北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

山陽電鉄、神戸高速鉄道・神戸市内の桜をめぐる徘徊

北陸新幹線延伸に伴う福井の並行在来線の社名が

「ハピラインふくい」に決まったそうで、

SNS上では様々な意見が上がっているが、

福井鉄道えちぜん鉄道がすでにある以上、なかなか難しい選択であったろうし、

個人的には「カニ」とか「恐竜」とか入らなくてホッとした、というのが

正直なところ(笑)

 

今後はIRいしかわ鉄道やあいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道しなの鉄道など、

北陸新幹線並行在来線全社で協力していろいろ盛り上げてほしいなあ、と思う。

 

 

 

夕方に神戸の三宮で所用があったもので、

それまで神戸の食堂を訪ね、銭湯でも行くかといろいろ思案しつつ、

何となく山陽電鉄のサイトを見ていたら面白いきっぷがあることに気づいた。

 

山陽電鉄には線内だけでなく、

相互乗り入れしている阪神電鉄と共通のフリーきっぷや、

明石以東だけで使えるものなど多種多様なきっぷが発売されているのだけど、

一部に須磨浦山上遊園まで行けるものがあるのだ。

 

その中でも最安の垂水・舞子1デイチケットなどわずか900円で、

三宮・湊川西舞子間がフリー乗車になる上に、

須磨浦山上遊園のロープウェイ、カーレーター、回転展望閣がセットになった往復回遊券がついてくるという。

 

ちなみに須磨浦山上遊園のサイトを確認すれば、

ロープウェイ、カーレーター、回転展望閣の往復回遊券は1200円となっている。

(いずれも令和4年4月1日現在)

うーむ、何つう料金設定か、と思う。

 

で、僕自身は兵庫県生まれでありながら、

まだ一度も須磨浦山上遊園に行ったことがない。

せっかくの機会であるしフリーきっぷを購入して出かけてみることにした。

 

山陽電鉄須磨浦公園駅で下車。

その昔、国鉄なりJRの電車で大阪に向かう時、

山側をみるとだいたいこの駅の折り返し線に阪急か阪神の電車が止まっていて、

それを見ただけで妙にコーフンしていたことを思い出す(笑)

 

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平日だし空いているだろうと考えていたけど、

ロープウェイの乗車券販売窓口には家族連れや年配のグループなど、

案外多くの方の姿があった。

冷静に考えれば今は桜のシーズンだし、

子供たちは春休みなのだ。

 

僕の前のじいちゃんが窓口で「割引ないんか」といい、

窓口氏はあれこれ応えていたけど結局対象になるものがなかったのか、

「案外ええ値段するもんやのお」とブツブツ言っている。

かくいう僕は山電のフリーきっぷを提示すれば

1200円相当の回遊券を発行してもらえる訳で、何だか申し訳ない気分にもなる。

 

ロープウェイは時刻表通りだと15分毎の運行らしいが、

繁忙期だからなのか定員になるとすぐに動きだした。

 

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続いてカーレーターに乗り継ぐ。

カーレーターとは「カー」(車)とエスカレーターの「レーター」をあわせた造語で、

日本では唯一この地に残る乗り物であるらしい。

 

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山上で景色を堪能して下山。

写真は撮っていないが、帰りのカーレーターは18台あるゴンドラのうち、

唯一の「ピンクのゴンドラ」だった。

それなりにすれ違う人にも注目されるし、

冴えないおじさんとしては何とも気恥ずかしいものがあった。

 

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須磨浦公園から三宮方面へ2駅、須磨寺で下車。

駅前からは緩やかな坂道沿いに商店が並び、何ともいい雰囲気。

道中のお店の親父さんが「池の方が満開できれいですよ」と声をかけてくれた。

 

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須磨寺の境内では何組かのカップルが結婚写真?を撮影中。

カメラマンの陽気な声が青空の下に響いている。

 

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再び山電の電車に揺られて新開地で下車。

この先がもともとの徘徊の目的地であったりする。

駅から数分、ラーメンの赤ちょうちんがかかる食堂に入った。

 

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カウンターだけの狭い店内に先客は2人。

1人は料理を待っているのかずっとスマホをいじっており、

1人は卵焼きをつまみつつ(恐らく)酒を飲んでいる。

カウンターの上には一品料理の皿が並んでいる。

ラーメンとチャーハンのセットを注文。

 

カウンター内では年配の夫婦とみられる男女の姿。

で、主たる料理をしているのは奥さんの方であるように察した。

酒を飲んでるおっちゃんが「広島に3連敗とは情けない」といい、

旦那さんらしき方が「ほんまになあ」と返す。

話の内容が阪神タイガースのことであることくらいは野球の素人である僕にも分かるし、

今年は中日を応援することにしているから余計なことは言わない。

 

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最初にチャーハンが供された。

刻まれたチャーシューが思いのほか大量に入っており、

しみじみ旨い。

 

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続けてラーメンが供された。

いいねえ、これぞ食堂のラーメンだわ。

セットのお値段は650円なり。

ごちそうさまでした。

 

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新開地から神戸電鉄の電車に乗って湊川へ。

レトロな商店街を歩いていると、

本当に僕は兵庫県のことを何も知らないんだなあと改めて思う。

 

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飲食店も多く、活気もあり、

さきほど腹も満たされたばかりだというのに、

腹をくすぐるような素敵な香りが漂ってくる。

 

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ぶらぶら南下して銭湯を目指す。

今回お邪魔したのはJRの線路にもほど近い「朝日温泉」さん。

銭湯の営業時間といえば何となく15時ごろから21時ごろまで、

あるいはその前後、くらいな感覚があれど、

こちらの営業時間は7時30分から24時までと長い。

 

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階段を上がった2階に番台があり、

すぐ隣に脱衣場もあるが、

浴室はさらに階段を上がった3階にあった。

すなわち素っ裸の状態で屋内の階段を上下することになる訳で、

これはこれでなかなか新鮮な気分(笑)。

 

朝日温泉さんの魅力は天然温泉であること。

最初に高温(45度)の黒湯に浸かってみたが、

熱くて入れないなんてことはなく、

不思議なくらい「スッ」と入れる。

間違いなく熱いのだ。でも、それ以上に心地よい。

 

続いてかけ流し31度の源泉に浸かってみたら、

これがまた絶妙な湯加減で、「うひゃ、たまらん」と、

声が出そうになるのを今の御時世なので何とかこらえた。

何度か高温の湯と交互に入っていたら、身も心もスッキリしてくる実感があった。

 

それにしても450円の銭湯料金で、

神戸のまちなかでこんな温泉を満喫できるとは、

ただただありがたい限り。

またお邪魔します。

 

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続いて高速神戸へ向かって湊川神社を参拝。

 

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そして三宮で生田神社を参拝して今回の徘徊は終了。

 

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で、わたくし、四ツ葉来、このたび愛知県から兵庫県に移り住むことになりました。

わりと愛知県の生活も気に入っていただけに、

寂しくもありますが楽しみでもあります。

一応、さすがに「北陸徘徊人」云々というのも厳しくなってきたので、

ブログ名に(元)をつけることにします。

今後ともお付き合いいただければ幸いです。