北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

紀勢本線・御坊駅、和歌山市駅徘徊

朝、目覚めると太ももがパンパンに張ってた。

前日に須磨アルプスを縦走してきたのだけど、その後遺症であろう。

 

 

年も年だし、無理せず今日は一日家で過ごすか、と思ったが

青春18きっぷが一コマ余っている。

この日の天気予報は晴れ。

18きっぷは翌週末まで使えるがここのところの天候を考えると、

今日使っておいた方が良いかもしれぬ。

よたよたと布団を抜け出して西明石駅へ向かった。

 

 

 

 

紀勢本線の普通電車は南へ向かっている。

和歌山より南に向かうと一気に南国ムードが高まり

「旅に出てる」って気になってくるのが嬉しい。

終点の御坊に到着。

 

 

外に出ると南国の日差しが照りつけており、恐ろしく暑い。

明石や神戸とは暑さの質が全然違うよなあ、と思う。

最近、日傘を使うようになって通勤も徘徊もすっかり楽になっていたけど、

この地においては日傘をさしていても暑い。

 

 

御坊を訪ねた最大の理由は紀州鉄道の存在。

長らく、というか自分の中では未だに「日本一短い私鉄」という印象だったが、

現在は千葉県の芝山鉄道が営業距離の上では最短とのこと。

 

 

当然、真っ先に乗車したい気分であったが、

僕がのってきた列車からの接続はあまりよろしくなかった。

そんなもので、帰り道に西御坊から乗車するつもりでいる。

 

 

学門駅。

すぐ隣に和歌山県立日高高校と附属中学校の裏門があるから

こういった駅名になったそうな。

 

 

紀伊御坊駅の隣にかつてこの路線を走っていた車両が保存されていたが、

会社の事務所?のようなプレートが掲げられていたので、

道路側から見上げた。

何となくだけど自分の中で紀州鉄道といえばこの車両、のイメージが強いが、

2009年には引退していたとのこと。

 

 

紀州鉄道では唯一の有人駅、紀伊御坊駅

駅舎内には「らしくない」応接セットが。

 

 

さらに進むと市役所前駅。

目と鼻の先に御坊市役所がある。

 

 

よその県へ出かけて、その土地「らしさ」を感じることができるのが

政治家のポスターであったりする。

そっか、和歌山といえば二階俊博さんだよなあ、と思ったけど、

二階さんは出身もここ御坊であり、

さきほど通った学門駅の前にあった日高高校が母校であるそうな。

 

 

西御坊駅の近くにあった食堂で中華そばとスタミナ丼のセットをいただいた。

 

 

前回、和歌山市内でラーメンを食し、今回は御坊で食した訳であるが、

和歌山ラーメンというのはかなり自分好みだよなあ、というのを実感しつつある。

ラーメンのスープは一滴残らず、

丼の米は一粒たりとも残さず完食。

ごちそうさまでした。

 

 

紀州鉄道乗車に先立ち、1989年に廃止された西御坊ー日高川間を訪ねてみた。

1989年=平成元年=僕が高校に入学した年。

廃止から随分年月がたつにしては「普通に列車が走ってきそうな」雰囲気が各所にみられた。

 

 

西御坊駅へ。

今回乗車する車両と初めて対面した印象は「阪神電車みたい」ってことか。

 

 

路地を抜けてホームへ向かう。

というか、この先にホームがあるとは思えないよなあ(笑)

 

 

運賃は全線乗り通しても180円。

学門〜市役所前など120円とめちゃくちゃ安い。

そういや僕が昔運転していた某トロリーバスは片道3.7キロだったけど運賃は、、、

まあ、条件が違いすぎるので触れるのはやめておくか(汗)

 

相客は1人のみで西御坊を出発。

明らかに同好の士であろう。

ふつうの乗客は皆無、といった感じ。

 

 

市役所前からの乗車はなく紀伊御坊から2人乗車。

1人は旅行者、1人は地元の方っぽい(あくまで僕の印象)、

かつ全員男。

学門からの乗車はなく、男4人を乗せた車両はことこと走って御坊に到着。

 

 

御坊駅前のコンビニで缶ビールを購入。

ぐびりと飲み干してから和歌山行きの普通列車に揺られた。

あとはひとっ風呂といきたい。

紀勢本線沿線には湯浅や海南にも銭湯が残っているようであるが、

開湯時間の関係で和歌山で乗り継ぎ和歌山市まで向かった。

 

 

今回お邪魔したのは山吹温泉さん。

和歌山市駅から歩いて10分弱。

物腰の柔らかそうな旦那さんが迎えてくれた。

 

 

メインの浴槽はかなり熱めであるが今となっては心地よい。

僕は浴槽につかりつつ、

サウナから出てくる常連さんらしき方々が水風呂に向かう様子を眺めていた。

ちょっとした違和感があったのは、

いろんな銭湯で見てきた水風呂に浸かっている方々に比べると、

水風呂に浸かっている時間がやたらと短いのでは、といったことか。

その理由は、僕自身が水風呂に浸かることによって簡単に理解できた。

 

恐ろしく冷たい!!

 

うーむ、これは氷水ではなかろうか、って思える冷たさであるが、

今なら入れる。

つい最近まで熱い湯にも水風呂にも入れなかったのだから、

不思議な変化ではある。

 

炎天下を歩き火照った体をしっかり冷ますことができた。

いい湯でした。

 

 

和歌山市駅に着いた時、

以前来た時は閉店していたコンビニがオープンしていたのを確認していたもので、

あとから缶ビールを買おうと思っていたけど、

よくよく確認したら南海の改札内だった。

僕は大慌てで別の店舗に走り、缶ビールを飲み干してから電車に乗り込んだ。