北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

山陽電鉄本線・霞ヶ丘駅〜山陽垂水駅徘徊

何となくネットを眺めていたら「???」となった写真があった。

明石海峡大橋が見える海辺の住宅街にでんとある古墳。

すぐ脇を山陽電車が走っている。

 

調べてみると「五色塚古墳」というそうで

山陽電鉄本線山陽垂水駅霞ヶ丘駅の間にあるらしい。

うーむ、最近わりと山陽電車に乗ってるのに、

全然知らなんだ。

 

www.feel-kobe.jp

 

まあ、冷静に考えたらこのあたりで電車に乗っていれば、

どうしても線路の海側、明石海峡大橋に視線が行ってしまう訳で、

山側にある古墳に気づかなかったのも仕方ないような気がする。

全然知らないことは多々あるもんだと出かけることにした。

 

 

 

東須磨行きの普通電車は霞ヶ丘駅に到着した。

両隣の特急停車駅、舞子公園と山陽垂水が2面2線、

相対式ホームのシンプルな配線なのに対し、

この駅は2面4線と堂々とした造りになっている。

この配線を利用して多くの普通電車が特急電車の通過待ちを行う。

 

 

駅の西寄りにある改札口を抜けて、

垂水方面へ線路沿いに進み、

道なりに住宅地に入っていくと

ほどなく五色塚古墳に到着した。

 

 

想像の斜め上を行く

「なんじゃこれは」というのが素直な印象。

とにかく、でかい。

 

受付で頂いたパンフレットには以下のように記されている。

五色塚古墳は、淡路島を望む台地の上に築かれた前方後円墳です。その全長は194mで、兵庫県で一番大きな古墳です。周囲を深い濠と浅い溝で二重に囲い、西側には円墳で、直径70mの小壺古墳が築かれています。この五色塚古墳は、全国的にみると40番目前後の大きさですが、同じ時期のものだけと比べると、奈良県北部の大王墓と肩を並べる大きさです。

4世紀の終わり頃、この古墳に葬られた人は、明石海峡とその周辺を支配した豪族だと考えられています。

 

 

中には入れなかったが、

お隣の小壺古墳もなかなか雰囲気がいい。

とても神戸の町中にいるとは思えない。

 

 

五色塚古墳をぐるりと回り込むようにして垂水の市街地へ。

兵庫県に帰ってくるにあたり、

垂水周辺で暮らすことも考えていたけれど

「しっかりグーグルのストリートビューで坂道の様子を確認してから検討してくださいね」と不動産屋に言われたのは内緒の話(笑)

 

 

垂水駅の山側は再開発された区画と昔ながらの区画が混在している。

ただ、昔ながらの区画も再開発の波が近付いている模様。

 

 

この日の昼食は垂水駅から山側へ10分ほど歩いたうどん屋さんにお邪魔した。

店内に入ると先客が2組いたが共にビールを飲んでいた。

健全な光景だなあ、と思う。

親子丼とミニうどんのセットを注文。

待ってる間に女性の1人客が入ってきて、

真っ先にビールを注文していた。

うーむ、僕も飲もうかなと思ったけどちょいと我慢ww

 

 

写真はピンボケしちゃってるけど、

こちらの親子丼、卵の火の入り具合といい、出汁の味といい、

鶏肉の量といい、何もかもが自分好みでただただ感激。

むさぼるように一気に食べてしまう。

 

 

そんでもってうどんもまた美味い。

しかしながら周囲を見渡すと、

麺類を食べている人より、

ハンバーグやフライが載ったランチを食べている人の方が多いような気がした。

見た感じは昔ながらの麺類食堂であるが、メニューは幅広いようだ。

また、ひっきりなしに出前の電話注文が入っている。

この味なら人気があるのも納得である。

 

ごちそうさまでした。またお邪魔します。

 

 

この後、厄除けにご利益がありそうな神社を参拝して垂水駅に戻った。

 

 

この日は山陽電鉄のフリーきっぷを所持していたので、

垂水の図書館で小説を借りて、

神戸と明石の間を普通電車で何往復かしながらの読書タイム。

この日借りたのは萩原浩さんの「海の見える理髪店」。

この小説を、海の見える電車で読むのはただただ至福の時間であったりした。

 

 

再び垂水駅へ。

図書館で小説を返却してから銭湯を目指した。

今回お邪魔したのは駅にもほど近い場所にある「鶴乃湯」さん。

昔ながらの番台で、感じの良い旦那さんが出迎えてくれた。

 

 

浴室内は兵庫の銭湯でよく見かけるタイル画のようなものはなく、

装飾品的なものは隅に置かれた観葉植物のみ。

いたってシンプルであるが、

逆に銭湯というよりは秘湯の一軒宿に来たような気分になる。

 

浴槽にいたおっちゃんが、入ってきたおっちゃんに

「どないやった」と問えば

「あかんかったなあ、全然や」と応えている。

話の内容から察するに競馬のことらしい。

 

しっかり湯を堪能し、蛇口の水を被ってから浴室を出た。

ああ、いい気分。

これだけ駅近だと我が家からも来やすいし、

これからもちょこちょこお邪魔しよう。

すぐ近くにサイゼリヤがあるのもいい(笑)

 

 

そんな訳で、

僕はサイゼリヤでちょろっとビールを飲んで、

山陽電車に載って、

明石のマルハチでイトメンのチャンポンめんを買って

(案外兵庫県でも売ってる店が少ない・涙)

帰路についた。