北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

カレーと富岩運河水上ラインと銭湯と生ビール

ようやく暑さも和らいできたと思ったら、

また暑くなったり、かと思えば朝晩は寒かったりで、

身体がついていかずにすっかり「へばり」気味の今日この頃。

「へばる」だけならまだしもさっぱり頭がまわらない。

この日も朝から遠出を考えていたものの、

何だか考えがまとまらないまま時間ばかりが過ぎて、

とりあえず飯でも食いに行くべと家を出た。

涼しいと思ってたのにやけに暑い(涙)

 

 

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南富山駅から市電に乗って富山駅へ。

久しぶりに北口に出ると市電の南北接続工事の現場に「レール」が見えた。

いよいよ工事も佳境、といったところか。

今はただただ完成が待ち遠しい。

 

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北口の大通りをまっすぐ進んだ謎のモニュメントの目の前にあるのが

国交省の建物で、

今回お邪魔する「わかば食堂」さんはこの1階にある。

 

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普通の食堂というよりは「社員食堂」といえばいいのかもしれない。

中はスーツ姿、作業着姿の方が大半であるが、

近所の方とおぼしき年配のご夫婦なんかも食事ととられている。

 

この日の「日替わりランチ」(500円)は野菜ゴロゴロカレー、とのこと。

券売機で食券を買ってカウンターへ。

流れが分からず戸惑っていると、元気なおばちゃんが、

「そこに食券入れて、ここからおかずとって」と教えてくれる。

で、トレイにおかず(この日はコロッケ)を載せようとしたら

「あ、こっちの方が揚げたてよ」とおばちゃんが笑う。

 

セルフでスープをよそうと、おばちゃんが

「野菜ゴロゴロのわりにゴロゴロじゃないわ、ごめんな」

とカレーを出してくれた。

ルーがたっぷりかかっていて嬉しい。

 

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スーツ姿の方に混じってカレーを食す。

これがまた王道のカレーで実にうまい。

食堂内の大半の方がカレーを食べているけど、

オッサンもお兄さんもお姉さんもおばさんも

みんな美味そうに食べている。

いやはや、これはいい店を見つけたとただただ嬉しくなる。

ごちそうさまでした。

 

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あとは銭湯にでも入れれば満足であるが、

まだ開湯時間にもなっていないので、

環水公園を散歩することにした。

この日の環水公園は課外授業の子供たちで賑わっていた。

 

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そんでもって富岩運河水上ラインの乗り場に。

この遊覧船も「相方と乗りにこよう」なんてことを考えつつ、

結局実現しないまま、はや1年以上たってしまった(笑)

乗れる時に乗っておかないと、結局乗らず終いになりそうな気もする。

 

コースは基本的に3パターンで、

Aコースが環水公園から岩瀬浜へ向かうもの、

Bコースが岩瀬浜から環水公園へ向かうもので

料金が1500円。

以上にはライトレールの片道乗車券がつく。

Cコースは環水公園から中島閘門で折り返すもので、

料金が1200円。

 

この3コースいずれも中島閘門の「水のエレベーター」を体験できるのだけど、

個人的に気になっていたのは、

この「水のエレベーター」の下げも上げも両方体験できる上に、

閘門の操作室まで見学できるCコースだった。

 

さらにこのコースは中島閘門までの片道利用も可能で、

料金は700円。

銭湯に行きたいからわざわざ往復する必要はない、

てなことで中島閘門までの片道券を購入。

 

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出発まで時間があったので県立美術館へ。

建物の雰囲気も含め、個人的には「お気に入り」の空間であるが、

悲しいほどに来館者が少ない。

「課外授業」とおぼしき子供たちの声だけが館内に響いている。

 

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富山はこういった「文化的施設」が分散しすぎて

観光客が行き来しずらい、というのもあるのかな、とも思う。

 

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県立美術館や高志の国文学館、民俗民芸村、ガラス美術館などを周遊するバスもあれど、

料金は700円とわりと強気で、本数は少ない。(一応路線や市電も使える)

