北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

あいの風とやま鉄道・高岡駅古城公園口周辺徘徊

さ、昼飯でも食べに行くか、

今日は富山市内でいいや、なんて思っていたけど、

よくよく考えたら金曜日だし、

あいの風とやま鉄道の金曜午後の割引きっぷが使えるではないか、

なんてことに気づき、

魚津にするか、高岡にするかでしばし悩み、

とりあえず前回は東に行ったから今回は西で高岡にしよう、

なんて気になって、

高岡行くならやっぱ岩田屋さんでカツカレーかな、

なんて思いつつ、

よくよく考えたら昨晩がカレーで、

今朝もカレーの残りを食べたのよな、なんてことに気づき、

さて、どうすっか、ととりあえず富山駅に向かった金曜の午後。

 

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最近すっかり秋めいてきて過ごしやすくなったと喜んでいたけれど、

この日の富山は恐ろしく暑くて、

富山駅に着いた頃にはすっかり汗だくに。

 

 

 

以前から気になっていたのだけど、

富山駅の在来線側って、「冷房の効いた待合室」というのが存在しないもんで、

基本的に熱いのよな。

唯一涼しく感じるのは「あいの風とやま鉄道」の窓口で、

きっぷを買い求める時に

駅務室から漂ってくる冷気を感じる時「だけ」という、

あまりにも悲しい現象が起きている。

 

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在来線のホームなんて半分以上使っていないのだから、

せめて「冷暖房の効いた待合室」くらいは設けてほしいなあ、とは思う。

 

それ以前に駅全体に椅子そのものも少ないし、

電車の両数は短くていつも混んでるし、

それでいて運賃はJR時代より値上げ、

なんて利用者を馬鹿にしているとしか思えない。

 

ダメだ、熱いとグチっぽくなる(笑)

 

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高岡に到着。

駅前の通りをまっすぐ進んで、

末広町からのゆるやかな坂道を下り、

片原町の交差点に差し掛かってもなお、

「うーむ、やっぱり今日も岩田屋さんに行くべかな」

なんてことを思ってしまったが、

「いや、今日は新規開拓するべ!」と自分に言い聞かせ、

片原町の交差点も突っ切ってさらに進む。

 

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今回伺った「こばやし屋」さんは

川原本町の信号からほんの少しだけ脇に入ったところにお店を構えており、

ちょうど旦那さんらしき方がバイクで出前?から帰ってきたところだった。

 

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店内は細長い作りで、

4人がけのテーブルが3つと、

小上がりにも4人がけが3つ。

先客は3人いて、いずれも1人で正面にある大型テレビを向いている。

僕は小上がりに座らせてもらい、

壁に掲げられたメニューを眺めた。

 

基本的に値段は安くて、かけうどんなんて350円、

中華そばは470円、

おにぎりは120円。

中華そばとおにぎり合わせても590円かよ、、、、

と思い、つい注文しそうになったけど、

完全に腹回りが「やばい」状況になりつつあるので、

ぐっと我慢して「もつうどん」640円を注文。

 

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ほどなく配された「もつうどん」は

丼の表面に「もつ」がたっぷり、かつ「ネギ」もたっぷり。

「もつ」は柔らかく煮込まれてるし、

出汁はちょっと甘め、

うどんは柔らかめで、

もつと一緒につるつるつるっと胃の中へ入っていく。

これは「うどん」の代わりに「豆腐」を煮れば、

最高の酒のつまみになるやつよなあ、、、、

ともくもくと食べる。

 

で、食べてる途中で1人退店して、

すぐに1人入店、

さらに1人入店してきたのだけど、

「???」となったのが、

僕以外の客が全員女性の1人客であったことだ。

 

わりと僕が惹かれるお店にしては珍しい光景だよな、

はて、ほかの店との違いは何かと考えれば

テーブルに灰皿が置いておらず、

テレビの下に「禁煙」の文字が見えて、

ああ、これが要因なのかな、なんてことを思う。

 

最近「タバコ論争」を耳にしていると、

すっかり「感情論」になってしまってて

現在休煙中の愛煙家としてはうんざりしてしまうことが多々あれど、

店内の喫煙、禁煙に関しては店主の裁量に任せれば、

それぞれにとって居心地がいい店ができると個人的には思う。

 

ま、深入りすると「くどく」なるのでこれくらいにしとくけど(笑)

 

