北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

富山ライトレール・岩瀬浜駅周辺徘徊

久しぶりに会う人、会う人にそろって

「黒いですね」「よく焼けてますね」と決まって言われるし、

それは自分も自覚してはいるものの、

何せ焼けているのは首から上と腕だけなもので、

風呂なんか行くと、それ以外の部分の白さが際立つ、

といった状況に陥っていた。

 

要するに全身焼けばいいのであって、

ようやく暑くなってきたし、

週末には海にでも行こうとかねてから考えていた。

 

そんでもって迎えた週末は曇り空。

時折、ポツリ、ポツリと冷たいものが。

「・・・」

 

 

 

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とりあえずザックに水着とタオルを突っ込んで、

南富山から地鉄の電車に乗って電鉄富山へ。

とりあえず海に向かう前に腹ごしらえしておくべ、

と向かったのはCICの裏手にある中華料理「太閤」さん。

 

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富山駅周辺は基本的に「飲み屋街」なもので、

かつては昼間からやってる店というのが少なかったのだけど、

こちらの太閤さんと、近くにあった餃子会館は昼間も営業していたもので、

本当にありがたい存在だった。

 

5年ぶりだか6年ぶり、といったところだけど、

店内に入るとつい昨日も来たような気分になれる、

今も昔も何ら変わらない町の中華料理店。

 

女将さんにラーメンと半炒飯のセットを注文。

「みそと醤油、どっちにする」と聞かれ、

今回は醤油を注文。

奥で旦那さんが早速調理にとりかかる。

 

待ってる間にひとり、またひとりと、

男性の1人客が現れる。

中には真っ先にビールを注文する方もいる。

昼間から飲んでいる人がいる店は

僕にとっていい店の証(笑)

 

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ほどなくしてラーメンと半炒飯のセットが配された。

定食屋やそば屋のラーメンとは一線を画する

中華料理屋のラーメン、といったところか。

個人的には慣れ親しんだ味なものでホッとする。

 

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そして旨いのが卵に刻んだ焼豚たっぷりの炒飯。

20代の頃の食欲が戻ってきたかのように

「うめえ」とかきこむ。

うー、満腹だ、シアワセ、シアワセ。

これでお値段650円なり。

またお邪魔します。

 

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太閤さんを出ると、雨こそ降っていなかったが、

道路は濡れていた。

とりあえずは当初の目的どおり、海を目指してライトレールに乗る。

 

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岩瀬浜で下車して歩きだしたら

また「ポツリ、ポツリ」と冷たいものが。

 

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岩瀬の海水浴場は気の毒なくらいに閑散としていた。

7月も後半に差し掛かった海水浴場とはとても思えない光景だ。

泳いでいるのは高校生くらいの男子が10人弱のみで、

「寒い、もう無理、帰ろうぜ」なんて声も聞こえてくる。

 

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とてもじゃないが、身体を焼こうなんて気にもなれず、

とぼとぼと海水浴場を後にした。

 

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もともと今回は岩瀬地区にある銭湯も訪ねる予定だったもので、

時間つぶしをかねて、

「森家」を訪ねてみることにした。

入館料は100円。

 

受付を済ますと、

「中で案内してますんで一緒に聞いていってください」

とのこと。

森家とは何かと言えば

富山市のサイトには以下のようにある。

 

明治11年頃に建てられたもので、平成6年、国の重要文化財に指定。建築当時のたたずまいを残す東岩瀬廻船問屋型町家の一つである。

日本海交易において活躍した北前船の廻船問屋の様式が残されています。物流だけでなく、文化の交流の礎となったことが、その建築様式からもうかがわれます。

富山市 北前船廻船問屋森家

 

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おそらく、自分1人で入館して見学すれば

「立派な屋敷だなあ」で終わったのだろうけど、

ガイドさんの案内付きであったもので、

1人だと気づかないようなものまでいろいろ教えてくれてただただありがたい。

 

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そして、客は時間を定めずに入ってくるものの、

ガイドさんはずっと周回を続けているもので、

どのタイミングで聞き始めても、

一通りの案内が聞けるようになっていたのも感心。

 

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こういった施設を訪ねた際の「満足度」という点において、

ガイドさんがいるといないでは雲泥の差だろうな、

とつくづく思った次第。

 

丁寧な案内、ありがとうございました。

 

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もうしばらく岩瀬の町をうろついてから、

この地に残る銭湯を目指した。

 

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富山県公衆浴場組合のサイトには「銭湯王」と記されているが

建物には「萩の湯温泉」とある。

2017年2月にいったん閉業したものの、

その後、高岡の会社によってリニューアルオープンしたそうだ。

 

実際にこちらには「温泉」があるそうで、

かねてから訪ねてみたかったものの、

営業開始が15時からと若干遅めなもので、

なかなか機会に恵まれなかった次第。

 

受付には、さわやかなイケメン男性。

富山の銭湯ではかなり珍しい存在ではなかろうか(笑)

 

結局白黒のままの身体を洗って、

待望の温泉浴槽へ。

湯は黄土色で特に匂いは感じないが、なめてみるとしょっぱい。

温度はまさに「適温」。

 

考えてみれば、富山市の海岸部には、

こちらの「銭湯王」だけでなく、

鯰温泉」「日方江温泉」「水橋温泉」と

銭湯価格で入浴できる温泉が点在しているわけで、

内陸部の住民にとっては羨ましいな、と感じる点でもあったりする。

 

いい湯でした。おおきに。

 

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で、この後ライトレールとバスを乗り継いで帰宅したのだけど、

北日本新聞にこんな記事を見つけた。

 

福光唯一の銭湯 歴史に幕 創業135年小林浴場 設備が老朽化

南砺市福光地域の商店街で明治時代から営業を続けてきた銭湯「小林浴場」が18日、135年の歴史に幕を下ろした。機械の老朽化で営業が困難になったことが主な理由で、店主の小林勝雄さん(78)は「お客さんに育ててもらった」と感謝した。かつて福光中心部に5軒あった銭湯がこれで全てなくなり、住民から惜しむ声が上がっている。

 

先日福光を徘徊した際、 入りそびれていた銭湯ではないか、、、、。

そして福光にはかつて5軒もの銭湯があったのか、、、。

 

そのうち、街の銭湯なんていうのも、

過去のものになっちゃうのかな。

これまた時代の流れであろうし、

僕にできることは富山に残る銭湯を一軒でも多く訪ねるということだけか。

 

暑くなってきたし、徘徊中の銭湯めぐりは秋まで休むつもりでいたけど、

頑張って続けることにします(笑)