酒を飲まなくなってかれこれ3週間。
そもそも、どうして僕がどうしようもない酒飲みになったかと考えてみれば、
朝早い仕事ばかりしていたので早く寝る必要があった、
住み込み生活が長かったので夜の先輩、同僚との付き合い、
といった点があったのだけど、
今となってはともに関係ない話といえるのが飲まずにいられる要因かもしれない。
夜眠れなくなるのでは、なんていう不安もあったけど、
寝る前にパジャマに着替える、スマホを布団に持ち込まない、
という2点を守っているだけで朝まで熟睡であったりする。
また、相方いわく僕は酒を飲みすぎるといびきがひどいらしいけど、
それもないから最近は快適とのこと(笑)
そんなこんなで割と体調も至って良好なのだけど、
今の状況を維持するためには何らかの目に見える成果がほしいところ。
目に見える成果としてわかりやすいのは「γ-GTP」の数値であろう。
かつては400オーバーで医者にめちゃくちゃ怒られたこともあれど、
ここしばらくは100前後で落ち着いているがそれでもまだ基準値以上である。
ぼちぼち、基準値に収まっているのではなかろうか。
で、この数値はわざわざ健康診断などに行かなくとも、
献血に行けば数日後に結果が送られてくる。
そんな訳で前日のうちに献血を予約して、
その前に飯を食べに行くことにした。
目指すは高岡。
あいの風とやま鉄道のホームに上がると4両編成の電車が止まっていたが、
扉は閉まった状態だった。
「?」となっていると、前寄り2両が回送で、後ろ寄り2両が金沢行きらしい。
うーむ、運用の都合なんだろうけど複雑怪奇なことをやってるなあ、、、
高岡で下車して万葉線乗り場へ。
乗り場にはこんなチラシが。
万葉線はとにかく少しでも乗ってもらおうという心意気が感じられるのが感心するところ。
富山市内の某社にもぜひ見習ってほしい(笑)
アイトラムに揺られること10分で広小路に到着。
今回お邪魔したのは広小路電停の目の前にあるこちらの建物、
高岡警察署。
別に悪いことして呼び出しくらった訳ではないです、
昼飯食べに来ただけです。
先日、グーグルマップで食堂探しをしていたら、
たまたま出てきたもので早速来てみた次第。
食堂は右手の白い建物にあるそうな。
警察署といえばカツ丼でしょ、てな感じで、
めちゃくちゃ愛想のいいおばちゃんにカツ丼を注文。
食堂に愛想のいいおばちゃんがいるだけで、
僕の好感度は9割くらい上がる。
僕は高岡警察署に世話になったことは幸いにもなけれど、
高岡警察署勤務の方に世話になったことはある。
20代前半の頃、
僕は夕暮れ時に富山の新富町のあたりを駅に向かって歩いていた。
その時、向かいからいかついスーツ姿の男性3人組がやってきたので、
僕は「絶対にやばい人たちだ」と本能的に目をそらし、道を避けた。
するといきなり手をつかまれたのだ。
本当に小便が漏れるかと思うほどにびびったけど、
その方は山にもちょくちょく現れる警察官の方だった。
「何しよんよ、飲みにいくぞ」とその方は言った。
あとの2人はその方の同僚、すなわち警察官であったのだけど、
1人は年配のベテランさんといった感じで、
1人はまだ若くて従順な部下、そんな印象。
当然のことながら僕は面識がない。
でもなぜか一緒に飲みに行くことになって、
何軒かはしごしたところまでは覚えているが、
そこでぷっつり記憶は途切れ、
気づけば朝で布団の中にいた。
で、そこは一軒家の和室であったのだけど、
まったく記憶にない家である。
そこに一緒に飲んでいた若い警察官の方が現れた。
スナックで酔いつぶれた僕はこの方の家に泊めてもらったらしい。
そんでもって奥さんに朝飯まで食べさせてもらったのだけど、
当時の僕は高岡に住んでいて、
その方も高岡署勤務だったかで結局高岡駅まで送ってもらったと記憶している。
いつか再会する機会があればと思っていたが、
気づけばはや四半世紀、、、
なんてことを考えていると「おまたせしました」と声が掛かった。
この丼が思った以上にでかく、かつ重い。
丼を持って「重い」と感じたのは滑川のレールハウス以来ではなかろうか。
でもって卵のとじ具合も出汁の加減もなかなかいい。
取り調べの段階でこんなカツ丼が出てきたら、
ついつい余計なことまで喋ってしまいそうな、そんな気がしなくもない(笑)
目の前の棚にはシャンプーや洗剤や便箋といったものが並んでおり、
そういったものを眺めながらカツ丼を食すというのもなかなか味わい深いものがあった。
うー、うまかった、満腹、満腹。
わりと早い時間からやってるようだし、
ぜひ他のメニューもためしてみたい。
ごちそうさまでした。
銭湯が開くまで時間があったので、古城公園内をうろうろしつつ、
博物館を覗いてみたら古い高岡の地図があって
「競馬場」などと記してあった。
今の新高岡駅の近く、市場のあたりだろうか。
昔の地図を眺めるのはやはり楽しい。
今回のひとっぷろは久しぶりに「パラダイス」に。
前回の記事で東洋健康ランドのことを書いたら
「風呂のプールっていいよな」となって、
よっしゃ、次は「パラダイスに行こう」となっていた次第。
別に泳ぐ気はないけれど(笑)
広めの浴槽でしっかり温まってからプールへ。
ふと「これはプールではなく水風呂ではないのだろうか」
なんてことも考えたが、水風呂は別にあるからやはりプールなんだろう。
水温も決して「冷たい」わけではないもので、
今の時期でも何とも心地よい。
すぐとなりに個室状の小浴槽もあるので、
交互につかれば身体中の淀みがスッキリしてくる、
そんな気がしてくる。
そしてプールの開放感が最高でねえ、、、、
これぞパラダイス、
おじさんなのに何だかわくわくしちゃうのよな(笑)
やはりパラダイスは僕にとってのパラダイスだった。
またこよう。
当初の予定では氷見線の越中中川駅から列車で高岡駅に戻るつもりだったけど、
まだ早かったものでそのまま歩いて高岡駅へ向かい、富山に帰った。
何度か書いてるかもしれないけれど、
富山駅の魚津方面のりばの電車の停止位置、何とかならぬものか。
2両編成だとあまりにも前よりに止まるので、
下車した大半の客はホーム中寄りにあるエスカレーターを使わずに前寄りの階段を使っている。
金沢方面はわりとバランスのいい場所に止まるもので不思議で仕方ない。
この後、献血をやって、ダイエットがてら歩いて帰ろうと、
駅前から神通本町に向かう片側2車線の通りを歩いていた。
すると信号のない横断歩道を女性2人組が渡っている。
だが1人はクルマが止まらないもので、中程で立ち止まってしまう。
1人は気にせず歩いてやってきたクルマがブレーキを踏んだ。
「歩行者優先なんやから気にせんでえんやって!」
と渡り終えた女性は言って、
続けてなぜか僕を見て
「なあ、おっちゃん」と言った。
うーむ、子供におっちゃんと言われるならまだしも、
自分とそんな年もかわらないであろう女性に「おっちゃん」と呼ばれるとは。
僕が仮に見知らぬあなたに同意を求めるのなら
「お姉さん」くらいは言うだろう、とは思ったけれど、
「そうですね」と作り笑いを浮かべて僕は家に向かった。
この数日後、献血でやった血液検査の結果が届いた。
数値は「49」ついに基準値に。
さ、これで安心して酒が飲める(笑)