先日、男3人でラーメンを食べに行った。
そのラーメン屋に行きたいと言ったのは僕以外の2人で、
僕は正直言ってそこのラーメンがあまり好きではなかったのだが(笑)
多数決でもないが、まあ、行った訳だ。
で、僕はノーマルのラーメンを頼み、
1人は塩ラーメンを、
1人はつけ麺を注文した。
しばし待つと3つのラーメンがほぼ同時に運ばれてきた。
とりあえずスープを一口。
うーむ、何だか刺々しい。
ま、味覚なんていうのはその日の体調によっても変化するもんだろうし、
何はともあれ年齢的なものもある。
最近やけに「加齢」を感じることは多々ある。
すると塩ラーメンを食べていた男が
「うーん、おかしい」などと言う。
つけ麺を食べていた男は
「この店ってほんと作る人によって味が違うのよな」
などと言い「今日は大丈夫だけど」と続けた。
「おぬしらが来たいといって来たンだろうが、、、」
と、言いたくなるのをこらえて僕は黙々とラーメンを食べた。
すると、
「春江のアミ(ショッピングセンター)の近くにすんげえウマイ塩ラーメン食わしてくれる店あるンですけど、行ったことありますか」
塩ラーメンを食べていた男が言った。
「ない」と応えたら
「いや、ほんと、マジでおすすめっす」とも言う。
それなら今日行けば良かったのに、、、、(笑)
で、それから妙にその塩ラーメンのことが気になっていた。
アミの通り沿いなら車で行くかな、
そんな思いで店の場所を確認してみれば、
ちょうど中間地点あたりにある。
よし、久々にフェニックス田原町ラインにでも乗って
塩ラーメンを食べに行こう!
そんな思いで僕は意気揚々と出掛けた。
水曜日の午前中のこと。
福井駅から市役所前駅へ向かう。
市役所前駅は改良工事真っ只中で下り線のホーム仮設のホームになっており、
かつてのホームはすっかり姿を消していた。
そんでもって「あれれ」となったのが上り線。
僕はてっきり上り線も仮設ホームを設けて
現在の場所に新たに作るのかと思っていたが、
横断歩道の北側ではちゃんとした基礎工事を行っていた。
従来の市役所前駅のホームは横断歩道をはさんで
上りホーム、下りホームが互い違いの位置に配されていた。
(配線図はウィキペディアより)
さらにこのホームの間に渡り線があって、
福井駅から武生に向かう電車は、
横断歩道の北側にある下りホームで折り返し、
渡り線を通って上りホームへ、そんな流れになっている。
現在の工事の様子を見ていると、
完成後は上り、下りとも向かい合う位置になるということか。
そうなれば渡り線の位置もずらすのだろうか、
などとあれこれ考えるのは楽しい。
ただ、きれいになるのは嬉しいのだけど、
残念極まりないのが地下道からの直結がなくなったことで、
これまでは福井駅から市役所前駅まで、
雨が降ってもほとんど濡れることなく来れただけに、
そのあたりは非常に残念な点ではある。
さ、ぼちぼち列車がやってくる時間だ。
この時間はキーボではなくフクラムのはず、
果たして何色が現れるやら、と思っていたら、
現れたのはまさかの「770形」だった。
「・・・」
しかしながら考えてみれば、
僕はまだこの車両で鷲塚針原まで行ったことがないのだった。
これはこれで貴重な体験のような気もしなくはない。
ただ車内は気の毒なほど空いており、
田原町を過ぎると貸し切りになった。
途中乗降は一切ないまま770形電車は九頭竜川を渡り、
鷲塚針原駅に着いた。
市役所前駅からの所要時間は18分で運賃は390円。
せめてもう一駅伸ばしてエンゼルランドに行けるようになれば、
とか、
さらに免許センターの近くに駅を設けるとか、
色々考えてしまうけどなかなか難しいンだろうな、、、
鷲塚針原駅からラーメン屋を目指して歩く。
集落を抜けると一面緑の田園風景が広がった。
この日は幸いにもそれほど暑くもなく、
吹き抜ける風も何とも心地いい。
通りに出る直前に自動車学校があった。
そういや先日甥っ子もついに自動車免許を取得したらしい。
乗ってみたいような、
いや、やっぱ怖いような(笑)
通りに出て少し春江方面へ向かえば目指すラーメン屋は現れた。
「真竜ラーメン」とある。
この時点で11時半をまわっていたが、
店のまわりは何だかガランとしていた。
そして店先には「定休日」の文字。
「・・・」
すぐ隣に8番らーめんもあったのだが、
8番もまた先日食べたばかりだった。
何もここで食べなくても、家から歩いていける場所に8番ならある。
うーむ、どうするか。
アミのあたりまで行けば色々店ならありそうだけど、
いまいち歩く気力がわかない。
森田駅方面に向かえば何かあるかな、とおも思ったが、
いまいちよく分からない。
はてどうしようか、と思ったら、
真竜ラーメンのまさに真向かいに
「洋食屋のカレー」なんていう看板が見えた。
「街の洋食屋さん すかーい」とある。
「俺はラーメンを食べに来たのだよな」とは思いつつ、
「洋食屋のカレー」という響きに惹かれて入店してみた。
外観はカフェみたいだったけど、
中に入ると本当に歴史ある「洋食屋さん」って感じ。
ランチョンマットの上にスプーンまでセットされている。
ビーフカレーのセットを注文。
ライスの大盛りは無料で、スープは2種類から選べるとのこと。
待っていると男性2人組が入店してきた。
「真竜休みってありえんし」なんて言っている(笑)
ほとんど待つこともなくカレーが供された。
こげ茶色の、いかにも濃厚なルーがたっぷりかかっている。
一口食べると、ああ、丁寧に作ってるカレーだな、って思う。
辛さはさほどでもなく、肉の旨味が口いっぱいに広がる、
まさに洋食屋さんの味。
ピリ辛のスープもなかなかオツな味だった。
たまにはリッチな気分でカレーを食するのもオツなもの。
今度はカツカレーでも食べに来よう。
ごちそうさまでした。
森田駅を目指してぶらぶら歩く。
ほどなくすると、森田駅に隣接するマンションが見えてきたので、
そこを目標にして歩く。
そして森田駅が近付くと、だんだん?となってきた。
田んぼを挟んで目の前に森田駅は見える。
だが駅舎は反対側のようで、こちら側に入り口はない。
北陸線の線路を見渡してみても、踏切らしきものはない。
げげげ、どうやって駅に行けばいいのだ、、、、
余裕を持って出てきたつもりだったが、
だんだん焦ってきた。
絶対に乗り遅れる訳にはいかない。
南の方に目をやると、田んぼの中から車が現れるのが見えた。
良かった、あそこで線路の反対側に行けるということか。
とはいえ大回りになることは間違いない。
無事に森田駅に到着。
この駅には確か以前も来たような、、、、、
そうそう、敦賀から酔っ払って乗って、
福井で寝過ごしてここまで来ちゃったのだ(汗)
2両編成の福井行き普通列車はずいぶん混んでいた。
今日は随分遠くまで行った気分でいたけれど、
列車はわずか5分で福井駅に到着した。