岐阜県白鳥のコテージで一泊した翌日、
一同で郡上八幡へ向かった。
お目当ては「食品サンプル」作り。
食品サンプルとは何ぞやと言えば
飲食店の店頭でよく見かける「↓これ」だ。
制作体験ができるとのこと。
サイト「岐阜県雑学」に以下のような記述がある。
郡上八幡 は食品サンプルの生産量日本一で、全国シェアの約60%を占めています。 飲食店などで目にするサンプルの半分以上が岐阜県で製造されていることになりますね。 では、なぜ岐阜県の郡上八幡で食品サンプルの製造が盛んに行われているのでしょうか? 知っている人は、おそらく郡上市民か、相当なマニアの方でしょう。 実は、食品サンプルの生みの親・岩崎瀧三さんは、郡上八幡の出身なのです。 そのことが、きっかけで郡上に広まっていき、今では郡上の重要な地場産業となりました。
ここでは岩崎瀧三さんに敬意を表し、
「サンプルビレッジ・いわさき」さんを訪ねた。
(要予約です)
入り口で思ったのは、
案外良心的な値段で体験できるんだなーってことだ。
一度でも飲食業に携われた方ならご存知かと思うが、
食品サンプルそのものは案外いい値段がする(笑)
連休中ということで館内は凄まじい人だった。
受付のホワイトボードを見れば予約で埋め尽くされている。
まずはコース選びから。
この日は連休中ということでメニューが天ぷらとレタスだけであったが、
普段はスパゲッティやラーメンも挑戦できるらしい。
私は天ぷら1品、レタス1個を、
相方は天ぷら3品のコースにした。
それぞれ800円。
天ぷらの「具」は上記からチョイス。
これに衣をつけることを「体験」できる。
早めに着いたので、
先にやっている方の作業をチラ見しながら予習。
ついつい自分の手が動く。
しばし待って体験開始。
まずは係の方がお手本を見せてくれる。
まず、液状の蝋を湯の中に垂らす。
「30センチくらいの高さから落とすのがポイント」
であるらしい。
おお、天ぷらの衣に見える!!
で、エビをくるんで余分な衣を落とし、
水でしめれば海老天の完成。
「おお!」と男衆の歓声が上がる。
野菜も同様だが早すぎて写真ぶれまくる(涙)
うーむ、まあ何とかなりそうな気もする。
続けてレタス。
白い蝋を膜状に伸ばし、
緑の蝋をブレンド
湯に沈めて
ぴろりと返す
くしゅくしゅっとあまり力を入れずに丸めれば、
おお、レタスそのものではないか!
包丁でカットすれば、
完成!
再びオヤジどもから「すげー!!」と歓声があがる。
対して女性や子供は案外冷静である(笑)
で、体験開始。
簡単そうに見えて、案外と奥が深い。
天ぷらなんて気を抜けばすぐ「駅そば」みたく
衣ばっかりの天ぷらになってしまう。
あーでもない、こーでもないと突っ込みいれまくり。
女性や子供は真剣だが、
オヤジどもはみんないい顔をしている。
普段パソコンばっかり見ていて
「モノ作り」なんて行為から遠ざかっているせいか、
正直言ってめちゃくちゃ楽しい。
他の家族連れなんかを見ていても、
オヤジが一番楽しげにやってるようであった。
そうだよな、
女性だと普段から料理をしたり、
裁縫をしたり日常的に「つくる」という行為をやっている。
子供も図工の時間などで色々作ったりしている。
こういった「もの作り」体験に最もハマるのは
大人の男たちなのかもしれない。
で、これが私達の「作品」
しっかしまあ、
レタスと天ぷら、つうのも不思議な組み合わせではある(笑)
ここではプロの作品も「鑑賞」できる。
どれもこれも芸術品だ。
今度は是非スパゲッティや寿司にも挑戦したいと思う。
さて、みんなと別れた帰り道、
どっかで飯でも食って帰ろう、
そんな話になった。
ドライブインがあったもので
休憩がてら立ち寄ってみたが
やたら混雑していて殺伐とした空気に満ちていた。
行きに寄った道の駅九頭竜は、
やはり人で溢れかえっており、
近づくことさえ困難に思われた。
続いて入った食堂は、
ゴールデンウィーク対策なのか
メニューが5品しかない。
結局私達は福井まで帰り、岩本屋に入った。
珍しく相方が
「運転お疲れさま。飲んでいいよ」と言ってくれた。