北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

もつ煮定食とニートなムスコ 〜群馬県・永井食堂、珍宝館〜

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ちょっとでも眠気を感じたら

道の駅に入って寝よう、

そんな思いで夜道を走り続けたら、

新潟県の越後湯沢まで来てしまった。

 

福井を出発したのが20時半。

国道8号線を延々と上越まで走り、

国道253号、353号を経由して石打へ。

国道18号線三国峠の手前にある道の駅みつまたに着いたのが

明け方4時45分。

 

 

 

助手席の相棒は親不知の手前あたりから

夢の世界に入っている。

 

こんな夜通し運転したのもずい分久しぶりだ。

 

数年前、富山で会社員をやっていた時、

同期が「秋田にさ、滝が温泉になっているところがあるンだと。行かないか」

などと言い出し、

「うむ、それは面白そうだ」

となってもう1人誘って男3人で秋田へ向かうことになった。

 

同期は僕と同じく酒好きの男で、

「朝になったら運転変わるからさ、とりあえず飲ませてくれ」

と後部座席でプシュリとやった。

2人とも寝てしまい、

話し相手もないまま、夜の日本海沿いをやはり下道で北上した。

 

その時も「眠くなったら寝よう」と思いつつ、

結局朝まで運転してしまい、

目的地に着いてしまった。

そういやあの時行ったのも秋田の「湯沢」って所だった。

 

そこは実際に滝が温泉となっており、

滝壺が湯船のようになっていたのだが、

何せというか時期が早すぎた(6月)ようで

恐ろしくぬるかった。

 

せっかく来たしと男3人服を脱ぎ捨て

えいやっと滝壺に飛び込んだら

ぬるいどころか冷たくて3人で震え上がった記憶がある(笑)

www.tripadvisor.jp

 

さて、今回の目的地は群馬県渋川市である。

国道18号線沿いに、

トラックの運転手が愛してやまない

「もつ煮定食」を食わせてくれる食堂がある。

 

 

 

僕は毎年群馬の高崎に行っているが、

ほぼ鉄道利用なものでなかなか行く機会に恵まれずにいた。

 

昨年、富岡製糸場を訪れた時、

この食堂がやっている「売店」を見かけて、

ついつい心ひかれそうになったが、

どうしても現地の食堂で食べたくて購入するのを我慢した。

 

8月の末だったか相棒に

「俺はどうしても群馬に行ってもつ煮込み定食を食べたいのだ」

そんな話をしたら、

「僕も実は群馬でどうしても行きたいところがあるンですよね」

などと言う。

 

そんな流れがあって、群馬県の手前までやって来た。

しばし仮眠。

 

2時間ほど寝ている間に夜は明けた。

スッキリ快晴とは言わぬが、

まあ、良しとするか。

相棒はまだ寝息をたてている。

 

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三国峠を超えて群馬県へ。

下り坂の途中に「法師温泉」の看板が見えた。

 

先に書いた富山の同期達との旅では、

秋田の湯沢から栗駒高原、南三陸石巻へと抜け、

その後鬼怒川温泉で一泊。

富山への帰路で立ち寄ったのが法師温泉だった。

 

ここも同期がかつてから行きたがっていた温泉なのだが、

驚いたのが、ここが正真正銘の「混浴」だったことか。

 

www.tripadvisor.jp

富山や奥飛騨にもいわゆる「混浴」の風呂はあるが、

どこも女性というのは鉄壁のガードをして入っているものである。

ところがこちらでは男性も女性もまた、

一糸まとわぬ生まれたままの姿で入浴をしているのだった。

 

肝っ玉もあれも小さなワタクシはただおろおろ、、、(汗)

 

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さて、目指す永井食堂に到着したのは8時45分だった。

この店の営業開始時刻はサイトで確認すると9時であり、

朝イチからもつ煮定食を食す人間など

そう多くはないであろうと想像していたのだが、

すでに駐車場には多くの車が止まっており、

店はすでに開いていた。

 

問題は相棒がまだ寝ていたことである。

僕は寝起きから牛丼食べてもビール飲んでも平気だが、

寝起きから「もつ煮定食」など、

この男が食せるのだろうか。

 

とりあえず起こす。

 

永井食堂さんは横一列にならんだカウンターのみ、

というシンプルなつくりとなっており、

すでにすべての席が埋まった状態、

そしてまさに各席に食事が運ばれてくる、

そんなタイミングだった。

 

