富山駅の南北を走る路面電車の直通運転が21日、始まった。市民や観光客が乗車して駅高架下をくぐり抜け、二つの路面電車のレールがつながったことを実感した。中心市街地や沿線では記念イベントが開かれ、市内は祝祭ムードに包まれた。
初日は午前5時台の始発から多くの市民が乗車。駅や沿線ではLRT(次世代型路面電車)を撮影する人の姿も見られ、「街なかに遊びに行きやすくなる」「駅北を走っていたポートラムが南側を走る風景は新鮮」といった声が聞かれた。富山駅の停留場では多くの人で混雑してダイヤが大幅に乱れたが、21日午後11時時点で事故によるけが人はいなかった。《北日本新聞》
令和2年3月21日、路面電車の南北直通運転がスタートし、
ニュースなどを見ているとかなりの賑わいだった模様。
人混みが苦手な僕は賑やかさも落ち着いたであろう、
平日の午前中を狙って初乗車してみることにした。
南富山駅で1日フリーきっぷを購入。
従来のものより30円値上げして650円になったけれど
岩瀬まちなかフリーきっぷからは170円値下げしたとも見えるから、
地鉄の乗車券の中ではダントツでお得感は高い。
ただ、僕はバスも使いたいからこのきっぷを買ったけど、
市電だけならICカード利用で3回乗れば4回目以降は無料となる
「オート1day」というサービスもあって、
実質1日540円で乗り放題となるものでどっちを使うかは悩ましいところ(涙)
この日、僕は南富山駅に9時30分ごろに着いたのだけど、
思った以上にお客さんの姿があった。
南富山駅前からの市電は5分おきに出発していくが、
みなさん、乗る気配がない。
そう、あくまで岩瀬浜行きを待っているようだ。
親子連れやら、孫の手を引いたじいちゃんばあちゃんやら、
釣り道具抱えたあんちゃんたちに交じり、
明らかに同好の士と思われる方もちらほら見受けられる。
9時50分ごろ、ポートラムの車両が車庫側から姿を見せた。
やはり南富山駅にいるポートラムってめちゃくちゃ新鮮な光景、、、
そんなアナウンスが入って出発。
車内は賑やかで、みな一様に楽しげだ。
日中、南富山方面からの市電に乗ると、
大半の方はエスタ前で下車してしまうけど、
当然のことながら下車する方はほとんどおらず、そのまま富山駅へ。
南富山駅前行きの電車が発着する1番ホームでいったん停車、
安全確認の後、新たに設けられた5番ホームに入った。
このタイミングで、岩瀬方面からやってきた富山大学前行きとすれ違う。
今回はフリーきっぷを利用しているけれど、
ここまで210円(ICなら180円)というのはかなりお得な感じがする。
そして、降車用の端末は撤去されていた。
さて、乗ってきた電車は折返し10時46分発の富山大学前行きとなる。
見方を変えれば今まで富山駅で方向転換していたのが
岩瀬浜で方向転換しているようなものか。
今回は五福で昼飯を食べる予定だったもので再び乗車。
僕が乗っていた電車は順調に南下していたのだけど、
無線からは絶えず緊張感のあるやり取りが聞こえていた。
この時点で南側の区間はえらいこっちゃな状況になっていた様子で、
富山駅を出て交差点を渡った先に電車が2編成、
新富町の電停にも2編成、
県庁前の電停にも1編成、それぞれ止まったままになっていた。
それでも、僕が乗った電車に関しては順調に進んで、定刻に富山大学前に到着。
で、このとき、僕は電停の近くにある
「唐揚げがでかい」ことで知られる定食屋に行くつもりだった。
いかんせん、鶏の唐揚げが大好物なもので、
今日は南富山駅で電車に乗った瞬間から、
頭の中はずっと「唐揚げ」モードだったのだ。
ところが、、、、、
嘆いていても仕方ないので急きょ予定を変更して、
新富山へ。
こちらには長年やっている中華料理屋があって、
あそこの唐揚げも確かでかくてボリュームがあったはず。
カウンター席に座って唐揚げ、半ラーメン、ライスのセットを注文。
こちらの店の特徴は、
親父さんが行う調理の一部始終を見ることができる、ということだろう。
仕上がっていくチャーハンとか野菜炒めとか、
見ているだけでよだれが垂れそうになってくる(笑)
「すべて手作りなので時間がかかります」
といった感じの貼り紙もあれど、
親父さんの動きを見ているだけであっという間に時間はすぎて、
セットが配された。
こちらの唐揚げ、あっさりしてるけど、
王道をいく中華料理屋の唐揚げって感じで美味いのよなww
ごはんはてんこ盛りに詰まってるし、
ラーメンも王道の味だし、
親父さんも女性の店員さんも総じて愛想がいいし、
この安心感というか安定感が何とも心地良い。
五福地区に残る貴重な町中華。
ごちそうさまでした。
後は駅北の銭湯に入りに行こう。
昼飯と銭湯を駅の南北で楽しむというのは、
兼ねてから僕が考えていたことだった。
まっすぐ向かっても戻るだけになるので、
環状線を経由して向かうことにする。
さて、富山の市内電車には環状線が開業した段階で、
乗継割引という制度が設けられた。
大学前から丸の内で環状線に乗り継げば、
1乗車の運賃でOKというもので、
