北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

山陽電鉄本線・高砂駅〜JR山陽本線・加古川駅徘徊

黒部ルートの新名称が「黒部宇奈月キャニオンルート」に決定したそうな。

英訳としてはあってるんだろうけど、

キャニオンといえば大陸の大河をイメージしちゃうし、

黒部はちょっと違うのでは、という気がしなくもない。

日本全国、◯◯渓谷や◯◯峡は数あれど、

峡谷と呼んでるのは黒部以外は数少ないだろうし、

もう少し何とかならんかったのか、と元富山県民としては思う。

 

とはいえ、まあ、決まったものは決まったものであるし、

新ルートそのものには期待はしている。

ただ、関電としては間違いなく「宇奈月扇沢」を推してくるであろうし、

きちんと富山県内で周遊してもらえるよう、

からしっかり対策を練っておいてほしいところ。

キャニオンルートがアルペンルートの足を引っ張るようなことだけは

絶対に避けてほしいと願っている。

 

 

 

 

山陽電鉄の姫路行き特急電車は高砂駅に到着した。

2面4線の堂々たる駅であるけれど、

特急と普通の接続は前後の東二見、大塩で行われるようで、

特急が出発していくと、ホームに人影はなくなった。

 

 

9月下旬の日曜の午前、

いつしか空気がすっかり秋めいてきた。

 

 

高砂駅から南に向かうと、廃線跡を利用した駐輪場があった。

このあたりにかつて国鉄高砂線の高砂北口駅があったらしい。

高砂線が廃止されたのは1984年、昭和59年とのこと。

この線に関しては乗った記憶がある。

 

 

廃線跡は南へ向かって続いている。

かつての高砂駅手前にあるのが高砂市唯一の銭湯、梅ヶ枝湯さん。

 

 

多くの銭湯ファンを魅了してやまない佇まいであるが、

さまざまな媒体で紹介されるこの外観は、

あくまで建物の裏側のようだ。

高砂線の廃線跡に面しているし、

この前をディーゼルカーが行き来していたと思われる。

 

 

表側はこのような表情で、こちらもまた味わい深い。

この日は時間の関係で入浴できなかったけれど、

近々再訪してみたい。

 

 

国鉄高砂駅の跡地では、祭りの練習中。

今はコロナの関係であまり聞かないけれど、

僕の地元の同級生も今の時期になると祭りの練習に駆り出されていた。

 

ただ、僕の実家がある地区だけは、

新興住宅地ということもあって祭りがなかった。

そんな訳で「めんどくさい」と言いながらも

楽しげに祭りの練習に励む同級生たちが、

うらやましくて仕方なかった。

 

 

かつての国鉄高砂駅前にはアーケードの商店街が残っている。

この商店街が、今回高砂を訪問した理由のひとつ。

そして、SNSで気になっていたものを探して右往左往。

 

 

見つけた時は「あー、これかあ」と嬉しくなった。

(下の写真)

 

 

この写真には「高砂センター街」「小南酒店」、

2つの看板が写っている。

どちらも年季が入っているように見えるが、

「小南酒店」の方は老朽化した看板を「新調」したものらしい。

https://kakogawa.keizai.biz/headline/2354/

 

 

こういうセンス、好きだなあ、

しばし見入ってしまった(笑)

 

 

加古川を渡って加古川市へ。

今回は高砂線の廃線跡をたどって加古川駅へ向かう予定。

もう少し早く来たかったけど、暑かったもんでww

 

 

尾上駅跡。

そういえば僕の小学校には

高砂先生」と「尾上先生」がいたなあ、なんてことを思い出す。

 

 

 

ぶらぶら歩きながら気づいたけど、

加古川市の車は「姫路ナンバー」なんですな。

僕が住んでる明石市は「神戸ナンバー」なもんで、

その間にある稲美町播磨町を調べてみたら姫路ナンバーとのこと。

 

それにしても、ナンバーが8つもある愛知県

(一宮、尾張小牧、春日井、名古屋、豊田、三河、岡崎、豊橋

から引っ越して来た身としては、

兵庫県に姫路と神戸の2つしかないというのは解せないなあ、と思う。

 

 

国道250号線(明姫幹線)をくぐる。

この道を西へ向かえば我が故郷、播州赤穂となる。

 

 

 

鶴林寺近くの公園にはSLと、

なぜか「東加古川」の駅名標が。

うーむ、なぜ???

 

 

さらに北上すると別府鉄道野口線の廃線跡があった。

こちらは「松風こみち」として整備されているらしい。

 

別府鉄道ではデッキ付きの車両に乗った記憶がある。

はて、それは誰に連れてきてもらったのかと記憶をたどれば、

「父親」に行き着いた。

 

僕は長らく父親とどこかへ出かけた、といえば、

父の故郷である鹿児島か、母の故郷である高知へ行ったくらいの記憶しかなかったけど、

この歳になって兵庫県に帰ってきてから、

案外いろんなところに連れて行ってくれてたんだなあ、ってことに気づく。

高砂線然り、別府鉄道もまた然り。

 

よくよく考えたら時刻表の読み方を教えてくれたのも父だったし、

何だかんだで鉄道関係の書籍は惜しみなく買ってくれたなあ、とも思う。

面と向かって礼を言うのも何だか照れくさいので、

この場で感謝しておこう。

 

 

 

さて、ぼちぼち昼食にしたい。

松風こみち近くに食堂っぽいのぼりが見えたので、

寄ってみることにした。

「カツめし丼」とうどんのセットを注文。

 

カツめしは加古川の地元グルメらしいが、

初体験である。

 

 

いやはや、何がうまいって、

このソースが絶品だわ。

スーパーのコロッケも一流の味になるのではなかろうか。

この絶品のソースがたっぷりかかった「カツ」は当然うまい。

飯がすすむ。

 

 

セットのうどんはやはり先日食べた大阪のうどんの出汁とは全然違うなあと思う。

どっちが好きか、といえば、どっちも好き。

 

 

高砂線と別府鉄道の乗り換え駅だった野口駅跡を過ぎると

ゴールも近い。

 

 

この日は涼しかったとはいえ、

それなりに距離を歩いたものでそれなりに汗ばんでいた。

そんなもので、加古川駅近くのスーパー銭湯、千代の湯さんへ。

 

 

入湯料は450円であるが、

ビールセットなんてのもあって、

自販機の前でしばし悩んでしまった。

この日は用事があったのでぐっと我慢したが、

何度その用事をずらそうかと思ったことか(笑)

 

浴槽内は黒を基調としており、何ともモダンな感じ。

ボディーソープ、シャンプー備え付け、

年中無休、営業時間は7時から23時30分。

サウナは別途で100円とのこと。

 

一般的な銭湯には銭湯の良さがあり、

スーパー銭湯にはスーパー銭湯の良さがある。

コスパもいいし、駅チカだし、ぜひ再訪したい。

 

 

千代の湯さんから加古川駅に向かう途中、

住宅街の中に謎の空間が。

この先を加古川線の高架が通っており、

ここもかつての高砂線の廃線跡かなあと思う。

 

 

無事に加古川駅に到着して今回の徘徊終了。

その前に加古川駅構内にあるスーパー「マルハチ」(本社・神戸市)で

BGMをチェックしてみたけど、

「サンディ」「トーホーストア」同様に静かな音楽が流れているだけだった。

 

どこのスーパーでもテーマソングがあるのかと思っていたけど、

そうでもないってことに今さら気づいた48歳、秋。

頭の中で今となっては懐かしい「アルビス」の曲をリフレインしながら、

新快速電車に乗り込んだ。