つい先日まで毎日恐ろしく暑くて、
一晩中冷房をかけっぱなしにしていたのに、
朝晩を中心にすっかり涼しくなって
「ああ、秋だなあ」と少しばかりほっとする今日この頃。
久々に窓を全開にして寝ていたら、
肌寒くて目が冷めたのだけど、
部屋の温度計を見ると29度だった。
29度で肌寒いって、、、、
うーむ、こんな調子で冬を迎えることができるのだろうか。
天気予報は雨続き。
今日はおとなしく市内で過ごすかと思ったけど、
おもいのほか天気がいい。
よっしゃ、今日は滑川の食堂に飯を食いに行こう
安野屋から岩瀬浜行きの市内電車に乗車。
何だかんだいっても外は暑かったけれど、
車内は恐ろしく冷房が効いていて、とにかく寒い。
乗客は僕を含め2人と寂しい限りだったもんで、
だからこそ冷房の効きもよろしいのかもしれぬ。
富山駅からは中年のおっちゃんたちが乗り込んできた。
みんなして帽子をかぶり、新聞を手にしている。
友人同士という訳でもないのだろうけど、
共通の趣味を持つと格好まで似てくるのかもしれない。
おっちゃんたちはみんな競輪場前で下車していき、
岩瀬浜で下りたのは僕を含め2人だった。
フィーダーバスに乗り継ぐ。
水橋方面から到着したバスにはそこそこ乗っていたが、
折返しの便の乗客は僕1人だった。
そして車内には「雪の大谷フェスティバル」のポスターが、、、
地鉄さん、9月でっせ、9月、、、
水橋漁港に到着。
地図を眺めれば、神通川沿いの安野屋から、
常願寺川の河口にも近い水橋まで
富山市内を南から北へ50分ほどかけて斜めに横断してきた、といった感じ。
運賃はえこまいかの乗り継ぎ割引が効いて180円+100円で280円。
えこまいかの割引使っても180円+190円で370円。
富山市内は南北の移動は安くなったけど、
東西の移動は恐ろしく高くつくのよな、、、、
何とかならないのかなあ、、、、、
水橋からは滑川を目指しでぶらぶら歩く。
それなりに暑いけど、
いやらしい暑さじゃないから、
やはり秋なんだなあ、とは思う。
上市川 常願寺川 を渡って滑川の市街地へ。
目指す食堂は中滑川駅にほど近い場所にある。
よかった、営業中ののぼりが出てる。
迷うことなくおばちゃんにラーメンを注文したら、
先にゆで卵が出てきた。
ゆで卵をかじっていると、
やっぱそれなりに歩いたし、
ラーメンいっぱいじゃ足りないような気がしてきて、
急遽おにぎりも追加注文。
どこまでも昭和な空間でラーメンを食べ、
おにぎりをほおばっていると、
やっぱり僕はおばちゃんが作る飯が好きなんだなあ、
と改めて思う。
滑川まで来てよかった。
ごちそうさまでした。
いつもならこの流れで銭湯、となるのだけど、
今回向かうのはいわゆる銭湯ではなしに、
元福井在住者にはAOSSAにも見えるこちらの建物。
滑川市民交流プラザというらしいのだけど、
この建物の5階に風呂があるという。
かねてから気になる存在だったけど、
このたびようやくやってきた次第。
近未来的なデザインのエレベーターに乗り込むと、
6階に展望台があることを知った。
別に慌てることもないので、一旦先に行ってみた。
すると、、、
驚いたのは窓ガラスも何もない、
フルオープンの展望台だったことだ。
富山でこの高さで外に出れるってかなり珍しいのではなかろうか。
(富山市立図書館にもテラスがあれどずっと閉鎖されている)
この日は立山連峰こそ雲の中であったけど、
他方面の視界は良好。
そういや、でもないけど、
今、滑川から氷見まで船で行くツアーなんていうのもあるそうな。
こういうありそうでなかったルートが観光の可能性を広げるんだろうな、
とただただ感心するばかり。
現在は滑川から氷見へ往復、という形だけど、
船と鉄道で一周なんてことができるようになれば楽しいだろうな、
とも思う。
いやはや、滑川にこんな素晴らしい展望台があったとは、、、
と、しばし見入る。
そして、こういった景色を風呂から眺めることができるのが、
5階にある「あいらぶ湯」だった。
入浴料金は630円。
JAFの会員割引で50円引き。
こちらのお風呂、温泉ではないのだけど、
とにかく眺めが素晴らしい。
さらに滑川らしく深層水を使った浴槽なんてものもある。
おじさんの肌にも何だか馴染む、ような気がするww
この日の男性浴場は海側であったけど、
日替わりで海側と山側が入れ替わるそうな。
立山連峰が見える日に山側の風呂に入ってみたいな。
ここはすぐにでも再訪したい。
あー、いい湯だった。
さて、帰りである。
単純に滑川から富山に帰るには
地鉄バス、地鉄電車、あいの風とやま鉄道の3通りあるのだけど、
富山駅に向かうならあいの風とやま鉄道ほぼ一択といえた。
何せ一番早く、かつ安いのだ。
もっとも近い時間だと、地鉄は滑川13時26分発の電鉄富山行きがあるのだけど、
電鉄富山着は14時08分である。
運賃は現金で620円、えこまいかで560円。
これに対しあいの風とやま鉄道だと13時30分発に乗っても13時45分には富山に着いてしまう。
運賃は370円。
ケチな僕にはあいの風以外の選択肢はない。
にもかかわらず、地鉄に乗ろうと思ったのはこんなニュースを見たからだ。
「富山地鉄鉄道」ってどこの会社よ(笑)
まあ、地鉄のことであろうが、
利用客4割減と聞けば売上に協力しようかな、
なんて気にもなってくる。
あいの風だと370円払っても15分しか電車に乗れないのに、
地鉄なら190円プラスすれば44分間も電車に乗れる、とも言えた。
ものは考えよう、であったりする。
まあ、この日に関して言えば行きにえこまいかに1000円入金して、
280円しか使っていない、というのも大きい(笑)
運賃表を眺めていると、
一応地鉄もあいの風を意識した運賃設定をしているんだなあ、
なんて気がしてくる。
しかしながら寺田から立山線方面に進むと稚子塚で640円になり、
五百石では740円に、、、、
稲荷町から不二越線に入ると、栄町、不二越で780円とあるから
本来なら電鉄富山もそれくらいの運賃なのかもしれない。
さ、乗車時のタッチを忘れないように
JRのSuicaでも北鉄のICaでもないことを今一度確認。
以前間違ってパニックに陥ったし(笑)
さ、電車は何が来るかな。
この手前に赤帯も京阪色が魚津方面に走り去っていった。
もともとの地鉄の車両や、できればレッドアローなら嬉しいな、
と思っていた矢先に現れたのがよりによってロングシートの車両だった。
この車両に罪はないし、
この車両のファンの方には大変申し訳ないけれど、
少なくとも僕はロングシートに44分も揺られて
560円払うなんて嫌である。
しかしながら時刻はすでに13時26分。
以前は目の前にある北陸本線のホームと跨線橋でつながっていたが、
いまやまるっきり別の駅である。
僕は大慌てで地下道を戻り、
あいの風のきっぷを購入し、
跨線橋を駆け上がって13時30分発の金沢行きの電車に飛び乗って、
富山に帰った。