北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

大阪府岬町、兵庫県洲本市徘徊

淡路島・洲本市の街なかに銭湯があることを知り、

かねてから訪ねてみたいと思っていたが、

高速舞子ー洲本間の高速バスは片道1710円、往復だと3080円、

我が家からだと西明石ー舞子のJR運賃が往復で380円であるから、

合計で3560円也。

 

ケチな性分なものでなかなか訪問できずにいたのだけど、

大阪の深日港から洲本まで期間限定、かつ週末限定で

「深日洲本ライナー」 なる船が出ていることを知った。

1日4往復で片道1500円。

そして今年の「深日洲本ライナー」の運航は11月5日まで、とのこと。

 

 

 

ここでざっと計算してみる。

西明石から元町、阪神経由で難波まで830円、

難波から深日港まで850円、

深日港から洲本まで1500円、

洲本から高速舞子経由で西明石まで1900円、で計5080円。

 

当然のことながら値段は跳ね上がるけど、

大阪湾をぐるりと一周する形となり、

とてつもなく魅力的なルートに思えてきたもので、

その場で船の予約だけしておいた。

 

 

南海電鉄多奈川線普通列車は終点の多奈川駅に到着した。

下車したのは僕を含めて3人(だったと思う)。

船に乗るなら深日港で下車すればよかったのだが、

せっかくの機会なので一本早い電車に乗って訪ねてみた次第。

(難波ー多奈川間の運賃は880円)

 

 

かつては深日港から淡路島を結ぶ航路があり、

多奈川線に乗り入れる急行が運行されていた記憶はある。

それが廃止されたのは1998年の明石海峡大橋の開通が原因と長らく思っていたが、

乗り入れ急行自体は1993年には廃止されていたそうな。

多奈川駅の長いホームは急行が乗り入れていた頃の名残か。

 


多奈川駅から深日町駅を目指して歩く。

 

 

10分もかからず深日港駅に到着。

そのままさらに線路沿いを進む。

 

 

こうしてみると複線用の土地も確保されていたようだ。

かつてはそれだけ重要路線だったということか。

 

 

深日町駅で引き返す。

この駅もやはり、ホームが長い。

 

 

再び深日港駅へ。

当初の予定では10時09分着の電車で来て、

10時30分の船に乗るつもりでいた。

乗り継ぎ時間は約20分。

その間に港まで行って乗船券を買って、

船に乗るのは可能なのか、

不安だったので電話で確認してみたら

「大丈夫です。本当に駅から港はすぐです」とのこと。

確かに目と鼻の先だった。

 

 

観光案内所で名前を告げて乗船券を購入。

深日港周辺は人気の「釣りスポット」のようで、

多くの釣り客で賑わっていた。

 

 

途中のスーパーでトイレを拝借した際

拝借だけというわけにはいかないので、

(やむを得ず)缶ビールも購入していた。

海を眺めつつぐびり。

ロング缶にしとけばよかったなあww

 

 

いよいよ乗船。

船内は若い男女や家族連れ、高齢者、サイクリストなどで大いに賑わっていた。

約55分で洲本港に到着。

 

 

今でこそ市町村合併少子高齢化も進んで変化もあるだろうけど、

僕が小学生の頃の兵庫県の人口ランキングは、

我が故郷の赤穂市が5万2000人くらい、洲本市が5万5000人くらいで、

表にすると赤穂市のすぐ上に洲本市がいた(ように思う)。

子供心に「赤穂市の人口が増えて洲本市を追い越せるように」と願っていたけど、

そんな自分が早々に赤穂市を抜け出しているのだから勝手な話であったりする。

 

 

港近くの看板をよく見ると

「洲本駅前給油所」と記してあった。

淡路島には昭和41年まで鉄道が走っていたとのこと。

 

 

人通りは決して多いとは言えなかったが、

立派なアーケードの商店街が残っていた。

子供たちには格好の遊び場になっているようで、

時折元気な声が響いている。

 

 

しばし街なかを徘徊。

食堂でも調べようと休憩がてらイオンに入ったら、

フードコートで1件だけ営業しているラーメン屋があった。

よし、ここで食べるべ。

 

 

 

みそラーメンって普段あまり食べないけど美味いなあ。

あと、餃子のタレがみそダレだったのが嬉しかった。

僕が赤穂にいた頃、よく岡山との県境にあるラーメン屋に行っていたのだが、

そこの餃子がみそダレだったもので、

僕はそれが「当然のこと」だと長らく信じていた。

そんなもので富山に行ってみそダレが存在していなかったのは

かなり衝撃的なことだった。

 

スープも飲み干し完食。ごちそうさまでした。

 

 

さて、今回の徘徊の最大の目的である銭湯を目指す。

お邪魔したのは東光湯さん。

 

 

番台にはにこやかな笑顔のおばあちゃん。

脱衣場には風呂上がりでさっぱりした顔をしている兄ちゃんが数人。

屋外に設けられた喫煙所で一服している子もいる。

兄ちゃんたちは「ありがとー」と番台に声をかけて出ていく。

いい光景だなあ。

 

相客は似たようなタイミングで入った方のみだったので、

広々ゆっくり湯を堪能。

壁には立派な富士山が描かれている。

ありがたいことにボディーソープにシャンプーも完備。

小さいながらもよく冷えた水風呂もある。

 

東光湯さん、めちゃくちゃ居心地の良い銭湯でした。

 

 

いい気分で港方面へ歩き、

スーパーで缶ビールを買い求め、

ぐびりと飲んでからバスセンターへ向かった。

 

 

洲本ー高速舞子はバスで約1時間。

まさに「あっという間」。

 

 

やはり「周遊」は楽しいなあ、と改めて感じた次第。

次は和歌山から徳島経由の一周もやってみたいと思う。

僕は舞子のスーパーでもう一本ビールを買い求め、

ぐびりと飲み干してから西明石行きの電車に乗った。