富山地方鉄道は16日のダイヤ改正に合わせ、不二越・上滝線の稲荷町駅と不二越駅の間に「栄町駅 県立中央病院口」(富山市石金1丁目)を開業させる。県立中央病院から徒歩5分の位置で、1日の利用者数は病院を訪れる人や地域住民ら200人を見込んでいる。
住民からの要望があったことに加え、4月に病院隣接地に県立大看護学部が開設され、学生たちの利用も期待できることから、新駅を開設することにした。《北日本新聞》
中央病院の近くに新しい駅ができる、
そんな話を聞いたのは今年1月に地鉄・不二越上滝線の開発駅を訪ねた時のことだ。
待合室に一緒にいたお爺さんが、
「今度不二越と稲荷町の間に駅ができる。病院が近くなるし助かる」
と、しみじみ語っておられたのだった。
その時は「ほお」てな感じで聞いていたが、
冷静に考えると不二越駅から中央病院がある通りまでなんて、
すぐ近くであるような気がする。
昼飯を食べに行くのを兼ねて見に行くことにした。
スタートは南富山駅でホームに入ってきたのは
元東急の車両。
とは思っているけど、
不二越・上滝線内の運用ならありだなあ、と、最近は思う。
ただ、聞いた話によれば
以前に宇奈月温泉行きの特急に使われたこともあるそうだ。
富山地鉄、恐るべし(笑)
電車は不二越駅を出発。
加速が始まって、すぐに減速。
地鉄は北陸新幹線開業の際に英語案内を入れるようになったのだが、
このたび駅のナンバリングも導入したもので、
案内が流れているうちに駅に着いてしまう、
そんな印象すらあるくらいに近い。
栄町駅に到着。
真新しい駅のホームに、ステンレスの車両が馴染んでいる。
ホームからは中央病院も見えるし、確かに近いなあと思う半面、
この場所から中央病院に行こうと思えば
道路の横断が2度必要になってしまうのよな。
この駅が道路の反対側、稲荷町駅寄りにあればもっと便利だったろうに、
とは思う。
何はともあれまずは昼飯。
本日目指す食堂は中央病院の目の前にある「山家」さん。
「家庭の味処」とあり、期待が高まる。
店員さんはニコニコと愛想のいい「お母さん」が2人。
この日のメインはサンマのかば焼とのことで
「おまかせ定食」を注文。
ほどなく配された「おまかせ定食」、800円なり。
ポテサラやおひたし、フルーツと
小皿がいろいろ並んでいるのが嬉しい。
さらにお母さんが「ごはん足りなかったらおかわりしてね」と一言。
やはり嬉しいなあ、、、
そして、一品一品がしみじみ美味いのよな。
サンマのかば焼なんて皮目にしっかりパリパリ感があるし、
ポテサラは独特の風味を持つ「何か」がプラスされていて、
これが何ともいえずしみじみ美味い。
「ごはん足りた?」とお母さん。
食後のコーヒーまで頂いて満足な昼食となりました。
ごちそうさまでした。
またお邪魔します。
このあとは銭湯に寄って帰るつもりだったのだけど、
まだ開湯時間ではなかったもので、
少しバスに乗ってウロウロしてから、
栄町駅へ戻ってきた。
目指すは清水町にある「和倉湯」。
和倉湯の看板が掛かる前の通りは、
日ごろから車でよく通るわりに
さっぱり銭湯のある印象がなかったのだけど、
実際に訪れてみると、通りから少し入った場所にあり、
かつ銭湯らしからぬ建物だった。
番台は脱衣所の中にある昔ながらのスタイル。
420円の入浴料金をお釣りのないように、
100円玉4枚と10円玉2枚を番台に並べて支払うのは
最近の僕なりのこだわり。
浴室に入った第一印象は男女の浴室を隔てる壁の低さで、
バスケットボールの選手くらいなら立ち上がれば見えてしまうのでは
なんてことも思う。
(僕は背が低いのであくまで気のせいです)
そしてその壁には色鮮やかな富士山が描かれていた。
湯温は僕にとっては適温。
やはり全体的に、富山の銭湯は福井の銭湯よりぬるめかな、
と感じる。
ついでに、やはり富山の父ちゃんたちは、
丁寧に体を洗うよなあ、とも思う。
僕が雑なだけなんだろうか(笑)
和倉湯を出て西町を目指す。
ここも日頃からよく車で通る通りであるのだけど、
ほんの一歩裏通りに入っただけで、
僕の知らない富山の町が広がっていた。
そして、何だか元気な子供たちが多い。
「かくれんぼ」してる子もいて、
何だか妙にホッコリしてしまう。
下の画像は富山信用金庫の壁面に書かれたイラストなんだけど、
とはいつも感じるところ。
バスは笹津系統など一部が駅北に乗り入れるようになったけど、
どうしても遠回りになってしまう上、
そもそもその存在が知られているとは思えないのがただただ残念。
環水公園なんて今や富山市を代表する観光スポットだと思うけど、
駅から歩いて向かおうとすると本当に分かりづらいんですよな(涙)
僕は歩くのが苦にならないけれど、
富山駅北口から環水公園って、あまりにも微妙な距離がある。
かといって駅北ないし駅南からバスがあるのもあまり知られている感じもしない。
富山市でも県にしろ、
観光に携わる担当者の方が観光客の目線に立って一度でも歩いてみれば、
いろんな発見があるはずなんだろうけど、とは思う。
富山市って、
観光客というか歩行者目線の案内表示が驚くほど少ない。
上の写真は富山市内がテレビで紹介されるとほぼでてくる池田屋さんだけど、
意外と富山市民の方でもどこにあるのか知らないって方は多いような気がする。
一応、それなりの期間、
富山の観光地で働いてきた経験も踏まえて感じることだけど、
お客さんって「分かって」来てるのではなく
「分からず」来てる部分の方が多いってことを、
県なり市の担当者さんは気づいた方がいい。
でないと、富山は永遠に観光客にとって、
わかりづらい町になってしまう。
同じことは福井でも感じること、だけど。
ぶらぶらしているうちに西町に到着。
昼飯と風呂という本来の目標は達成したのだけど、
この日は地鉄の市内電車とバスのフリーきっぷを所持していたわりに、
あんまりモトを取れた気がしない。
僕はバスに乗って栄町駅に戻って電車に乗り、
富山駅前からバスに乗って帰宅した。