北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

山の日の福井鉄道徘徊

いつしか「山の日」なんてものが出来ていた。

 

相方は通常勤務で出て行き、

さて、どうするべかと時刻表なんぞを眺め、

えち鉄に乗って小舟渡駅あたりまで行き、

九頭竜川の河原で涼んで蕎麦でも食べてくるか、

その程度の感覚で福井駅へ向かう。

 

それにしても、暑い。

日陰を選んで歩くも、汗がダラダラ流れ出る。

ああ、極楽湯行ってビールでも飲みたいなア、なんて思うが、

相方が仕事の日に朝から飲んでましたなんて言えば、

いつ家を追い出されても仕方なく、グッとこらえる。

 

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そんでもって福井駅に着いたのだけど、

この日は「三国花火大会」だった。

すべてのフリーきっぷは使用不可、

さらに「サポーターズクラブ」のポイント捺印もないそうな。

 

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夕方以降は臨時列車も運行されるようで、

「あ、こんな本数出せるンだ」と関心する反面、

「ウチはめいいっぱいのことをやるンでできるだけご利用は控えてくだされ」

と言われているような気もしなくもない(笑)

 

そんなもので急きょ予定変更して福井鉄道の駅に向かったら、

まさに電車が出発たところ。

「・・・」

 

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ウエルカムセンターで福鉄の一日券を買い求め、

市役所前まで歩く。

次は越前武生行きの急行までなかったもので、

田原町までお迎えに行くことにした。

 

それにしても上り線のホーム、

まだしばらく使うのに何で地下道への入口を閉鎖したのだろう。。。

 

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グリーンのフクラムで田原町へ行き、

久しぶりにキーボに乗車。

隣に座っていた男の子が

「あ、キーボが道路走ってる。バスより速い!」と楽しげだ。

 

男の子たちは足羽山公園口で降りていき、

ベル前を過ぎると車内は一気に寂しくなった。

さて、どうするか。

昼飯には早いし、街をウロウロするには暑いし、、、

 

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海や川へ向かうえちぜん鉄道だと何となく涼しげな場所も思いつくけど、

福井鉄道だとなかなか思いつかない。

 

せっかくの「山の日」だし、山でも登るか、

そんな気になって西山公園こと長泉寺山に行くことにした。

標高112メートル。すっかりヘタレと化した自分にはちょうどいい。

水落駅で下車。

 

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前回下車した時はこのあたりは妙に涼しく感じたが、

この日に関しては暑かった。

 

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野球少年の声が響く球場の脇を過ぎ、

嶺北忠霊塔の脇から登り始める。

樹林帯の中は街中に比べれば幾分涼しく感じるが、

それでもじわじわと汗が滲みでる。

 

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カバンに入れたタオルを頭に巻いて気合いを入れる。

それにしても、急激に体力が落ちてきたような、

そんな気もしなくはない(涙)

 

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展望台を兼ねた山頂で鯖江の街を眺め、

西山動物園でレッサーパンダを鑑賞。

レッサーパンダの家はエアコンも効いており、

吹き出た汗もスッと引いていく。

いいところに住んでるよなア、、、(笑)

 

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さ、昼飯にするべと西鯖江駅へ。

いったん北府駅まで行って610形の様子を確認し、

この時は福井に戻るつもりだった。

 

待合室に入るとご婦人が2人。

知り合い同士といった感じではなかったもので、

その間に座らせてもらう。

この時上り、下り、双方の電車が入って来たが、

お二人とも乗る様子がない。

 

僕は北府駅での折り返し時刻を考えて最初から次の急行に乗るつもりだった。

「今日はサンドームで何かあるのかな。若い子がたくさんいたけど」

ご婦人が言う。

調べてみるとアイドルグループのコンサートがあるようだ。

「うち、近所なんだけど、何かあると大変なのよ」

ご婦人が笑う。

 

しばしそんな感じで話しをしていると、

前武生行きの急行列車の改札が始まったが、

やはりお二人とも動く気配がない。

単に涼んでおられたのかな(笑)

 

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朝イチに乗ったグリーンのフクラムで北府駅へ。

 

最近は福井を代表するブロガーさんが、

毎週のように北府駅の様子をアップしてくださるようになり、

自分がわざわざ北府駅まで行かなくても

610形電車がそこにいるのは分かってはいるのだけど、

やはり自分の目で無事にいるかどうか確認したい。

 

そして、北府駅の、

まさにここが定位置とばかりにいつも通り、610形はそこにいた。

 

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その時なんとなく気になったのは

フクラムやキーボがデビューした時は新聞やテレビでも紹介されていたが、

名古屋からやってきた610形がデビューした時はどうだったんだろうか、

ということ。

 

以下は福井に帰って新聞の縮刷版をあさってみたら出てきた記事。

 

福井鉄道(本社武生市北府)の福武線に新型車両「610号」がお目見えし22日、武生新駅で発車式が行われた。同社では12年ぶりとなる2両編成車両で、朝夕のラッシュ時を中心に、一日最高7往復の運行が予定されている。

同社では1997年から3年計画で新型車両の導入を進めており、今年が最終年度。昨年、一昨年は道路交通への配慮もあり1両編成の「モハ601号」「同602号」を導入。今年はラッシュへの対応を目指し両号を固定連結させた「610号」を導入した。

今年4月まで名古屋市の地下鉄として活躍した車両を改修。デザインは601号を踏襲しており、鮮やかな黄色地に青や緑のラインが目を引く。定員は200人で、朝夕を中心に武生新田原町間を最高7往復する。【福井新聞・平成11年11月23日付】

 

