北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

あいの風とやま鉄道・生地駅〜黒部駅徘徊

ここ数年、冬が終わったと思えば

春はあっという間に過ぎ去って、

すぐに恐ろしく暑い日が続いていたように思うが、

今年に関しては梅雨も入るタイミングを見失ったのか、

わりと過ごし易い日が続いている、そんな印象がある。

 

見方を変えれば、絶好の「徘徊日和」とも言えた。

 

さ、どこへ行くかとあれこれ思案していた矢先、

友人のフェイスブックで思わぬところに風呂があることを知った。

さらにそれほど離れていない場所にかねてから気になっていた食堂もある。

よっしゃ、早速行ってみるべ。

 

 

 

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あいの風とやま鉄道のホームから北側を眺める。

だいぶ工事が進んだなあ、と思うと同時に、

ロータリーの屋根の部分が新交通システムの線路のようにも見えて、

妙に格好いいなあ、なんてことも思ったりする(笑)

 

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電車に揺られて生地へ。

昼飯には若干早い時間だったので、

いったん漁港周辺を目指した。

 

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「魚の駅・生地」の手前で何となく撮ったのが上の写真だったのだけど

後で調べてみたら富山は北方領土からの引揚者が北海道に次いで多いらしい。

さらにこの建物の中に昨年、「史料室」が開設されたそうな。

 

「県北方領土史料室」が29日、黒部市コミュニティセンター(同市生地中区)内にオープンした。北海道以外で自治体が北方領土関連施設を整備するのは初めて。完成セレモニーが同センターであり、元島民ら関係者約100人が開設を祝うとともに、返還実現への思いを新たにした。《北日本新聞・2020年9月30日》

www.hokurikushinkansen-navi.jp

 

こういったことを知ったのは実は帰りの電車の中だった。

機会があればぜひ訪ねてみたい。

 

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こちらの漁港で訪ねてみたかったのが「海底地下道」。

海底の専用歩道というのは日本で唯一らしい。

 

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この海底地下道の存在を知ったのも

2年ほど前に生地を散策した「後」だったのよな(笑)

それが再訪の理由になるから良であるのだけど。

 

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可動橋の手前にある信号は船に向けてのものだろうか。

一度でいいからこの橋が動くところを見てみたいもの。

 

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適度に腹も空いてきたので食堂を目指した。

 

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目指す食堂はあいの風とやま鉄道の線路沿いにあった。

メニューを眺めるとうどん・そばが450円にラーメン500円と、

全体的に安い。

プラス250円でライスやサラダがついた定食になるとのことで、

ラーメンの定食を注文。

で、出てきたのが以下。

 

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何だこの焼肉はと思ってよくよくメニューを見て見たら

サラダではなく「ミニ焼肉サラダ」と記されていた。

ラーメン定食というよりは、

焼肉定食の味噌汁がフルサイズのラーメンになりました、

そんな印象すら受ける。

 

そんでもってこの焼肉でも飯食えるし、

ラーメンでも飯食えるし、

お新香でも飯食えるしでただただ至福の時を過ごす。

で、きれいさっぱり平らげて満足度も頂点に。

 

ごちそうさまでした。またお邪魔します。

 

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このあたりはファスナーやサッシで知られる「YKK」の工場が広がっている。

 

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先月、この一画にある「YKKセンターパーク」なる施設を訪ねたのだけど、

行く前は「ちょっと時間つぶし」のつもりだったけど、

あまりにも内容が充実していたので思わず長居してしまったことがあった。

 

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企業の商品や、創業者の紹介、というものなら、

全国どこにでもあるように思うが、

YKKセンターパーク」の素晴らしいところは

一人ひとりの技術者にも焦点が当てられており、

映像とともに紹介されていることだろう。

 

特にジーンズのファスナーでアメリカに乗り込んでいく過程など、

まるで「プロジェクトX」を見ているかのような満足感があった。

 

ちょうど似たようなタイミングで、

ケーブルテレビで立山有料道路の除雪のドキュメンタリーを見たのだけど、

「雪の大谷」が高さ何メートルというのは毎年のように報道されど、

その除雪の様子というのはなかなか見る機会がなかった故に、

こちらもまた非常に満足度の高い内容だった。

 

その昔、日テレで放送されてた「TIME21」っていうドキュメンタリー番組で

「真冬に立山ロープウェイの整備に励む男たち」といった感じの放送があって、

それを見た後に現地を訪問したら感動もひとしおだった記憶もある。

 

富山はどうしても「自然」や「食べ物」に目が行きがちだけど、

もう少し「そこに携わる人たち」に焦点をあててもいいのではなかろうか、

なんてことを改めて思った次第。

 

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さて、今回の徘徊の目的のひとつ「風呂」は、

8号線のバイパスをくぐった先にあった。

その名は「黒部市福祉センター」。

周囲に「入浴」の文字ひとつ見当たらぬが、

日帰り入浴をやっているそうな。

 

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入浴料というより施設の入館料が400円。

入浴時間は午前10時30分から午後3時30分までと短め。

 

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そしてこの風呂が「施設の風呂」っていうよりは

「旅館の風呂」のようでなかなか風情があるのだった。

先客は2人いたがじきに上がっていって貸し切りに。

真っ昼間から広い風呂が貸し切り状態なんて何て贅沢なんだろうか。

 

いやはや、満足、満喫♪♪

 

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ただ、黒部駅までは多少離れているので、

入浴後はそれなりに歩くことになる。

 

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それなりに涼しい日とはいえ6月なかば。

黒部駅に着いたらそれなりに汗ばんでおり、

コンビニでジャイアントコーンを買った。

去年までならこれと缶酎ハイがセットだったのよな(笑)

若干物足りないような気がするが、まあ、いい。

 

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僕は電車に揺られて富山に帰った。

 

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