北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

富山地鉄市内電車・自粛明け徘徊

今回のコロナをきっかけにニュースでは「閉店」「倒産」といった言葉を

毎日のように耳にするようになったけど、

そんな中、僕にとっては衝撃的、とも言えるニュースが飛び込んできた。

 

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立山山麓あわすのスキー場(富山市粟巣野・大山)が、存続の危機に立たされている。近年の暖冬による雪不足で経営不振が続き、雪が極端に少なかった昨シーズンが追い打ちを掛けた。運営するNPO法人「あわすの」(荻原孝夫理事長)が解散する方向で調整に入っており、新たな運営者が現れない限り来シーズンの営業は難しい。

あわすのスキー場は1960年にオープンした。初級者から上級者向けのコースを備え、家族連れに人気がある。小中学校のスキー学習も毎年行われている。2002年からは、地元住民が中心となって設立したNPO法人「あわすの」が運営している。

近年の暖冬で「あわすの」の経営が苦しかった上に、昨シーズンの営業は19日間にとどまり、リフトが2基とも稼働したのは9日間だけだった。売り上げは前年度比約77%減の800万円程度だった。《北日本新聞》

 

県外の方は「あわすの」なんて聞いても???かもしれぬが、

アルペンルート立山駅のすぐ近くに3つのスキー場で構成される

立山山麓スキー場」というのがあって、

「あわすの」はそのうちの一つであったりする。

(正確にはちょっと違うのだけどややこしいので省略)

 

あとの2つが「らいちょうバレー」と「極楽坂」で、

僕は富山に来てから長らく冬場は「極楽坂」にあるロッジで働いていた。

(今から30年近く前のこと。。。)

 

で、僕は富山に来たのだからと一応スキーに挑戦したのだけど、

からっきしセンスがなくて、そうそうに挫折。

休憩時間は昼寝か桃鉄やっているか、そんな日々を過ごしていたのだが

ある日、一緒に働いていた大学生が突然、

「俺は今年からボードを始めるぞ」なんて言い出して、

それなら僕も、みたいな感じで一緒に掛尾の太陽スポーツに買いに行ったのだった。

 

すると、スキーよりはるかに僕には合っていたようだった。

 

すっかり僕はハマってしまったのだけど、

当時は今とは違って桁違いにスキー人口も多かったこともあって、

スキーヤーとの衝突事故や転倒して頭を打つといった事故が立て続けに起き、

スノーボード禁止」というスキー場が現れ始めた。

 

ご多分に漏れず極楽坂とらいちょうもボード禁止になってしまい、

僕はすっかり落胆してしまったのだけど、

立山山麓では唯一「あわすの」だけがボードOKだったのだ。

(今はすべてOKです)

てなもので、休憩時間になると毎日のように「あわすの」に通うことになった。

 

「らいちょう」と「極楽坂」は上部でつながっていていて規模も大きいから

それなりに賑わっていたけれど、

「あわすの」だけは一番奥まった場所に独立していたから、

いつ行っても空いていた。

 

スキー場のBGMと言えば「ユーミン」みたいな感じであるが、

当時の「あわすの」はBGMもまた独特で、

雪がしんしんと降る中、閑散としたゲレンデに、

長渕剛さんの「激愛」とか流れてて、

それはそれでなかなか趣深いものがあった。

 

で、何より最大の魅力はあまり圧雪していなかった、ということで、

上部のゲレンデなんて「新雪天国」といっても良い状況だった。

痛い目にもあったけど、毎日が楽しくて仕方なかった。

 

その後も何だかんだで「あわすの」に関わる機会があったもので、

今回の話が本決まりなら一抹の寂しさもあれど、

これもまた、時代の流れかもしれない。

 

「あわすのスキー場」、楽しかったなあ。

もう一度、滑ってみたいなあ。。。

 

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閑話休題

とりあえず駅前に飯でも食べに行こうと思う。

今回の出発地は岩瀬浜

 

「夏」って感じがする。

 

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今回は新富町まで行くつもりであったが、

岩瀬浜駅に止まっていたのは「南富山駅前」行きだった。

1時間あたり4本中3本は新富町に行くのに、

唯一行かない1本にあたった、とも言える。

 

ある意味、「ついている」のかもしれない。

 

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この日はフリーきっぷを持っていたので、

そのまま乗って富山駅で乗り継ぐことにしたけれど、

普通に富山駅での乗り継ぎも認めてほしいなあ、とは思う。

 

例えば、南富山から岩瀬浜に直接行くのは1時間に1本しかなけれど

中町で乗り継げば1乗車扱いとなるので実質的に1時間に3本ある計算になる。

ところが、時刻表上では中町で乗り継げるはずの電車に乗っても、

西町停車中に岩瀬浜行きを先行させるという事例にたびたび出くわしており、

結局富山駅で乗り継いでいるのよな(涙)

 

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富山の市電はICカードを使えば「オート1day」という素晴らしいシステムのおかげで、

540円で一日乗り放題になる上、

定期利用の方には関係ないと言えば関係ないかもしれないけれど、

富山駅での乗り継ぎを認めてくれれば、

もっと南側から北側にも行きやすくなるだろうし、

トイレなんかも行きやすくなる訳で、今一度考えてほしいなあ、と思う。

 

