梅雨入りしてるし図書館でおとなしく過ごそうと出かけたものの、
思いのほか天気はいいし、
そのうち崩れてくるだろうと思いつつ時折外を眺めていたが
なかなか崩れる様子もない。
うーむ、こんな日に屋内で過ごすのはもったいないのではなかろうか。
だんだんそんな気分になってきて、図書館を出ることにした。
よっしゃ、今日は気になってたラーメン屋さんでも行くべと富山駅へ。
あいの風とやま鉄道の電車に揺られて西へ向かっていると、
だんだん雲行きが怪しくなってきた。
そして越中大門駅に到着すると、
ポツリ、ポツリと雨が降り始めた。
うーむ、と思いつつ、
ま、珍しく傘も持ってるし、と歩き始めることに。
駅からほんの少し進むと
「大門赤湯鉱泉」の看板が見えてくる。
思い起こせばこの風呂の存在を知り、
入りに来たら廃業していた、というのが、
僕の徘徊のパターンと化している「昼飯」プラス「銭湯」のきっかけになったのだ、
そう思えば何だか感慨深いものがある。
大門の町中を西へ進み、和田川の手前で右折。
細い路地の先に「ラーメン」の幟が立っているのが見えた。
こちらのお店の存在を知ったのは地元のブロガーさんの記事を拝見したことによるが、
このあたりは以前もうろうろしていたはずなのに、
全然気づかなかった(笑)
メニューを眺めると「ラーメン550円」の隣に
「ラーメンランチ600円」とあった。
特に深く考えることもなく腰の低い親父さんにランチを注文。
ほどなくしてニコニコと愛想のいい奥さんが、
「これニンニクね」とお新香とともに出してくれた。
ほどなくしてラーメンとライスが配された。
スープにはうっすら脂が浮いており、
熱い、けど甘みの強い醤油味で何ともうまい。
そして全然冷めないから、額から汗が滲み出してくる。
ライスにはでんと「ふりかけ」も一緒に出してくれており、
「白飯+ふりかけ、やっぱサイコー」と内心思いつつ、
ひたすら食する。
そして、すぐ隣があいの風とやま鉄道の線路なもので、
開け放した扉から電車の走行音が聴こえてくる、というよりは響いてくる。
この音を聴きながら食すっていうのがまた旨さ倍増でねえww
いやはや、満足、ごちそうさまでした。
代金を支払うと「またお越しくださいね」と、
割引券までくれた。
ぜひぜひ近々再訪したいもの。
で、僕は集落の中から行ったから
「随分分かりづらいところだなあ」と思っていたけれど、
旧8号線に抜ける県道沿いにも看板と幟が立っており、
こちらからも入れたようだ。
なるほど。
若干青空も見えるが、
相変わらず雨は「ポツリ、ポツリ」と降ってはいる。
だが、傘をさすほどではない。
雨がひどくなれば大人しく富山に帰るつもりだったが、
たいしたことないか、と判断して高岡を目指した。
ただ、庄川を渡っていると雨がにわかに強くなってきた。
うーむ、どうすっか。
当初の予定では、この先にある「パラダイス」さんで入浴して、
高岡駅から帰るつもりでいた。
ただ、風呂上がりに雨の中歩くのも辛いよなあ、
ならもっと駅に近い松乃湯さんにすっか、
とパラダイスを過ぎて城東の交差点に差し掛かったあたりで雨はやんだ。
「・・・」
雨がやんだら今度は急に蒸し暑くなってきた。
日差しを避けつつ古城公園の中へ踏み入れると、
濃い緑の香りがした。
前回行きそびれた御旅屋セリオの屋上にも上がってみた。
やはりここで弁当を食べたかったなあ、と思う。
さ、よく歩いたし風呂にするべ、と松乃湯へ。
しかしながら煙突から煙が上がっている様子はない。
「・・・」
うーむ、素直に「パラダイス」に入ってくりゃ良かったかな。。。
ま、いいや、なら次へ行くべと中島湯を目指した。
するとポツリ、ポツリと雨が降り始めた。
そして、、、、
こんなことでめげてなるものかと次を目指す。
駅からどんどん離れていくような気がするけど、
まあ、いいや(笑)
金屋町は風鈴の音色がそこいら中に響き渡っており、
何とも涼しげだ。
いつかアパート暮らしを脱する日が来るなら、
風鈴をぶら下げた縁側でビールでも飲んでみたい。
内免湯にはのれんが掛かっていた。
それにしても、
歩いていける範囲内に次々と銭湯が現れる高岡はやはり素敵な町よな。
女湯側からは終始にぎやかな声が聴こえてくるが、
男湯に関してはずっと貸し切りだった。
光景としては寂しくもあるが、
何とも贅沢な時間だよなあ、と思う。
浴槽で温もっては水をかぶり、
浴槽で温もっては水をかぶる。
あー、スッキリ、生き返る、てな感じ。
やはり銭湯はいい。
内免湯を出ると雨もすっかり上がっていた。
心なしか気温も下がったようで、いい気分。
僕は汗をかかぬようにゆっくりと高岡駅に向かった。
で、富山駅に戻ると「駅市」をやっていた。
幾つもの店が並び、賑わいを見せていたが、
僕の視界に真っ先に飛び込んできたのは生ビールのお店だった。
そういや富山来たばっかりの頃、くいっと飲んだなあ……
今となっては長らく生ビールとはご無沙汰しているのだった。
美味そうに生ビールを飲んでいる男女が目に入る。
仕事帰りなのか、スーツ姿の若い兄ちゃんもいい顔をしている。
いい光景だなあ、と思う。
僕は、別に酒をやめた訳じゃないのだ、と思う。
なら、普通に飲めばいいではいいのだ、とも思う。
γ-GTPも今や正常値であるし、
医者に止められている訳でもない。
飲みたい、ああ、飲みたい。
けど、風呂あがりの今飲めば一杯じゃ絶対物足りないよなあ、とも思う。
15分くらい散々悩んだ挙げ句、
我慢して帰ることにした。