北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

山陽電鉄本線・板宿駅〜JR神戸線・新長田駅徘徊

それなりに髪の毛がある状態から坊主にした時、

さわやかになるのは若者、

ガラが悪くなるのはおっさん、

そんな自覚はあったが、

コロナ云々で床屋に行くのもめんどくさくなり、

長らく自分でバリカンで坊主にするようにしていた。

 

相方からは不評であったが、

坊主だと白髪も目立たぬし、

朝に寝癖を気にする必要もない、

何より銭湯とか行ってもすぐに乾く、と、

いいことづくめであるもので、自分では気に入っていた。

 

しかしながら、坊主の唯一というか最大の欠点は

「寒い」ということで、

年々寒さに対する耐性のようなものが衰えてきていることが実感できてるし、

生活環境もいろいろ変化があったもので、

ぼちぼち坊主を卒業するか、とここしばらくはずっと伸ばしていた。

 

で、久しぶりに床屋に行ったのである。

僕は床屋の親父さんに

「長いこと坊主やったし、これから伸ばしたいんで適当に整えてください」

と言った。

すると親父さんは耳元で小声でこう言った。

「永らくのお勤め、ご苦労さんでしたなあ」

 

まあ、この歳で坊主を卒業するということは、

世間一般からみればそう見える、ということか。

 

閑話休題

 

神戸市広報のツイッターアカウント

市政やイベントの告知だけでなく、

へえ、こんなところもあるんだ、というスポットを紹介してくれるので、

いつもありがたく拝見している。

 

高取神社の存在を知ったのも以下のツイートがきっかけであった。

 

 

山陽電鉄の特急電車は板宿駅に到着した。

案内板を眺めると神戸市須磨区の区役所はこの駅の近所にあるそうな。

 

 

改札を出るなりいきなり視界に飛び込んできたのが

なかなかインパクトのあるローソン。

こういった遊び心は好きだなあ。

 

 

高取神社の参拝、といっても実質的には「登山」であるもので、

出発前に軽く腹ごなし。

当初は「朝マック」のつもりであったが、

商店街の入り口に「山陽そば」があったもので、

ついついのれんをくぐった。

 

これから部活にでもいくのか、

高校生くらいの男子が数人、美味そうにそばを食している。

若い子たちがちゃんと「美味そうに」食べている光景というのは、

いいものだと思う。

僕も隣に並んでそばをすすった。

 

山陽そば、明石と垂水にもあるけど、旨いのよなあ。。。。

 

 

アーケードのある商店街を抜けると、上り坂が始まった。

神戸の街を歩くたびに、

「昔は坂道発進大変だったろうなあ」

なんてことを大真面目に思う。

 

 

しばし歩くと高取神社登拝口の看板が現れた。

これより約1キロとあるけど、

あくまで登拝口まで1キロということか。

坂道が一層角度を増す。

 

 

だんだん視界が開けてきたところに

「タクシー折り返し地点 確保」という看板があった。

バスの転回場は全国各地にあれど、

タクシーの折り返し地点なる看板を見たのは初めてのような気がする。

 

 

いよいよ登山道へ。

舗装もされており、

整備も行き届き、歩きやすい。

 

しかしながら、歩きやすい、とはいえ

きついものはきつい。

普段それなりに坂道も歩いているつもりだけど、

登山道はまた別物だということを思い知ることになる。

この日は涼しかったが、

一気に汗が滲み出してくる。

 

 

神戸には本格的な登山ではなく、

健康目的で身近な低山に登る「毎日登山」を実践されている方が多いそうで、

高取山も人気のあるスポットらしい。

 

www.kobe-np.co.jp

 

この記事によると2万回登っている方もいるそうな。

ただただ凄い。

 

 

高取神社に到着。

ここまで来れば、ご利益もありそうだ(笑)

兵庫県でも毎日おいしいお酒が飲めますように、

とお願いしておいた。

 

 

帰りは来た道をもどり、

電車で移動して早めに営業している銭湯でも訪ねるつもりでいたが、

マップを眺めていると、

ちょうど高取神社の真北のあたりに

「天然ラジウム療養泉・華の湯」なる入浴施設があることが分かった。

さらにそこからは市バスでJRの新長田駅に出ることもできるようだ。

せっかくの機会なので訪ねてみることにした。

 

 

来た道から外れて下っていると、じきに車道に出た。

周囲に墓地が広がる中をさらに下ると、

目の前に巨大な施設が現れた。

こちらが華の湯さんのようだ。

 

 

想像以上に立派な施設だったもので、

うーむ、これは入浴料1000円ほどするのではなかろうか、

と恐る恐る入ってみたら、銭湯価格の450円。

浴室内も広く、美しく、快適そのもので露天風呂もあった。

 

露天風呂では兄ちゃんたちがもっぱら野球談義中。

この日の夜、プロ野球オリックスパ・リーグの優勝を(夜に)決めたもので、

この時点ではまだ結果は分かっていなかったけど、

あとあと考えればあの兄ちゃんたちの予想は的中していたなあ、

と思う。

 

で、こちらの施設でもっともインパクトがあったのが、

ジェット風呂であった。

何せすさまじくパワフル。

歩き疲れた身体が一気にほぐれていく。

ああ、快感、、、、

 

いいお湯でした。

 

 

さて、僕はここから新長田駅までバスに乗るつもりだったのだけど、

時刻を勘違いしていたようでバス停で途方に暮れるハメに。

うーむ、どないしよ。

ま、いっか、どうせ下り道だし歩くか。

 

 

久しぶりに住宅街の中にある公衆電話っていうのを見たような気がする。

そういや先日、職場の若い子に「公衆電話って使ったことある?」って聴いたら

「ありません」とのこと。

電話機の上に10円玉積んで、1枚1枚入れながら話してた頃が懐かしい(汗)

 

 

長田神社の脇あたりから平野部に出て、

一気に町中に出てきた気分になる。

それなりに歩いたもので流石に腹が減った。

ちとヘビーなものが食べたくなって、

高速長田駅の先にあった中華料理屋ののれんをくぐった。

 

ふだんは割と年齢を考慮して(涙)あっさりめの食事を意識してるけど、

週末くらいはこれくらいガッツリしたものを身体が欲するのよなあ。

久々に外食でラーメン食べたけどやっぱり旨いなあ。

ごちそうさまでした。

 

 

この後、新長田の図書館に寄って、

さっき登ったのは「高取山」だったが、

JRは何で「鷹取」なんだろうかと神戸の地名にまつわる本をめくってみたが、

しっかり「なぜか分からない」と記されていた。

うーむ、また別の資料もあさってみよう。

 

 

ちなみに数日後、筋肉痛に襲われたのはいうまでもない(涙)