北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

あいの風とやま鉄道・東富山駅〜富山ライトレール・競輪場前駅徘徊

こないだ高崎を訪ねた際、

ちょうど一年ぶりに僕を見た友人の奥さんは

「いやー、四ツ葉くん、貫禄ついたねー」と言った。

「それは単に太ったということでしょうか」

と僕が問えば、

「いやー、そうじゃないよー、去年までガリガリすぎたんだよ。今くらいでちょうどいって」

との答え。

 

タバコ税を納めることを拒否し始めてから約5ヶ月。

一時期落ち着いていたにも関わらず、

また体重が増加しているのは事実だった。

 

さらに先日家で風呂に入ろうとしたら

相方が「昔は一応フッキンらしきものもあったのにね」

と冷たい視線を投げかけられた。

 

「ダイエット」そんな言葉が頭をよぎる。

僕はここしばらく、恐ろしくて体重計に乗っていない。

 

 

 

「ダイエットしなきゃな」とは思いつつ、

週に一度の徘徊時くらいは好きなものを心ゆくまで堪能したい。

 

今回は「からあげ」「カツ丼」「カレー」と並び、

大好物である「クリームコロッケ」を食べに行こうと思う。

(総じてカロリー高めですな。。。)

 

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しかしながら富山でクリームコロッケを提供している店を僕は知らない。

そんなもので某サイトで富山市、クリームコロッケと入力して検索、

駅から歩いて行ける範囲で、、、、と探していたら良さげなお店を見つけた。

目指すは東富山駅

 

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東富山駅で下車したのは初めて。

よくよく考えたら、富山には

富山駅」「西富山駅」「東富山駅」「南富山駅」があるけど、

「北富山駅」はないのよな(笑)

駅前には何とも渋い佇まいの商店が。

 

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不二越」の工場に挟まれた道路を進むと、

目指すお店が現れた。

「喫茶・レストラン ローゼ」とある。

入店したのは11時前と早かったもので、

まだ食事はできないかもな、なんてことも思ったが、

感じのいい店員さんは「大丈夫です」とのこと。

 

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一応メニューをめくって「クリームコロッケ定食」を注文。

注文した後にもさらにメニューをめくっていたら、

「サーモンの黄金焼き」とか「煮込みハンバーグ」とか、

いろいろ気になるメニューもある。

先に「クリームコロッケ」と決めといて良かった。

こんなメニューを見たら何を食べるかで10分くらい悩んでしまうだろう(笑)

 

ほどなくしてクリームコロッケ定食が配された。

見るからにボリュームのあるクリームコロッケが3つ、

でん、でん、でんと配されている。

 

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ご飯の上にのっけて頬張れば、

濃厚なホワイトソースの旨味が口いっぱいに広がった。

「ああ、シアワセだなあ、、、、」

と口には出さぬがしみじみ思う。

 

そして特筆すべきは「お味噌汁」が美味しかったことか。

こういったところに手を抜かないお店って好きなのよな。

 

何だか鯖江の「マーシン」さんに出会った頃と同じようなヨロコビを感じた。

ごちそうさまでした。

また来ます。

 

 

 

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帰路はライトレールを利用するつもりであるが、

「ローゼ」さんからまっすぐ西へ向かえば「蓮町駅」であるが、

せっかくだから海でも眺めていくべと岩瀬を目指す。

 

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道中に小さな神社があり、

何となく足を踏み入れてみると「爆心地」という石碑が立っていた。

隣に掲げてあった案内には以下のように書かれていた。

 

昭和20年 世界初の原子爆弾の模擬爆弾の跡地

終戦間際の昭和20年(1945年)7月20日朝8時過ぎ、突然「B29」が飛来して、市の北部で基幹産業の工業地帯に3発(当地の他・森地内・下新地内)の爆弾を投下されました。

後に解ったことですが、後に広島・長崎に投下された、世界初の原子爆弾の模擬爆弾であること、当初は新潟もその候補地であった為、気象条件も似た富山が選ばれ、時間帯も朝に設定されていたとのことです。

その為、当地域では、通勤途中の十数人が犠牲となられ、また負傷者も多く出ました。
当町内では、奇跡的に犠牲者はありませんでした。

しかし、家屋にも消失した家、屋根も床も抜け落ちただけの家や半壊の家が多く出ました。

又、遠く離れた「小学校」の南向き窓ガラスはすべて割れ、破片も屋根・床を貫通していたようです。又、工場のスレートも多く破損しました。

その爆風の威力は、田んぼの稲もまるで刈り取ったかのように、根元から綺麗に何處かに消し飛んでしまったと、翌日の新聞が報じています。

跡地には、大きな窪地ができ、数年間に亘り直径15メートルを超える池となり、筏を浮かべることもできました。

これは、長崎に投下されたものと同じ形状であること・色合いが黄褐色であり「パンプキン」と言われていました。

 

長らく富山に住んでいるけれど、

僕が知ってる富山っていうのはごくごく一部分にすぎないんだなあ、

なんてことをぼんやり思う。

 

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富山市北部を東西に貫く国道415号線を横断すると、

にわかに甘い香りがする。

へえ、こんなところにパン工場があるのか。

あまりにいい香りだったので、

さっき食べたばかりなのになぜか食欲がそそられる。

 

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ライトレールを横断して岩瀬のまちなかへ。

平日ということもあってか、

まちは静まり返っていた。

 

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展望台へ。

中高年の男女が「エレベーターはないのか、まだか、まだか」とブツブツいいつつ階段を登っている。

ただ1人はそうそうに脱落したようで、

「こんなとこ登れるか」と半分キレたような表情を浮かべている。

別に怒らなくても、、、(笑)

 

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富山といえば「海」の印象が強いかもしれないけれど、

富山市の南部に住んでいると海とは本当に縁遠い。

恐らく海から遠く離れた山小屋にいた時の方が、

毎日富山湾を眺めていたなあ、なんてことを思う。

 

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カナル会館の近くで鉄橋を渡るポートラムを眺め、

この場所からなら岩瀬浜の駅より競輪場前の駅が近い、

そんなことを看板で知って競輪場前駅へ向かい、

ポートラム富山駅に戻った。

 

で、下車しようとしてICカードをタッチしようとしたら、

地鉄の「ecomayca」ではなく北鉄の「Ica」であって、

慌てて財布を見ればさきほどあいの風で使った「Suica」が出てきて、

(以前も同じことをやらかしている)

めちゃくちゃ焦る(涙)

 

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もはやどうしようもないことは百も承知だけど、

何とかしてほしい(笑)

 

駅からはバスに乗ろうと思っていたけれど、

友人の奥さんの「貫禄ついた」って言葉と、

相方の冷たい視線を思い出し、

ぶらぶら歩いて家へ帰った。