北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

名古屋市営地下鉄名城線・市役所駅〜ナゴヤドーム前矢田駅徘徊

名古屋の町をうろうろするようになって気づくのは

「案外神社やお寺が多い」ってことで、

都道府県別で調べてみれば神社の数は全国で4位であるが、

寺院の数は全国1位、神社・寺院の合計数でも1位であるそうな。

 

合わせて思うのは

「案外レトロかつ重厚な建物も多い」ってことだろうか。

有名なところでは市役所や県庁が挙げられるだろうけど、

橋や閘門などでも「おお」とつい見入ってしまうものが

そこいら中に点在していたりする。

 

中でも、大正11年に建設された裁判所が、

現在も「市政資料館」として公開されているとのことなので、

寺社巡りも合わせて訪ねてみることにした。

 

 

 

地下鉄名城線の市役所前で下車。

 

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地上に出て、市役所の建物をぐるりと回り込んだあたりに

旧名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所庁舎、

現在の市政資料館があった。

 

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一歩足を踏み入れると、その重厚さにただただ圧倒される。

 

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映画やドラマに出てきそう、と思ったけど、

実際にいろんな作品のロケで使われているそうな。

 

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この建物だけでも見応えがあるのだけど、

ユニークなのはかつての法定をマネキンを使って再現していること。

 

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さらにこんなところまで。。。

 

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こういったところでお世話になりたくはない、

と思う一方で

以前に刑務所の見学に行った時も感じたことであるが、

僕はかつて、本当に凄まじい空間に住んでいたんだなあ、

と改めて思う(涙)。

 

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この日の朝手にした

名鉄の駅に置いてあるフリーマガジン「Wind」で、

ちょうどこのあたり周辺を取り上げており、

諸願成就にご利益がある神社が近くにあるそうなので向かってみた。

 

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市政資料館から10分ほど歩いて七尾天神社に到着。

「Wind」には以下のように記されている。

約520年前に創建された神社。7つの尾を持つ霊亀が口に梅の小枝をくわえ、天神様菅原道真の像を背負って現れたという由緒があります。境内の池に安置される「七尾の霊亀」は人々を相応しい場所に導いてくれるといわれており、合格祈願や諸願成就にご利益があるとか。

 

七尾天神社から東に向かい、国道41号線へ出て北上。

富山までは250キロとある。

富山は雪景色、なんだろうな。

 

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名鉄瀬戸線の高架をくぐった先でさらに東へ向かう。

名古屋市内には数体の大仏様がいらっしゃるのだが、

そのうちのひとつ、北大仏を訪ねてみた。

 

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現地では「金色」の印象が強すぎたが

あらためてこうして写真で見ればなかなか端正なお顔でいらっしゃる。

 

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静かな住宅街に鎮座する大仏様とひとときを過ごせば、

汚れきった心も少しずつ浄化されていくような、

そんな心地よさがあった。

 

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北大仏からはさらに東へ。

この日の愛知県内は初の冬日となる冷え込みで、

歩けども歩けども、さっぱり身体が温もらない。

ああ、暖かい食べ物が食べたい、と思うが、

この日は日曜日ということもあってか案外店が開いていない。

 

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すっかり身体が冷え切ったところで、

大曽根駅近くの中華料理店に入った。

何人かの親父さんが生ビールをのみつつ、おかずをつまんでいる。

 

ああ、いいなあ、とは思うが流石に生ビールを注文する気にはなれずに、

台湾ラーメン青椒肉絲飯のセットを注文。

本当は生ビールでなくとも何か酒を飲みたいとは思うけど、

大真面目に最近飲めなくなりつつあるのよな(涙)。

 

 で、こちらの店の一品が「大ヒット」と呼べる一品。

心底ぬくもりました。

ごちそうさまでした。

 

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せっかく大曽根まで来たので、

JR中央本線名鉄瀬戸線の高架沿いにしばし歩いて

「金神社」を参拝。

こちらでは「銭洗い」ができるもので、

今日はかばんにジップロックを忍ばせてきている(笑)。

 

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さて、最後は銭湯に行ってシメとしたい。

金神社の近くにも1軒銭湯があるのだけど、

まだ開湯時刻前であったので、

さらに東へ向かった。

 

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今回お邪魔したのは「大幸温泉」さん。

「大幸」とはこのあたりの地名らしいが、

神社や寺院をめぐった後に「大幸」とは何とも縁起が良さげな流れではないか。

 

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で、僕みたいな若輩者がいうのも何であるが、

こちらの番台のおばあちゃんが何とも可愛らしいといいますか、

何といいますか。

一気にファンになりました(笑)。

 

先客は4人ほどでどことなくのんびりした空気が流れている。

浴槽は中央にあり、白湯、バイブラ、ジェット、電気と4つに仕切られている。

寒かったもので出なかったけど露天風呂まである。

 

ぬるめのバイブラで冷えた身体を温め、

その後白湯に身を投じれば、

熱い、けど気持ちいい。

足や手のつま先にどくどくと血液が流れていくような感じがする。

 

何度か書いてることだけど、

若い頃はさっぱり親父さんたちが熱い湯に入りたがるのかさっぱり理解できなかったが、

最近はすっかり熱い湯がお気に入りになりつつある。

単に年をとったと言えばそれだけの話であるけれど。

 

そしてこちらの銭湯、

雰囲気も湯温もサイズ感も自分に何ともしっくりくる。

芯まで温もって大幸温泉を後にした。

 

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大幸温泉はナゴヤドームにもほど近い場所にあり、

通りに出ると高架橋をガイドウェイバスが駆け抜けていく。

僕はナゴヤドーム前矢田駅から名城線の電車に揺られて帰路についた。

 

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