で、今回「こばやし屋」さんで思ったのは、

みなさん年齢高めというのもあるかもしれないけれど、

1人だからといって携帯いじっている訳でもなく、

隣の女性なんて、ほんとうに「美味しそうに」うどんを食べていたのよな。

 

僕が今回中華そばではなく「うどん」を注文してしまったのは、

その表情を横目で見てしまったから、という点も大いにある(笑)

ごちそうさまでした。

またお邪魔します。

 

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「こばやし屋」さんを出て、山町筋を歩いていたら、

あきらかに「銭湯」っぽい煙突が見えた。

 

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うむ、こんなところにも銭湯が、と思って近づいてみたら、

明らかに廃業した「元銭湯」があったのだけど、

看板類がすべてはがされていて、

何という名の銭湯だったのかすら分からない。

さらに、解体間近なのか建物の前には仕切りが設けられていた。

 

建物を一見しただけでいい雰囲気の銭湯だったろうな、

ということだけは察することができた。

 

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さらに山町筋を進んで、目指す銭湯「日の出湯」さんに到着。

「旅行ですか? どちらからおいでですか」と番台の奥さん。

「富山からです」と答えたら

「暑いなかようきてくれて」とにっこり笑う。

 

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こちらに限らずだけど、

富山の銭湯の母ちゃんたちというのは、

総じて男が持ち合わす「マザコン」的感情をくすぐる何かを持っている、

と、いつも思う(笑)

 

服脱いで鏡を見たら、

また今日一日で焼けたなあ、と思い、

ついでにまた腹もででてきたなあ、と思い、

レトロな体重計を無視して浴室へ。

 

入ってすぐにスチームサウナがあるのだけど、

このスチームサウナの中に「水風呂」があるのが何とも不思議な感じがする。

洗い場の奥には薬湯、超音波風呂、赤外線風呂が並んでいる。

 

さっぱりした気分で脱衣場に戻り、

服を着ていたら、奥さんが出てきて、

「ごめん、兄ちゃん、さっき何でどっから来たか聞いたかっていうたらな」

と言われ、

誤解を招いたら困るので詳細は避けるけど、

「そんな気にせんでいいのに」と思う出来事があった。

 

「また高岡来たら寄ってくださいね」と奥さん。

 

ええ、当然、また来ます。

 

それにしても高岡の銭湯の母ちゃんたちというのは、

やっぱり魅力的で、

来るたびに次はどこに「帰ろうか」なんて気になってくる。

 

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高岡駅に向かう途中で、かつて「大和」が入っていた「御旅屋セリオ」に寄った。

 

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キーテナントが抜けて、専門店だけが営業しているという状況は、

七尾のパトリアにも通じるものがあるし、

富山の「総曲輪フェリオ」だって、

いつこうなっていても何らおかしくはないのだ、とも思う。

 

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そして「大和」の撤退だの、

その後何が入るだのばかり報じられているけれど

近隣住民の方にとって一番の問題は

「食料品売場」がなくなったという点だと思うのよな。

 

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僕の兵庫県の実家周辺も、

小学校の校区内にあったスーパーが随分前に撤退してから、

不便云々の話ではなくなっていたりする。

 

うちの母親なんてもともと自動車の免許を持たないから、

昔から買い物は自転車だけど、

以前は自転車で5分走ればスーパーがあったものの

今は一番近いスーパーでも自転車で片道20分以上かかる。

 

スーパー撤退後の人口流出は凄まじく、

うちの近所なんて空き家だらけになってきたし、

小学校も僕が通っていた頃は400人ほど生徒がいたが、

いまや70人ほどしかいないらしい。

 

「御旅屋セリオ」も大和の後に公益施設を入れるとか、

そんな話もあるそうだけど、

何はなくとも食料品売場の復活が最優先であると思う。

 

クルマを持たない人間にとって、

近所のスーパーの撤退というのは死活問題ともいえるものなのに、

クルマにしか乗らない人間が

まちづくり云々なんてやっているのだから、

うまくいくはずがない。

 

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高岡駅に戻ると、

以前は学生で賑わっていたクレープ屋が閉店していた。

一方で駅周辺は再開発で新しいビルが建設されている。

 

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僕が初めて一人暮らしをしたこの町は、

今後、どのような変貌をとげていくのだろうか。

 

僕は相変わらず混んでる2両編成の電車に揺られて、富山に帰った。

 

*暑くてグチが多くなったことを反省しております(笑)

 

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