三国駅前の歩道橋で電車を眺めていたら、
「こんにちは」と中学生の男の子が挨拶してくれる。
三国に対する好感度がさらに上がる。
やはりまた来ようと思う。
三国からは98系統海岸線で
越前海岸沿いの和布(めら)を目指す。
全線走破するのは一日わずか2往復。
にも関わらず、
13時20分発のバスに乗り込んだのは
私を含めて2人だけだった。
海岸線とはいうものの、
黒目バス停で1人が降りていくと、 バスは貸し切りになった。
週末とはいえ、どのバスも客の少なさが気になる。
三国から30分弱で終点の和布に到着。
ここからは10系統鮎川線の始発である小丹生を目指すが、
乗り継ぎにはしばらく時間がある。
集落を抜けると海に出た。
海岸沿いの遊歩道を歩いたが、
観光客の姿は皆無であり、
見かけたは数人の釣り人だけだった。
きちんと整備された遊歩道が、 何だか寂しく見えた。
ビールの1杯でも飲みたい気分だった。
しかし辺りには食堂はおろか、
商店のひとつも見当たらない。
私はやってきたバスに乗って小丹生に向かった。