当然といえば当然なのかもしれないけれど、

ちゃんと発車式も行われて、新聞でも取り上げられていたンだ、

そんな些細なことにホッとした。

 

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 この時点まで、田原町にある以前から気になっていた食堂に伺うつもりでいたのだが、

 610形を眺めているうちに考えが変わった。

せっかく武生に来たし、ボルガライスでも食べていこう。

と、なれば「いし川」さんに行こう。

北府駅からなら10分もかからない。

 

 

そして、「いし川」さんの前に立った僕は立ち尽くした。

 

閉店された、そんな話しを聞いて、

また復活されてから1年、といったところか。

復活された、そんな話を聞いてきたら予想外のお客さんでご飯切れで、

その後に何度か来たがいずれも閉まっていた。

 

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そして、今回は閉店の張り紙が。

昭和55年から営業か、

僕が小学校に入った頃から営業されていたんですね。

僕が伺ったのは数回でしたが、

仲睦まじいお二人の様子を眺めながらの食事はまさに至福の時間でした。

ありがとうございました。

 

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嘆いていても仕方ないので、昼飯求め街をさまよう。

すると、以前に伺ったお餅屋さん「あめこ」さんの隣に、

中華料理屋があることに気づいた。

「珍々飯店」とある。

 

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もしかしたらこちらは「ボルガラー協会」のサイトで

中華風のボルガライスを出す店として紹介されていなかったか。

しかしながらショーケースにもボルガライスはなく、

ボルガライスの「のぼり」も見えない。

 

ま、違ってたらラーメン、餃子でもいい(笑)

 

 入店してメニューを眺めると、「ボルガライス」の文字を見つけた。

果たして中華料理屋さんのボルガライスとはいかがなものか。

しばし待つと着丼。

うーむ、なかなかのボリュームではないか、それが第一の印象。

 

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続いて思ったのは、

洋食屋の「ボルガライス」はオムライスのカツ添え、そんな感じだけど、

珍々飯店さんの場合は天津飯のカツ添え、といった感じか。

 

そんでもって天津飯となれば何となく「甘酢」の印象があり、

当然その味を期待しつつ口に含めば、

いろんな意味で、いい意味でその期待は裏切られることになる。

 

いやはや、ボルガライスの世界は奥が深い。

ごちそうさまでした。

 

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次の田原町行き、12時55分発の普通電車は「さくら色のフクラム」だった。

すると改札口の若い駅員が、

「ただいま大変ダイヤが乱れておりまして、大幅な遅れが見込まれます」

などと言う。

 

「大幅な遅れ」がどれくらいの時間を指すのか、

あえて聞かずにいた。

 

この日、フェニックス田原町ラインの急行に使用されているのは、

来る際に確認したところ、キーボ、グリーンのフクラム、オレンジのフクラムの3編成のだった。

 

僕が田原町から水落まで乗ったキーボは

10時47分に越前武生に着き、11時14分に鷲塚針原に向けて出発。

西鯖江から北府駅まで乗ったグリーンのフクラムは、

11時47分に越前武生に着き、12時14分に鷲塚針原に向けて出発。

この流れで行くと、

オレンジのフクラムは12時47分に越前武生駅に着いているはずだった。

ところがホームにその姿は見えない。

 

うーむ、確かにダイヤは乱れている。

12時55分、定刻に「さくら色のフクラム」は出発。

 

何となくこの時思い出したのは

僕の古くからの友人である「高速バスマニア」の男の話だった。

 

暇を見つけては全国各地の高速バスに乗りまくっていて、

もはや「達人」の称号を与えても良さげな存在なのだけど、

彼いわく一番わくわくするのは「大渋滞に巻き込まれた」時だそうな。

 

やむを得ず下道を経由したり、普段と違ったSAで休憩したり、

時に目的地に達することが出来なかったりすることもあるらしいが、

それも含めて彼は「楽しい」という。

 

僕なんかはちょっとした工事渋滞や遅れでもイライラしちゃうもので、

以前は「達人と変人は紙一重だな」なんて思いで聞いていたけど、

彼いわくトラブルあってこその旅だとのこと。

 

最近は彼の気持ちが分かるようになってきたような気もしなくもないが

彼の場合、30分や1時間の遅れだと物足りず、

3時間や4時間遅れてようやくわくわくするというのだから、

僕はまだまだ修行が足りない。

 

きっと今日もどこかで渋滞に巻き込まれているだろう、

そんな思いで僕はフクラムに揺られていた。

 

さくら色のフクラムは定刻に西鯖江を出発。

ところがオレンジのフクラムはまだ現れない。

水落駅でも現れない。

 

13時20分、三十八社駅でようやくオレンジのフクラムとすれ違う。

本来なら13時14分に武生を出ていなければならないはずで、

これはかなりダイヤが乱れている、といえた。

 

この先の単線区間ですれ違いができるのは浅水と江端のみ。

ちょっとしたダイヤの乱れなら浅水駅での2本待ちなどそれほど珍しくもない。

 

これはかなりの待ち時間が出るかもしれない。

そう考えると他のお客さんや福井鉄道には申し訳ないが、

何だかわくわくしてきた。

 

単線、かつ限られた車両数、さらに他社乗り入れ、

さまざまな制約がある中、この乱れをどう取り戻していくのか、

あれこれ想像するのは非常に楽しい点であったりする。

 

すると、次の浅水駅で、

オレンジのフクラムの1時間後を走っているはずのキーボと定刻にすれ違った。

うーむ、いったいどうなっているのだ。

 

13時49分、さくら色のフクラムは1分の遅れもないまま福井駅に着いた。

 

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