環状線から南富山方面に乗り継ぐ場合にも適用される。
そしてこれが今回の南北接続にあたり、
当然のことながら富山駅での乗り継ぎも認められると思っていた。
だいたい、大学前や南富山から岩瀬浜へ直行するのは、
あくまで1時間に1本にすぎない。
しかしながら、富山駅での乗り換えはこの制度の対象外とのこと。
何でこんなことをしたんだろうか、
乗り換えてそれぞれが1乗車にカウントされれば、
南北接続の意味がないではないか、と考えていたのだが、
何と従来どおり、丸の内と中町の乗り継ぎなら1乗車となるそうな(笑)
ecomyca - 割引・サービス | 富山地方鉄道株式会社
要するに大学前からなら丸の内で環状線経由の岩瀬浜行きに乗り継げば1乗車、
南富山からなら、中町又は丸の内で環状線経由の岩瀬浜行きに乗り継げば1乗車、
逆に岩瀬から大学前に行く場合は、環状線の電車から丸の内で乗り継げば1乗車、
南富山へ行く場合は環状線から中町〜西町で乗り継げば1乗車となるとのこと。
ま、日常的に使われる方は定期利用だろうし、
ICカードならオート1dayも使えるし、
フリーきっぷもあるし、
こんなことを真面目に考えるのは鉄ちゃんの端くれだけかもしれぬが、
やはり富山駅で乗り継ぎ割引を認めてほしいなあ、とは思う。
そして、ダイヤの乱れを感じることになるのは富山駅でのこと。
僕が乗っていた電車は13時発の岩瀬浜行きであったが、
そのとき、となりのホームにも岩瀬浜行きが入ってきた。
どうやらこれは12時45分発だったようで、そちらが先発。
気の毒だったのは富山駅から乗ってきたお客さんで、
「向こうの方が先に行ってもた」なんて声が聞こえてくる。
ほどなく隣のホームに岩瀬からのセントラムが入ってきたが、
見ていると、降車扱いをすることなく、
前方の3番ホームがあくのを待っているようだ。
何かしらのルールが存在するのかもしれぬが、
ホームがあるのに降車できないっていうのも何だかなあ、と思う。
粟島で下車するつもりだったのに、
勘違いして越中中島まで行ってしまい、
今日は若旦那の姿は番台になく、
年配の女性が座っておられたが、
この方がいかにも「富山の母ちゃん」って感じに満ちあふれてて、
何とも感じがいい。
風呂上がりに冷蔵庫の「バヤリース」を飲んだけど、
お値段なんと50円なり。
「安かろ、ふふふ」と素敵な笑みを浮かべる。
やはりこの銭湯に南側から電車1本で来れるようになるのは何より嬉しい。
帰路はサントラムだった。
富山港線を走るサントラムというのも当然初体験であるが、
格段にいいということか。
富山駅の様子をしばし眺めることにした。
コンコースは格段に広くなったけど、
北側の扉の先は残念ながら工事中。
気になったのは岩瀬方面の乗り場が5番ホームと8番ホームの2カ所に分かれていることで、
どういう内訳になっているのかと確認すれば
日中に関しては00分、15分、30分発が5番線、
45分発の富山大学から来た電車だけが8番線とのこと。
電車の発着パターンを眺めていれば、
この乗り場も納得なんだけど、
いかんせん分かりづらく、あっちいったりこっちいったりしている方をお見受けする。
何よりまずいのは係員が何人もいるにも関わらず、
きちんと案内ができていないことだろう。
しばらくすると、僕が乗ってきたサントラムが富山大学前から折り返してきたものの、
大学前行きの電車が行く手を塞いでなかなかホームに入れない。
この時点で7分以上の遅れ。
さらに以下の写真の通りで、大学前から入ってきた電車は8番ホームに入っているが、
案内表示は5番ホームのままであったりする。
やはりこれもよろしくないww
複雑に行き来する電車の様子を眺めつつ考えたのは
進行方向に合わせた乗り場の方がわかりやすいのではないのか、
ということか。
例えば南富山行きの電車が現状の1番ホーム利用のままとして
富山大学前行きと環状線の電車は4番ホームで降車扱いだけして、
いったん北側に抜けて方向転換して5番ホームで乗車扱い、
岩瀬方面の電車はすべて8番ホームから乗車、といったふうにした方が、
ホームを塞ぐ時間も減り、
よほどわかりやすく、スッキリするのではなかろうか、
なんてことを真面目に思ったりする。
ま、しょせんは素人考えにすぎないけれど(笑)
何はともあれ、せっかく富山に生まれた新たな動線であるし、
今後は積極的に北と南を行き来してみようとは思う。
この日はこんな号外も配られていた。
呉羽は大騒ぎだろうな、、、、
さらに、話は変わるが先日の開通式典に富山市出身のタレント、
柴田理恵さんがお見えになっていたらしく、
その活躍ぶりにはただただ頭が下がるのだけど、
最近、周囲で話題になってた「天気予報」をついに生で見る機会が、、、、
これ、チューリップテレビの放送終わりに流れているらしいのだけど、
見た瞬間に眠れなくなってしまったww
暗い話題が多い昨今だけど、
素直に喜べるときは喜んで、
笑えるときは笑いたいもの。
朝乃山関も柴田理恵さんも今後の活躍をお祈りしています!!