待っているとお姉さんが先に注文を聞いてきた。

僕はもつ煮定食を注文したが、

相方は「どんなメニューがあるンですか」と尋ねる。

「もつ煮ともつ煮大盛り、ごはんは普通、半ライス、あと厚揚げハンバーグ定食もあります」

お姉さんは淀みなく言った。

相方は「厚揚げハンバーグ定食」を注文した。

 

15分も待たずに店内へ。

着席して数秒後には「もつ煮定食」と「厚揚げハンバーグ定食」が供された。

レンゲでたっぷり汁ごともつを救い、

でんと盛られた白飯の上にかけて口へ運ぶ。

 

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う、うめえ、、、、

 

分厚く、かつ柔らかーく煮込まれたもつ。

いわゆる居酒屋で食すもつ煮とは違い、

かなりしっかりした味付けだ。

 

あくまで僕の印象にすぎないけれど、

酒のつまみというよりはちゃんと白飯にあう味付けになっている、

そんな気がする。

 

白飯も40過ぎのおっさんにはちょっと多すぎるかな、

そんな気もしたが、

結局ぺろりと平らげてしまった。

 

ちなみにずらりと横に並んだ客の中で

唯一「厚揚げハンバーグ定食」を食した相棒は

最初は寝ぼけた顔で「こんな量食べれるかな」なんて言っていたが、

ちゃっかり完食していた。

 

夜通し福井から車を走らせてきた価値がありました。

ごちそうさまでした。

 

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僕の目的は達したので、

続いて相棒の目的地へ。

目指すは伊香保温泉にもほど近い「珍宝館」。

 

chinpoukan.com

僕はここの存在を知らなかったのだが、

相棒いわく、先日テレビ番組で紹介されていたそうな。

そんなもので下調べがてらサイトや動画を拝見したら、

何とも圧倒されるというか、唖然というか、、、(笑)

 

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永井食堂からは1時間とかからずに珍宝館に到着。

テレビで紹介された、なんて言うから

人であふれかえっているのかと思ったが、

10時過ぎの時点で駐車場はがらんとしていた。

 

 

 

窓口で暇そうにテレビを見ていたおじさんから、

入場券(1人1300円)を購入。

窓口がある建物は売店となっていて、

中はエログッズで溢れている。

 

おじさんが立ち上がり、

「15分から説明がありますンで」

と、隣の建物へ案内された。

しばし待っていると、何組かお客さんが現れた。

 

こういった類の場所は何となく、

男ばかりの社員旅行でわいわいやってくる、

そんなイメージがあったが、

いずれも男女だった。

 

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ほどなくして、「館長」兼「マン長」の「ちん子」さん登場。

 

あいさつがてら、

そこにいた全員の股間にタッチされる。

ちなみに相棒は「草食系陥没ちんこ」で、

僕は「最近仕事してないニートちんこ」であるそうな。

 

うーむ、あたってるような(汗)

 

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館長さんの説明は、

まあぐいぐい引き込まれるといいますか、

仮に悩みでもあろうものなら

すべて笑い飛ばせてしまいそうな、

そんな勢いに満ちていた。

 

説明が終わると自由見学。

所蔵品は何と3500点に及ぶ、とのこと。

それにしても女性の口から「ちんこ」だ「まんこ」だ、

怒涛のように繰り出された印象が強烈すぎて、

展示物の印象が薄らいだのも事実であったりする。

 

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しっかしまあ、我が息子、

ニートちんこかよ、トホホ(涙)

 

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さて、今宵の宿は四万温泉にとってある。

珍宝館を出た時点でまだ午前中。

チェックインまではまだ時間があるもので、

水沢観音や伊香保の露天風呂を満喫してから四万温泉へ。

 

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四万温泉に着いても、まだ早いくらいの時間だった。

調べてみると、無料で入浴できる共同浴場があるそうな。

せっかくだから行ってみるかとなって、

「河原の湯」へ向かった。

 

河原にある露天風呂を想像していたが、

実際は河原にある小さな内湯だった。

他に客はいない。

僕と相棒は服を脱いで浴室へ。

 

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浴槽からはこんこんと湯があふれていた。

そして、この浴室の床そのものが

恐ろしく熱い。

恐る恐る浴槽に手を入れてみた。

 

熱いなんていう話ではない。

それは相棒も同じであった。

反応はまさに「熱湯コマーシャル」状態。

 

僕と相棒は結局湯船に浸かることなく

早々に服を着て「河原の湯」を飛び出した。