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富山駅で乗り継いで新富町で下車。

神通大橋方面にほんの少し歩くと目指すお店が現れた。

 

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先日、「金沢にはそこいら中に町中華の店があるのに富山は少ない」

といった話を聞いて、たしかにそうだよな、と思い、

真っ先に思いついたうちの一軒がこちらであったのだけど、

改めて見てみると店頭に「中華」の文字は全く見当たらず、

「お食事処」になっていた。

 

こちらのお店、メニューは基本的に中華料理がメインだけど、

うどんやらそばやらカレーまであるから、

いわゆる「町中華」とは違うのかなあ、なんてことも思う。

レバニラ炒めとライスを注文。

 

寡黙な親父さんの淡々とした仕事ぶりが何とも心地いい。

 

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最近、家でもいろいろ作るようになって、

それなりに満足はしているつもりであるが、

まったくもって満足できる仕上がりにならないのが「炒めもの」で、

「プロはやっぱりプロだなあ」なんてことを新ためて感じる次第。

 

さらに、レバニラ炒めというのは店によって「あたり」「はずれ」がかなりあるが、

こちらは確実に「大あたり」だった。

濃いめの味付けに白飯がわさわさと進む。

うう、幸せ。ごちそうさまでした。

 

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久々に銭湯にも行きたかったが、

時間があったもので一旦図書館へ。

 

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久々の図書館であったけど、

コロナ前の賑わいが嘘のように静まり返っていた。

 

閲覧席を減らすなどしてコロナ対策を行っているのだけど、

個別にちゃんと仕切りが存在する閲覧室は閉鎖されたままで、

何だかなあ、と思ったりもする次第。

 

さ、銭湯にでも行くべ。

しばしどこに行くか悩んだ挙げ句

北新町の「たからゆ」さんを目指し桜橋の電停から歩いた。

 

いたち川もすっかり夏の装い。

 

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開湯時刻まもないような時間であったが、

男風呂には既に4、5人の先客あり。

 

「サウナやってないと物足りんなー」

「いや、今日からやっとるぞ」

みたいな会話が耳に入ってくる。

 

たからゆさんの最大の魅力はやはり「露天風呂」か。

(男湯だけ、だそうですが)

周囲が住宅街故に塀に囲まれているのだけど、

何せ雰囲気がいい。

 

今日は暑くなってきたし、銭湯はやめとくかなあ、

なんてことも考えていたけど、

やはり来てよかった、と思う。

 

で、さらに「たからゆ」さんならではの楽しみが、

ロビーで読売新聞の夕刊が読めること。

そもそも「夕刊」が富山にあるなんて考えたこともなかったので、

(以前は北日本新聞にもあったそうだが見たことがない)

こちらで初めて拝見した時はカルチャーショックに近いものがあった(笑)

 

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長らく住んでるけど、知らないことは多々あるものですなww

 

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富山駅に戻ったついでに先日オープンした

「とやマルシェのれん横丁」も見てきた。

 

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以前の富山駅周辺というのは「飲み屋」は多数あれど

「めしや」は少なかったもので、

こうしていろんなお店ができるのは住民としても嬉しい限り。

 

ただ、人通りの多い南北の自由通路から見ると、

東側の一番奥まったあたりにあるもので、

いまいち目立たないような印象もある。

もう少し手前に看板などがあってもいいのになあ、と思った次第。

 

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一方で、この通路沿いに「立ち飲み屋でもあればなあ」と以前に書いたら、

本当に「立ち飲み屋」(というかそういうスペース)ができてたので、

また近々寄ってみようと思う。

 

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この日は学生の姿も多く、

ああ、ようやく日常が戻ってきたんだなあ、

なんてことも思ったりした。

 

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帰りはバスに乗ったが子どもたちも多く、

何とも賑やかしい。

いつもなら耳障りなのかもしれぬが、

やはり賑やかしいのはいいな、と思う。

 

しかしながら、この日のバスの運ちゃんの運転が強烈でねえ、、、(涙)

 

元同業者だし、いろいろ苦労が多いのも分かるし、

イライラするのも分かるから

こんなことは書きたくないけど、

どーしてあのロータリーであんなすっ飛ばす必要があるのかね?

 

回送で車庫へ帰る時、というならまだしも、

始発で老若男女15、6人は乗っているのである。

さらに右左折もろくすっぽ減速せず、

バス停手前で思いっきり急ブレーキ。

 

一昔まえに比べると穏やかな運転をする方が増えたよなあ、

なんてことを思っていただけにがっかりである。

 

もう無理だ、と思った僕は、

やむを得ず途中でバスを降りた。

せっかく風呂にも入ったし、

少しでも歩く距離をへらすためにバスに乗ったのに台無しである。

 

汗はかくし喉は渇くしで何ともむなしい気分になってくる。

 

仕方なく、僕はスーパーに寄って、

アイスと酎ハイを買い求めた。

某社の運転手のおかげで余計な出費である。

何だかやりきれない。

 

(追記・大半の運転手さんは丁寧です。いつもお世話になってます)

 

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