北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

京阪電鉄京津線、石山坂本線徘徊

毎日暑いし六甲山で涼んでから有馬温泉でも行くかなあ、

と思っていたけれど、

調べてみると六甲ケーブルは故障のためかれこれ1カ月近く運休中。

(バス代行はあるとのこと)

 

 

僕は7月16日にこのルートで有馬温泉に行ったのだけど、

(朝から延々と飲んでたので記事にはしてない)

まさに「ミニアルペンルート」みたいな感じでなかなか楽しくて、

ぜひ再訪したいと考えていた。

ところが22日夕、点検中に台車に亀裂が見つかり、運休。

8月9日には「再開時期は未定」との報道が。

 

何はともあれ安全第一、

一刻も早い再開を願っております。

 

 

 

京阪電鉄京津線の電車は京都の山科から山越えをして滋賀県大津の市街地へくだっていく。

日本全国好きな路線は多々あるが、

「山に挑む」って感じの路線はひときわ好きで、

京阪京津線もそのひとつ。

 

 

関西だと神戸電鉄湊川鈴蘭台間とか、

南海高野線の橋本ー極楽橋間とかもただただ好き。

目を閉じてフランジ音聴いてるだけで顔がにやけてくる。

 

 

びわ湖浜大津駅に到着。

この周辺には商店街もあるし、

食べ物にも困らないであろうと歩き始めた途端に土砂降りの雨となり、

慌てて駅へ引き返した。

うーむ、以前にこの路線を訪ねた時も雨に降られた記憶があるぞ(涙)

 

 

ま、いっか、今日はフリーきっぷだし雨がやむまで電車に乗ってよう。

やんでから徘徊すればいいべ、と割り切って近江神宮前行きの電車に乗車。

大津市役所前をすぎると晴れ間も見えじはじめ

この駅周辺なら食べ物屋さんにも困らぬだろうと京阪大津京駅で下車。

 

 

ところが、駅近くのいくつかのお店はお盆休み。

イオンまで行けば何か食えるか、と歩き出したら、

営業中の喫茶店があった。

ありがたや、ありがたやと入店。

 

 

広い店内は「ザ、昭和」って感じ。

地元の方らしき数人の爺ちゃんが談笑してて、

向かい合った老夫婦が無言のまま(たぶん)食事がくるのを待っている。

 

愛想のいい店員さんに唐揚げ定食を注文。

待っていると、老夫婦の奥さんのもとに海老フライ定食が運ばれてきた。

めちゃくちゃでかくて美味そうである。

旦那さんのもとには焼きそばが配された。

2人は声を交わすこともなく、淡々と食べている。

そんな様子をちら見しつつ、

まあ、うちも似たようなもんか、とも思う。

 

 

自分のもとに唐揚げ定食が配された。

平皿に盛られた白ごはんはてんこ盛りで、

「ご飯、これで足りるかな」と店員さんが笑う。

間違いなく、ここはいいお店だよな、と思う。

唐揚げはボリュームたっぷり、揚げたてアツアツ、

添えのきゅうりは飾り包丁が入っており、

料理人の美学が垣間見える。

 

あー、ただただシアワセ、ごちそうさまでした。

 

 

石山寺行きの電車に乗り込んで三井寺で下車。

併用軌道沿いを歩く。

それにしても、車を運転中、

前知識なしにナビなどでこの道に誘導されたら、

間違いなくビビるだろうな、と思う。

 

 

びわ浜大津から京津線の電車に乗って1駅、上栄町で下車。

いつしか青空が広がり、徐々に暑くなってきた。

アーケードの商店街をぶらぶら歩いて島ノ関から石山坂本線の電車に乗った。

 

 

京阪膳所で下車。

膳所本町に向かう道中にあるのは「都湯」さん。

京都や滋賀では若手のグループが銭湯の再生に取り組んでおり、

「都湯」さんもそのひとつ。

今回は時間の関係で同じグループが経営する、別の銭湯を訪ねるつもりでいる。

 

 

あまりにも暑いので水分補給www

 

 

膳所本町から石山寺行きの電車に乗って唐橋前で下車。

周辺をぐるりと回ってから、

今回の目的地である「容輝湯」さんにお邪魔した。

 

 

めちゃくちゃ古風な建物の番台に、

めちゃくちゃ愛想のいい、金髪の若い女性が座っている。

そして、僕が入るのと同じタイミングで、

自転車でやってきた高校生くらいの少年がいたのだけど、

その少年も1人で入ってきた。

若い子が数人でスーパー銭湯に来てる、という光景なら多々お見かけするが

1人で純粋な銭湯に、というのはなかなか珍しいのではなかろうか。

 

浴室内は明るく、ボディソープ、シャンプーも完備。

仕切壁には「容輝湯通信」なる壁新聞が張り出されており、

ついつい読んでしまう。

 

そしてサイコーだったのは「冷たすぎない水風呂」。

夏限定らしいけど、設定温度が絶妙で、

暑い日に川に飛び込んだような心地よさがあった。

 

そして何よりも感心したのは、

脱衣場に「非常災害時用のボックス」が備え付けてあったこと。

仕事中に地震が起きたら、とか、

運転中に地震が起きたら、とかならこれまでも意識したことはあったけど、

風呂入っている時、それもシャンプーしているような時、

かつ素っ裸で、みたいな状況はこれまで意識したことがなかったので、

これはめちゃくちゃいい視点というか取り組みだなあ、と思った次第。

 

容輝湯さん、めちゃくちゃいいお湯と空間でした。

 

 

帰りは石山駅までぶらぶら歩き、

途中で缶ビールをぐびりとやって、

いい気分で姫路行きの新快速に乗り込んだ。

(相変わらず寝過ごしそうになったのはもはやお約束。。。)