ただ、平面駐車場なら24時間で最大600円と、

他に比べて格安であることは間違いない。

駐車場代をケチるために朝の5時すぎから駅まで歩いた

福井市民としては羨ましい限り(笑)

 

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7時18分、富山着。

金沢出発時点で僕が乗車していた10号車の客は2人だったけど、

10人前後の客が乗り込んできた。

7時19分に出発。

 

この日の富山は若干雲に覆われていたが、

富山県内の北陸新幹線はトンネルも少ないし、

他のどの新幹線にも負けぬ立山連峰雄大な眺めが続く。

 

長野県内からも美しい山々は望めるが、

何となく長野からは「アルプス」っていうカタカナが似合うけど、

富山からだと「山脈」や「連峰」っていう日本語が似合う気がする。

 

ほぼ海抜ゼロの地点から、

3000メーター級の山々が望めるのだ。

「そこに山がある」ことこそが

富山県最強の観光資源であると思う。

 

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新幹線はこの雄大な景色の中をあっというまに走り去るが、

観光で富山を訪れた方々には

富山地鉄やあいの風とやま鉄道を利用して、

ぜひ雄大な景色に包まれた小さな町も訪ねて欲しい。

 

つい東京から2時間10分で行けるようになった

富山駅が注目されてしまうけど、

ひとつ手前の黒部宇奈月温泉駅を活用すれば、

富山の観光は奥深いものになるとヨソモノは確信している。

週末には立山室堂への直行バスも1本とはいえ運転される。

 

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http://www.chitetsu.co.jp/?page_id=741#unazuki

 

朝一番の「はくたか551号」から

立山行きの特急アルペンに乗り継ぐのもまた良し。

宇奈月温泉に足を伸ばし、

ロッコ欅平まで行かずとも、

黒薙温泉を往復してから立山富山市内へ向かうのも良い。

 

途中の魚津で海の幸に舌鼓を打つのもいいし、

ホタルイカで知られる滑川は駅から10分も歩けば日本海に達する。

立山町の五百石には昭和の風情が色濃く残る商店街が健在している。

上市町も昭和の風情が漂うが、そのバックに剣岳が迫る光景は圧巻だ。

 

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http://www.town.kamiichi.toyama.jp/top.aspx

 

観光地としては知られていないが

あいの風とやま鉄道の水橋駅で下車して

日本海を目指せば驚くほどレトロな町並みが広がっている。

そこから富山ライトレールのフィーダーバスを利用して

岩瀬浜に出ることもできるし、

地鉄のバスで富山駅に出ることも可能だ。

 

何せ、立山連峰を望む雄大な光景に溶け込んだ美しい町の数々を

新幹線であっという間に通過してしまうのは、

あまりにも惜しい。

富山にいた時からブログをやってれば良かったのですが(涙)

 

7時29分、黒部宇奈月温泉駅を「かがやき502号」は通過。

7時34分には県境を越えて新潟県へ。

7時39分には糸魚川を通過。

青空が広がってきた。

幾つものトンネルを通過して7時47分に上越妙高も通過。

 

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7時55分に飯山も通過した「かがやき502号」は

定刻の8時05分に長野に着いた。

 

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福井駅から長野駅までの所要時間が乗り換え時間を含めても

2時間5分なんて本当にありえない(笑)

 

ここからの乗り継ぎは8時24分発の「あさま610号」。

乗り継ぎに余裕がありすぎて、

せっかくの所要時間短縮効果が薄れてしまうのが

非常に残念な点であるけれど、

一服タイムだと思えばまあいい。

ホームには喫煙所もあれば立ち食いそばもある。

 

さらに北陸新幹線長野駅には

ホームドアなどというものもないから、

北陸新幹線の美しい車体も堪能できる。

 

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ビールが恋しくなってきた矢先に

あさま号に車内販売はございません」

そんな放送が聞こえてきて慌てて売店を探して缶ビールをプシュリ。

朝の一本目が脳裏に染み渡る。

 

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そうこうしている間に金沢を7時08分に出た

「かがやき536号」が到着。

 

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僕が乗ってきた「かがやき502号」も空いていたが、

「かがやき536号」はそれ以上に空いていた。

外から見た感じではグランクラスも2人しかいない。

 

朝の7時台に金沢駅から連続で「かがやき」出すほど、

平日はお客さんが乗っているのだろうか?

 

8時20分に「かがやき536号」が出発するのを見送って、

8時24分に「あさま610号」は長野駅を出発した。

 

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連休中であったもので、

「あさま610号」も指定席を確保していたのだが、

各駅停車にも関わらず「かがやき」以上に

「乗っている」ことに驚いた。

それだけ近距離の利用が多いということだろうか。

 

上田や佐久平、軽井沢からの乗車も多く、

混んでいるとは言わぬが適度に席は埋まった。

安中榛名に停車するのも何だか新鮮(笑)

本日2本目のビールを飲み終える頃、

「あさま610号」は高崎市内の高架線を走っていた。

 

9時14分、「あさま610号」は高崎駅に到着。

これでも充分早く着けるようになったけど、

「かがやき502号」は大宮と上野の間を走っているのか、

そう考えると何だかビミョーな気分になる。

 

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北関東と北陸の直結はJRにしてみれば別になんの魅力もないのかね(涙)。

新幹線が福井まで延びても、

高崎へは乗り換えが必要になりそうな予感もするし、

開業後は果たしてどんなダイヤになることやら。

 

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改札口まで迎えにきてくれた友人が、

「久しぶり」の一言の前に

「ウェルカムドリンクだ」と言って出してきたのは

案の定缶ビール。

 

午前10時前にして本日3本目。

ま、たまにはいいか(汗)

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