北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

JR山陽本線・神戸駅〜神戸高速鉄道・新開地駅徘徊

7月末から車両故障で運休していた六甲ケーブルが9月頭に再開したもので、

大阪の友人と六甲山を超えて有馬の風呂に入りに行くことになった。

そんでもって10月半ばの週末に、

阪急三宮駅の窓口で「有馬・六甲周遊パス」を購入しようとしたら

六甲ケーブル車両故障のため運休しており、代替バスのご利用になります」

とのこと。

自分は多分「はにわ」みたいな表情になっていたと思う。

「え、運行再開したんですよね」

「再開しましたけどまた運休です」

 

うーむ、

仮に富山で立山ケーブルが運休したとなれば、

それなりに大ニュースになると思うのよな。

しかし僕自身、日中は神戸市内で勤務してて、

運転中はもっぱらKiss FM KOBEばかり聴いてるけど、

六甲ケーブルが運休しているニュースなんて全然耳にしていないよなあ、と思う。

 

まあ、代替バス阪神の車両という、

自分にとってはレアな経験ができたものでそれはそれで満足であったが、

それなりに観光客も来てたし、

外国人旅行客の姿もあったし、

何より自分もまた乗りたいし、で、

早期の復旧を願っている。

(10月26日現在でまだ運休中です)

 

 

 

JRの快速電車は神戸駅に到着した。

1874年(僕が生まれるちょうど100年前)開業の歴史ある駅。

東海道本線の終点であり、山陽本線の起点でもあり、

昔は「スーパー雷鳥」の一部が乗り入れていたこともあった。

(一度だけ神戸から乗って富山に行ったことがある、ような気がする・笑)

 

 

駅舎もまた歴史を感じるものであるけど、

入り口左手に見える自販機が何だかなあ、と感じるのは僕だけなんだろうか。

せめて色を塗り替えるなり、駅舎の中に移せばいいのに、

とは思えど、いろいろ大人の事情があるのだろうな。

 

 

神戸駅から山手へ、なだらかな上り坂を進む。

地下鉄大倉山駅の先にあるのが神戸市立中央図書館。

 

 

永らく新聞の縮刷版を使っていろいろ調べ物をしていたけど、

兵庫県に来てからさっぱり縮刷版を見かけなくなっていたもので

途方にくれていた。

しかしながらこちらにはあると知って今回訪問した次第。

その点、福井や富山の図書館は縮刷版が充実していてありがたかったなあ、

と思う。

 

 

大倉山公園には各県人会の方々による

「ふるさとの森」ってのがあるらしく、

富山と福井は発見した。

石川は見つからなんだ、、、、(ちゃんとあるらしい)

 

 

大倉山公園を抜けて住宅街を北上。

するとなんとも渋い商店街が現れた。

平野商店街とある。

 

 

「こないだこうた(買った)おにぎり美味しかったからまたもらうわ」

「おおきに」

そんなやりとりが聞こえてくる。

八百屋の前にいたおばあちゃんは、

店番をしていたのか、

たまたま通りかかってここで休憩しているのか、

そのあたりは分からない。

 

 

このあたりまで来ると、

今回の目的地のひとつである湊山温泉は近い。

 

 

入り組んだ住宅街の中を歩いていると、

突如として「湊山温泉」が現れた。

めちゃくちゃいい雰囲気で期待が高まる。

入浴料は750円。

 

 

脱衣場には「おこもりサウナ」なる貸切サウナが設置されていた。

貸切だからできる芸当なんだろうけど、

サウナの外側にスマホをつなげて好きな音楽を楽しむことができるそうな。

サウナに入れない自分でも「楽しそうだな」と思う。

(まあ、僕がサウナに入れない最大の要因は若かりし頃、ピアスをつけたままサウナに入って地獄を見たトラウマによるものであるけれど。。。)

 

浴室は奥に向けて細長い造り。

細長い浴槽がいくつかに仕切られており、

薄い茶色の湯で満たされている。

さっと身体を洗ってから湯をいただく。

 

うひょー、いい湯加減、たまらんなあ、、、、

 

こちらの温泉は湧出温度が27度であるそうで、

加熱した上でかけ流ししているそうな。

浴槽は温度別に仕切られているようで、

好みの温度を味わうことができる。

 

さらに特筆すべきは源泉水風呂の浴槽がいくつか配置されていることか。

わりと「水風呂」がある施設では、

あまり周囲に配慮する気配のないおじさんがいつまでも浴槽を独占していたりするけれど、

湊山温泉の場合、いくつかあるもので、好きなタイミングで源泉水風呂を堪能できる。

 

メインの浴槽で温もっては源泉水風呂へ、

温もっては水風呂へ、を繰り返す。

いやはや、ほんまたまらんなあ、、、、

 

さらに他に表現のしようがない「秘湯感」がいい。

 

この日は寄り道しながら来たけど、

まっすぐ歩けば神戸駅から30分〜40分ほど、

バスなら先程の商店街まで10分弱で到達できる距離で

「秘湯感」が味わえるのだ。

いいとこ知ったなあ、とついニンマリしてしまう。

 

すっかり湯を堪能して浴室を出た。

脱衣場からロビーに出ると、

正面の冷蔵庫に缶酎ハイが並んでいるのが見えた。

財布の小銭を確認して缶酎ハイを取り出し、

番台の女性に支払おうとした時、

「生ビール」の文字が見えた。

「・・・!」

 

「あの、これキャンセルして生ビールもらってもいいですか」

「いいですよ、ビール、美味しいですもんね」

 

週末の午前中から温泉を堪能して、

生ビールをぐびり、

こーいうのを至高の休日というのかもしれぬ。

今度は連れも誘ってこよう。

 

 

湊山温泉を出ると雨がポツポツ降っていた。

折りたたみ傘を入れていたはずなのにザックの中に見当たらない。

「・・・」

 

しばし軒下で空を眺める。

しかしながら雲は厚いままだ。

まいっか、たいした雨でもないし歩くべ。

 


川沿いの道をぶらぶら歩いて湊川方面へ。

 

 

湊川から新開地にかけてのエリアは最近すっかりお気に入りで、

かなりの頻度で訪れている。

とにかく元気な商店街があるのがいい。

将来的に神戸市内に引っ越すことがあるならこのあたりで暮らしたい。

 

 

新開地の商店街まで歩いて、

かねてから気になっていた中華料理屋に入った。

お腹もペコペコで、ラーメン、餃子の定食にプラスして生ビールも注文。

あー幸せ。

 

 

生ビール飲んで、うまいラーメンにうまい餃子たべて

1000円でお釣りがきたような(間違ってるかも)

安いよなあ、、、ありがたいよなあ、、、、

 

 

ここまでくれば新開地駅は近い。

朝から飲んですっかりいい気分の僕は、

山陽電車に揺られて帰路についた。