北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

山陽電鉄本線・塩屋駅、須磨寺駅、滝の茶屋駅~東垂水駅徘徊

 

 

山陽電鉄本線・須磨行きの普通電車は山陽塩屋駅に到着した。

僕の地元、赤穂にも塩屋という地名があり、

出身中学もまさに塩屋にあるもので、

勝手に親近感を抱いてはいたが、

この地に降り立つのは昨夏、須磨アルプスを縦走したとき以来2度目。

その時にずいぶんいい雰囲気の商店街があるなあと感じてはいたが、

早朝だったのでどの店も開いておらず、

再訪しようと思いつつ今に至った、といった所。

 

 

 

 

狭い路地に連なる商店街を歩いていると、

続々と駅方面へ向かう人たちとすれ違う。

車も入れないような通りだから必然的に人の流れが目立つのかもしれない。

 

 

商店街の先ではイベントを開催していたようで、

多くの家族連れでにぎわっていた。

 

 

駅前の食堂に入った。

お冷が小さなジョッキで提供されたのが嬉しい。

瓶ビールと関東煮定食を注文。

 

 

大阪だとおでんを関東煮と呼ぶのは知っていたが、

それは神戸でも同じなのかなあと思う。

姫路は「姫路おでん」があるくらいだから「おでん」だわなあ。

明石もわりと「おでん」の表記を見かけるような気がするなあ、

などと考えながら関東煮をつまみつつビールを飲む。

味噌汁も具沢山でうまい。

 


千円札2枚にぎりしめて勘定してもらったら、

千円札1枚でおつりがきて、

思わず「ビール飲みましたけど」と言ってしまった。

けど、間違ってはいなかった。

関東煮定食が560円、瓶ビールは何と380円、

計940円也。

 

 

梅雨の合間の6月末。

日差しはすっかり夏模様。

銭湯が開く時間までネットカフェでも行って涼んでいようかと思い、

いや、まて、厄払いに行かなきゃ、と思う。

このあたりで厄払いで有名なのは多井畑厄除八幡宮であるが

須磨駅からバスを利用せねばならず、案外遠い。

はて、近場にはと思ったら、須磨寺に厄除大師なる社が存在することを知った。



 

須磨寺駅から商店街を歩く。

割と神戸では有名な寺であるような気がするが、

インバウンドなんて言葉とは無縁の落ち着きを感じる。

適度な賑わいがあるのは喜ばしいが、

度をすぎるとなあ、というのが正直なところ。

 

 

さて、何で厄除けを、などと考えたかであるが、

最近、仕事で利用するコインパーキングをめぐり、

立て続けに「うーむ」となったのである。

まずはいわゆる「ゲート式」のパーキング、

要するに駐車券を取るタイプのところで駐車券を紛失したのだ。

 

その状況でどうやって出場するのかといえば、

精算機にはちゃんと「紛失」のボタンがあり、

それを押せば「紛失料金」が表示されるのだが、

ぶったまげるような値段であった。

「もし見つかれば払い戻しもできますんで」

と、管理業者はJRできっぷを紛失したときと同じようなセリフを言った。

 

そんなことがあって何となくゲート式のコインパーキングは避けていたのだが、

つい先日、ロック板式のパーキングに車を止めて、

さあ帰るべと清算したがロック板が下がっていない。

「ありゃ、別の番号で清算したかな」ともう一度精算機を操作したら、

「支払い済みです」といった表示が出た。

うーむ、と管理業者に電話したら

「思いっきり蹴とばしてください」などと恐ろしいことを言われたがびくともせず、

「では係りの者を向かわせますので」となり、

結局その係員が来たのは2時間後だった。

むろん、その日は何もできず、である。

 

 

須磨寺の本堂手前にあった厄除大師を参拝。

酒飲む前に来とけばよかったかな、とちょっと反省したりもした。

 

 

しばらく他で涼み、暑さも和らいだ頃を狙って滝の茶屋駅へ。

 

 

須磨寺にいたときは快晴だったけど、

いつしかどんより曇り空、かつ蒸し暑い。

こんな時には水風呂にどぶんと浸かりたい。

 

 

滝の茶屋のトーホーストアは三杉屋に代わっていた。

うちの近所のトーホーストアも同じように三杉屋に代わるそうな。

ちゃんとビールは冷えてるし、最近ハマっている沢の鶴の「米だけの酒」もあるし、

店員さんが総じて感じがいいのでちょくちょくお世話になっているけど、

店員さんも引き継がれるのだろうか、とも思う。

 

 

滝の茶屋駅から10分ほど歩けば高丸温泉さんに到着。

営業時間は16時から19時、休業日は月、水、金。

すなわちこちらに入浴できるのは一日3時間、週4日のみとなる。

 

女将さんに湯銭を支払い、

タイル画が美しい浴室に入れば先客は3人。

2人は並んでジェットに打たれており、

1人はメインの浴槽で目を閉じている。

 

僕はさくっと身体を洗ってからメインの浴槽へ。

しっかり温まってから水風呂へと移動した。

 

高丸温泉さんは井戸水を沸かしているらしいのであるが、

この井戸水が温泉成分を含んでおり、

水風呂はまさに「源泉かけ流し」といえるのだ。

これが本当に「たまらん」のよなあ。

何度かメインの浴槽とを行き来すれば、

自然と身も心もすっきりしてくる。

 

 

高丸温泉さんに行った方のSNSなりブログ記事を拝見すると、

東垂水駅近くの公園で風呂上りのビールを飲んだ、

といった記述をいくつかお見受けしたので先人に倣う。

この公園は山陽電鉄とJRの線路が見下ろせる位置にあることもあってか、

何組かの家族連れが楽し気に電車が行き来する様子を眺めていた。

 

 

最後は東垂水駅から帰路について今回の徘徊は終了、

となるはずだったけど、

この後久しぶりに秋吉に行った。

明石に住んでる最高のメリットは秋吉があることよなあ、

と大真面目に思う。

元北陸の住人としてはただただ至福のひととき。

あー、幸せww