実は市内電車・バスの1日フリーきっぷ620円を使えば

本数も多く効率よくまわることができるのに、

こういった案内はされない。

 

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時間になったので富岩運河水上ラインの乗り場へ。

先の便が中島閘門から折り返してきたところで、

この便には3人ほどしか乗っていなかったけど、

僕が乗船する便には15、6人と思ったより乗っていた。

 

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「ちょっと待って、まだ13人のお客さんが来ていない」

と出港前にごたごたがあったけど、

結局出港(笑)

 

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この運河沿いを歩いたことはあるが、

船から眺めればやはり景色が新鮮。

日差しは若干きついが、川面をなでた風が心地よい。

 

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男性ガイドさんの富山弁丸出しの案内も楽しいし

こうした肉声の案内があるだけで、

満足度は格段にアップするのよな、と個人的には思う。

 

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船はいよいよ中島閘門へ。

高低差2.5メートルの「水のエレベーター」を船で体験できるのは、

日本で唯一、とのこと。

船が閘門に入ると背後の扉が閉じられ、みるみる間に水位が下がっていく。

そして下がりきったところで前方の扉が開く。

 

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船は下流側に進んで進行方向を変え、再び閘門へ。

今度は水位が上がって前方の扉が開く。

 

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僕の隣にいたおじさんが

「これ、大雨降ったらどうなるんだ」と素朴な疑問を口にした。

ガイドさんいわく、閘門の隣にある水門で水量を絶えず調整している、とのこと。

なるほど。

 

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中島閘門の船着き場でいったん全員下船して、

操作室の見学。

ちょうどこの時、予約していた13人であろう、

小さな船がやってきたので、

まさに閘門を操作する過程を見ることができた。

 

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僕は片道だったのでここで離脱。

40分ほどのショートトリップであったが、

思いの外満足度は高かった、というのが正直な感想。

同時にもう少し乗ってほしいなあ、とも思う。

以前に乗った「スカイバス」と組み合わせたりすれば、

唯一無二の観光コースができそうな気がするのだけど、、、

 

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中島閘門からぶらぶら歩いていると、

ランドセルを背負ったままフェンスを乗り越える小学生、

というのを見かけた。

僕が子供の頃は何ら珍しい光景ではなかったけれど、

今となってはずいぶん珍しい光景だよなあ、

なんてことを思う。

彼の手元にはハンカチにくるんだ「いがぐり」があった。

 

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今回お邪魔したのは「竹の湯」さん。

積み上げられた薪と奥に見えるボイラーを見ただけでテンションが上がる。

そして「ここは100%熱いだろうな」とも思う。

 

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浴槽は奥に3つ、薬湯、ジェット、白湯と並んでいる。

先客は3人いて、

僕が身体を洗っている間に

爺さんが真ん中の浴槽に思いっきり水を足している。

爺さんが浴槽につかる、がすぐに出る。

 

その浴槽に浸かった。

目が覚めるような熱さで、思わず背筋が伸びる。

しかしながら徐々に心地よさに変わっていく。

 

同時にこの浴槽はさっき爺さんが水を足したものだよな、と思う。

 

左隣の薬湯はわりと「ぬるめ」だった。

しかし右隣の白湯は「熱い!」なんてどころの話ではないくらいに熱い(笑)

今まで入った銭湯で熱かったといえば

富山市内の「古宮鉱泉」と滑川の「塩湯」であったが、

比較にならぬほど熱い。

何せ、湯に手をいれるのも厳しいくらいなのだ。

 

最近、熱い風呂にも入れるようになったと思っていたが、

どうもそれは勘違いだったのかもしれぬ。

 

あー、でもスッキリ。いい湯だったなア。。。。

 

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「竹の湯」さんを出ると若干陽も傾き始めていた。

日中の暑さも和らぎ、何ともいい気分。

同時に、喉が乾いてきたなあ、とも思う。

 

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すると富山駅のコンコースではこんな素敵なイベントが、、、、

 

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そりゃ飲んじゃいますよな(笑)

 

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