寒さで目が覚めて、
とりあえずトイレに行って外を眺めたら真っ暗で、
もう一回布団に潜り込んでみたけど何となく眠れなくて、
夜が開けたら隣家の屋根が白くなっていた。
もともと雪とは縁のない瀬戸内の生まれだし
10代後半から20代前半位まではスノーボードに夢中だったし、
実際にスキー場で働いていたから
当時は雪が降ったというだけでテンションが上がったものであるが、
40代半ばとなったいまとなっては、ため息しか出ない。
これを年をとった、というのかもしれぬ。
寒いしつい出かけるのもおっくうになるけれど、
家にいれば朝っぱらからこたつに潜り込み、
12時まわったくらいで「解禁たーいむ」とか意味のないことを言って、
焼酎の湯割りでも飲んでしまうのは容易に予想のつくことであった。
とりあえず、飯でも食いに行くべと家を出た。
富山駅から金沢行きの電車に乗って高岡で下車して、
JR城端線に乗り継ぐ。
それにしても、この日は天気がイマイチだったこともあってか、
大勢の方が傘を持っていたのだけど、
どうしてみんな「持ち手」を持たずに「本体」の方を持つのだろうか?
マジで目に刺さるかと思ったww
新高岡駅で下車。
増床オープンしたイオンの側から見ると
「おー、新高岡の駅前だあ」という気がするけれど、
新高岡駅の側から見ると、
案外離れているもんだなあ、なんて気がする。
同時に、駅から濡れずに行くことができた
高岡のダイエーはやっぱり便利だったなあ、とも思う。
城端線の線路を跨いで西口広場へ。
北陸新幹線の高架下をくぐってすぐのところに高岡の卸売市場がある。
その入り口付近にあるのが今回お邪魔したこちらのお店。
市場のお店ということで早じまいしているのでは、と不安であったけど、
13時を過ぎた時点で暖簾がかかっておりホッと一安心。
ちゃきちゃきっといった感じの奥さんに正油ラーメンを注文。
すぐに何か炒め始める音がしたので「?」と思ったが、
「お待たせしました」と配された丼を見て納得。
炒めたもやしとキャベツが入っている!!
価格も安くかつ安定しているということもあって、
家計のお助け食材みたいな存在の「もやし」であるけど、
味噌汁でも鍋でもちょっと入れれば味が激変する
「旨味」満載の食材であると思っている。
スープを一口飲んでまず思ったのは「熱っ!」ってことか。
ラーメンなんて「熱々で当然ではなかろうか」なんて気がするけど、
案外おろそかにしているお店というのは多々あったりする。
でもこちらのお店は正真正銘「熱い」、
かつ「美味い」。
多分、この「もやし」がなければふつーのラーメンだんだろうけど、
ちょこっと入った「もやし」が抜群に効いている。
これでお値段500円なり。
ちなみにチャーシュー麺は600円とのこと。
来週イオンに来たらまた寄るかな(笑)
ごちそうさまでした。
高岡駅に向かって歩いていたら、
何てことのない住宅街で醤油の香りが漂っていた。
「?」となってみれば、「え、こんなところに」という感じの場所に、
ラーメン屋さんがあったりする。
その場でスマホでチェックしたら、
なかなかの人気店であるようだ。
こういったお店を見つけることができるのが
「徘徊」の醍醐味であったりする。
高さ1.6メートルの城端線のガードをくぐって寺町へ。
この高さでも真っすぐ立てるのが僕の自慢……(涙)
このあたりは以前に住んでいたからよく知っている、
と書きたいところであるが、
何となく西側を眺めたら神社らしきものが見える。
へ、こんなところにあったっけ、と思って近づいてみたら、
なかなか趣のある神社が現れた。
「槌宮神社」というそうな。
摩訶不思議なのは参道を城端線の線路が横切っており、
「線路には入らないでください」とあることか。
すぐ近くに踏切があったので反対側へ。
すると今度は石仏の並んだ寺が現れた。
「総持寺」というそうな。
こちらに以下のような「由来書」があった。
なかなか興味深いことが書かれていたので書き出してみる。
衆徳山 総持寺 由来書
当山は創建当時、今の高岡市石堤の地にあったといわれ、前田利長(加賀藩二代藩主)守山在城の節は祈願所となり、高岡城移住の時、利長公の意向により、慶長年間に現在地に移ったとされる。
当山二十二世快雄和尚は慶長十四年(1609年)時の利長公高岡築城の際、利長公より、当時関野と呼ばれたこの地の新たな命名を依頼され、中国の詩経の一節より「高岡」と名付けた人物である。
要するにこちらの「二十二世快雄和尚」なる方が、
前田利長公に頼まれてこの地を「高岡」と名付けたということか。
うーむ、すぐ近所に住んでたのに全然知らなかったぞww
通りに出たら、高岡に住んでいた時に一番世話になった銭湯が現れて、
ひとっ風呂入っていくつもりだったけど、
開いている気配はない。
たまたま休みだった、と信じたいところ、だけど。
そのまま北上してあいの風とやま鉄道の線路をくぐり、
高岡駅の北側へ。
以前の徘徊で見つけた銭湯を目指すことにした。
しかしながら、こちらの中島湯さん、
富山県浴場組合のサイトでは14時30分からの営業となっているのに、
「営業案内」には15時から営業となっている。
浴場組合さん、そろそろデータを更新された方がいいのではないでしょうか、、、
30分ほどうろうろするかと思ってぶらぶら歩いていたら、
結局松乃湯さんの前に出てしまったので、
そのまま入っていくことにした。
ま、松乃湯の番台のおばちゃん好きだからいいや(笑)
ただ、松乃湯のネックは脱衣場のロッカーで、
それなりの数はならんでいるが
鍵が残っているのはわずか2箇所のみであったりする。
来年あたりはゼロになっているのではなかろうか、、、、
しっかり松乃湯で温まってから高岡駅へ。
「そうだ、今宵の酒を切らしてた」なんてことに気づいて、
駅南のアオキに買いに行くことにした。
駅南に出ると、かつてダイエーがあった場所は完全に更地になっていた。
この場所、また何かのビルでも建てるのかな、
それとも最近富山でも増えてきた分譲マンションかな、、、、
最近真面目に思うけど、
高岡は「駅前に人が来るように」あれこれ考えるのではなく、
「駅前に住んでもらう」といった考えにシフトする必要があるのではなかろうか。
若い子育て世代が、気楽に入居できるような賃貸マンションでも
この場にあれば、かなり便利であるような気がする。
スーパーやホームセンターだってサティ跡にあるから徒歩圏内だ。
そういった世代が「高岡は便利」ということに気づいてくれれば、
「なら高岡に家でも建てようか」なんて考えになるものではなかろうか。
新高岡駅の「かがやき」停車問題にしろ、なんだけど、
えらい一部の人たちが「高岡はかがやきが停車しないから不便なんだ!」という
おかしな印象付けをしちゃってるのが一番の問題なんよな。
この場所に住むことができれば
電車やバスで市内全域に行くことは可能な訳で
別にクルマも必要ない訳だし、
転勤で県外から来られたような、
雪道の運転に抵抗があるような方にしてみれば「売り」になると思う。
さらにバスで数分揺られれば新幹線の駅があって、
巨大なイオンもあって、映画館だってある。
駅の北側に出れば路面電車があって、
古城公園という自然豊かな場所があって無料の動物園まである。
さらに金沢に行くにも富山に行くにも、言うまでもなく便利な地であったりする。
名古屋へ行くイルカ交通の「きときとライナー」なんて片道3000円〜であるし、
加越能バスの「わくライナー」を使えば能登方面のアクセスも良好。
そして何より安くて美味い食い物屋が多いww
傍から見ればめちゃくちゃ便利、かつ恵まれているのに、
「えらい人たち」がそれに気づいていないだけ、なんだろうなと思う。
ただ、それは高岡だけじゃなく、北陸全般に言えることなんだろうけど。
僕はアオキで焼酎を買って、
ザックに突っ込んで富山に帰った。